ダイワの新ルビアス・イグジスト・セルテートの比較と使い分け

New リール
出典 ダイワ

こんにちは釣り具マニアです。



今回の記事はダイワの高級スピニングリールの3機種の中で

ルビアスが気になってる方向けです。



今年5年ぶりにルビアスがモデルチェンジになりました。

イグジスト、セルテートの流れを汲むモノコックボディを引っ提げてのモデルチェンジです。



この高級価格帯のリールですが中級、エントリークラストとは一線を引く構造です。



この最新構造で実売3万円を切る価格になったことで

手が届く範囲になったと気になるのでしょうか・・・ルビアスはセルテート、イグジストと比

べて如何なのよ?

と聞かれる方が多いです。



この三機種の印象と違いは

モノコックボディという頑丈な体と大口径ギアを心臓にもつ超人的なリールの属性違い。

こんな感じではないでしょうか?



属性を言い表すと・・・。

イグジストは高いレベルの汎用性

セルテートは耐久性

ルビアスは軽量

という感じに属性が寄っています。



多分・・・これだけではあまりピンと来ないかもしれませんね。



それでは3機種とも同じLTコンセプト(ライト&タフ)なのに

属性が別れるのは何だと思います?

それぞれ得意、不得意があるので使い別けをしてくださいという事なのです。



少し話が反れますが。

ダイワのLTコンセプト

軽くて耐久性があるという事ですが、

これって2律背反する事を言っていると思いませんか?



リールだけでは無いのですが

製造物は軽くすれば耐久性が劣り

耐久性を上げれば重くなります。

そうなると

両方を両立するのは不可能に思えますよね。



ぶっちゃけ

両立することは可能です。

しかし両立しようとすればするほど製造コストは

指数関数の2次曲線を描くように上がって行くものです。



ダイワ、シマノのリールが外国製に比べて高いのはこのような事が一番大きい。



それでも、なんでこんなことをしなけらえばいけないんでしょう。

ユーザーが求めているのが両方だからですよ、そして求める理由があるからです。

そういう観点から言えば実売3万円以下のルビアスはお買い得でおすすめです。



何故国産の超人リールが必要か、そして属性を分ける必要があるのか・・・。

これからの記事が分かりやすくする為に一部大げさな説明になるのは容赦ください。



最近釣りに目覚め釣りバカになったな釣りバカ

名前は乳角 ビン君

今年の各社出そろった釣り道具に興味津々です。



「釣り具マニアさん、今年も各社釣り道具が出そろいましたね」

「そうだね」

「特にですねダイワのルビアスが5年ぶりにモデルチェンジしたんですよ」

ルビアスというスピニングリール、軽量スピニングリールでダイワの人気モデルです。

愛用者が多いので旧型ユーザーは気になるのです。



ここ最近釣りにハマりだしたビン君がルビアスがどんな物なのか本当に分かるのでしょうか?



「なんか私の知り合いが、旧ルビと20ルビがどう違うとか、セルテと比べると如何なのよなんて真剣に悩んでました」

「そうなんだ~」



「それで・・・僕もダイワのスピニングリールを買おうかと!奮発して高級路線のリールを買います」

「おお~ 買え、買え~」

「釣具マニアさん、ぶっちゃけ聞きますが
ルビアスはセルテートとかイグジストを値下げした物ですか!! (*゚▽゚*)

「そんな訳あるか」

「違うんですか~ 残念 (´Д`。)

「とはいえ、イグジストセルテートの流れをくむモデルという事は間違いないのだ ( ̄ー ̄)

「やっぱり、セルテとイグジはいいですよね~ ( ̄Д)=3
なんか、省略して通ぶっていますが、どれだけ知ってるのでしょうか?

という事で聞いてみることに・・・。



「ビン君、この3機種のどこがすごいと思う?  (o・_・)ノ

「・・・・ 」

「判らんのか」

「ええとLT的な最先端がギアでボディがナイスなボディになった事です ( ̄▼ ̄)
自信たっぷりに・・・キッパリ。

「何それ・・・ ( ̄ー ̄;

「さあ・・・ ( ̄ー ̄;

「LTコンセプトって何さ ( ̄ー ̄;

「ラッキー&タックスの略でしょうか? (ー△ー;)

「・・・? n(ー_ー?)ン?

「何時もラッキーに暮らしてる奴は重加算税を加えてやる!!」

「不幸なのね・・・ ( ̄■ ̄)」

「ええ・・・ ( ̄■ ̄)」



「違うだろ、LTはライト&タフ 軽量なのに耐久性が高いというリールだろう」

「そ、そそうでした、そのLT的なリールでした (⌒_⌒;

「この3機種最大の特徴はモノコックボディを採用してることだ」

「モノコックですか・・・ (⌒_⌒;

「モノコックにすることでリールに付加された大事な事とは何でしょうか? (¬з¬)σ

「やっぱり税金!! \(^ ^)/

「うん、うんそうだね~ちゃんと払えよ国民の義務だからな・・・違うでしょ~」

「じゃあ何なんですか?」

「ギアの大口径化」

「栄養の取りすぎですかね・・・はっ! 酒の飲みすぎとか・・・」

「肝硬変かよ・・・ギアを大口径化したことで爆発的にリールが変わった事例があるのだ」

「何ですか」



「今を去ること15年前 ( ̄~ ̄)

「いよっ 爺!! ヾ( ̄∇ ̄=

「シマノから発売されたカルカッタ コンクエストというベイトリール、右左が非対象のボディ形状で登場した」

「待ってました!!成田屋!! ヾ( ̄∇ ̄=

「・・・ええとこのリールは画期的でしたハンドル側のハウジングをリールシートを覆うようにすることでメインギアを大きくすることができたのです」

「きた~変身した~ ギア サード ギガントギア!!」

「うるさいな~、この形はシマノが始めたものだが米国のバスプロたちに評判になり瞬く間にベイトリールの標準的なハウジング構造になったのだ」

「へえ~そうなんですか」

「なんでだと思う?」

「う~ん・・・」

「感度なんだよ」

「釣具マニアさん・・・リールに感度なんて・・・巻く道具ですよ」

「リールを巻いた時に手元に伝わる感度があるんだ、これどういう事かお前分かるか?」

「ええと~冬の朝、歯磨きすると沁みる的な感じ? ()´д`()

「それは知覚過敏」

「似てませんか?」

「ハンドルを回した手に伝わる負荷の変化が分かるのだ」

「大口径化するだけで?・・・」

「ギアを大きくすると、巻き上げ力が上がる、さらにハイギアにする、これでより負荷の強弱が分かるのだ」

「ほ~」

「ダイワの高級なスピニングリールはギアを厚くしたことでギアの山谷が深くなることで噛み合わせの面積が増えるのでさらに巻き上げ力が上がった」

「せ、先生、わたくし最近歯茎が減っちゃんて歯がぐらぐらして噛み合わせが悪いんですけど 。:゚(。ノω\。)゚・。

「お前のは歯周病でリールの大口径ギアとは違うな~
話を戻すと
ギア比を上げても巻き上げが苦にならず手元に来る重さの強弱が分かるようになった
つまり巻き感度が上がったのだ」

「ぼ、僕も歯茎から血が出ますが食べた時の感度が痛いくらいにビンビンです
( 〇□〇)ハァハァ

( ̄ー ̄;・・・という事で3機種は基本的にこのような大口径化したギアをまとっているのだ」

「私の口の中のメインギアとえらい違いですね」

「そうだな~しかも臭いしな~ ( ̄ー ̄;

そういうことで、ルビアス、セルテート、イグジストはこのような大口径化したギアがあってそれぞれ味付されたリールなんです。

今度こそ、まじめに掘り下げていきたいと思います。

「わがままだな」

ダイワのLTコンセプト

基本的にダイワのスピニングリールはフラッグシップからエントリーモデルまでLTコンセプトを名乗っています。

その中で本当にLTコンセプトと名乗っていいのは

モノコックボディのイグジスト・セルテート・ルビアスの3機種のみ。

イグジスト、セルテート、ルビアスは何処が違うの?

この3機種ですが比較する前に大前提の機能を少し話しましょう。



LTコンセプトと名乗っても

すべてのダイワのスピニングリールのボディがモノコックではない。



このモノコックか

モノコックじゃないかで

リールのスペックが大きく違ってしまいます。

モノコックから得られるもの

モノコック構造することで得られのは

フレームレスによる軽量化と空間です。



軽量化する為だけにモノコックにしたわけではない。

モノコック構造にすることで空間が広く使えるようにしたのです。



それでダイワはこの空間をメインギアを大口径して厚くすることに使いました。



このモノコックボディ大口径ギア二つが揃って得られ事は

  • 軽さ
  • 巻き上げ力の向上
  • 巻き感度の向上

この3つが挙げられます。



それで

このような力を身にまとったのが

イグジスト・セルテート・ルビアスであると云う事を踏まえて

3機種に 属性付けをしてみました。



ロールプレイングゲームのキャラクター風なら

イグジストは高いレベルでの汎用性・・・オールラウンダーの騎士


セルテートは耐久性・・・・防御力が高い重戦士タイプ


ルビアスは軽量・・・・軽くエルフみたいに身軽

といった感じの属性になるのかなと思います。



それでこの属性ですがボディの材質による影響が大きいのです。



比較したのが下記

ボデイの材質比較

機種材質耐久性軽さ製造コスト
イグジストマグネシウム高い
セルテートアルミニウム普通
ルビアスカーボン樹脂安い


3機種の属性が違うのは ほぼこのモノコックボディの材質の影響と言えます。

それではは具体的にはこの3機種はどんな使い方が適してるのでしょうか?

イグジスト・セルテート・ルビアスの使い方

セルテート 5000番以上の高い型番で耐久性要求される
ショアジギングなどの青物狙い
サーフのルアーフィッシング向きです。
イグジスト 耐久性と軽さが高次元バランスしている為 何でもこなせます。
釣り物は特に決めないで使いたい、何にでも対応できる。
2500~4000番台で対応魚種が多い型番のリールがおすすめです 。
ルビアス 軽さを生かしてエリアフィッシング、アジングなどの
ライトソルトウォーター、バスなどに向いている
軽めのロッドとのバランスが良い、値段が一番安い割に使える範囲が広い。

自分がルビアスをすすめる理由

出典 Amazon

3機種を比較して自分はルビアスを選びます。



なぜかと言えば3機種の中で一番安いのに価格差ほど性能の開きが無いことです。

安いと言ってもモノコックボディと大口径ギアは他の2機種と変わりません。

材質はそれそれに得手不得手の味付けをしているだけですから

コスパという点で断トツで優れています。

モノコックボデイと大口径ギアから得られるメリットとは何

モノコックボディ・大口径ギアと何度も言っておりますが

得られるメリットは

耐久性、 軽量化、巻き上げ力の向上、巻き感度の向上です。



ただこのまえこのメリットを知人に言ったら ぽかん とされました・・・。

そうですよね、これでだけじゃ実釣でどのような影響があるか判りません。

それで実釣りでどのように変わるか深堀してみます。



巻き上げ力の向上と巻き感度と軽量化の耐久性 中で

特に巻き感度に関してはめちゃくちゃ重要です。



ギアが大きくなることで巻き上げ力と巻き感度が良くなります

この二つはセットで向上するものなので。

二つ合わせて説明しますが

巻き上げ力の向上は

大きな魚が掛かってもハンドルを巻くのが楽

ギア比が高くなってもハンドルが重くならない

ルアーなどの回収が早く楽

ハイスピードのルアーが扱いやすい。



じゃあ巻き感度はどうなの?

巻き感度は実際使わないと現れないものなのであまり認識されないのですが

魚探に近い働きがあるんですよ



ルビアスがおすすめなのは安くても巻き感度があるから

3機種とも持っている巻き感度

価格が3機種でルビアスが一番安いけど巻き感度のレベルは同じです。

何しろ魚の釣れ具合に影響を与える所なので説明すると

水流の変化が判る事につきます。



水流の変化の例

魚は水流の変化に群れることが多いでのすよ。

  • 海ならサーフの離岸流などの境目、後は潮目、二枚潮の境目。
  • 川なら流速の把握、ヤマメなどのトラウトが付きやすい丁度よい流速の把握
  • エリアなら流れのがある所とない所、カレントがあるのでそこがポイントです。
  • 湖ならばカレント、インレット、バックウオーターの水の流れが変化しているところ。

このようなところをルアーを通すとハンドルの巻いたてる時の感触が変わります。



カレントとは

カレントとは池、湖で隠れている川の筋みたいなところ、普段は隠れて見えないが水流の変化があるので魚が付きやすい。



巻き感度とはどんな感触?

巻き感度はロッドから得られるような振動ではなく、

ハンドルにくる重さの変化をなので

この変化が判ると

魚が釣れそうな所が判るというメリットがある。



中層を泳がすようなルアー、ハードルアー、スプーン、ジグスピナーetc

を使うことでわかりやすくなります。

ボトムでは底質の違いが分かりやすくなります。

ギアの大口径化はこのような感覚が手元に変化の差となって伝わりやすいので重要です。



ルビアスは3機種の中でも価格が一番安いですが

安くても得られるものは変わらないと思います。

出典 Amazon
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ラインナップはハイギアがおすすめ

ハイギアにすればハンドルを回すと重くなりますが、ギアを大口径化したことで

ギア比を上げても巻きの重さを相殺するのでギア比を上げた方が理にかなってますよ。

だってギア比を上げればより巻き感度が上がるのですから。



せっかく大口径ギアになって巻き上げ力が上がったのですから

ハイギアを選んで巻きが重くなることもないと思います。



逆にノーマルだとなんとも砂を噛むような感じ

釣り道具屋さんのつぶやき
最近ノーマルギアのリールは売れないとのこと

ハイギア、エキストラハイギアの機種をおすすめします。



ダイワのは面倒くさい型番表記の記事がありますので参考にしてください。

モノコックボディの以外な副産物 メンテナンス性

最後にメンテナンス性に触れたいと思います。

モノコックボディによりサイドプレート自体をねじ込むことで

簡単にボディを閉めることができるようになりました。

という事はボディを開けることも容易です。

つまりメインギアまでのアクセスが簡単。



今まで皆さんがスピニングリールのメインギアに到達するには

どれだけの部品を分解しなければならないのか・・・。

これでもか!

というくらい分解しないとメインギアに到達できません。



サイドプレートをねじのように回して外せばすぐにメインギアが出で来てしまと。

メインギアのグリスアップが簡単にできますよね。

ただメインギアを外してギアフェースにグリスを塗る事ができるのはイグジストだけです。

セルテートとルビアスはマグシールドまで影響するまで分解しないとだめ・・・。



歯面にグリスが塗れないのが残念なところですが・・・。

メーカーの素人が分解しないで!

フォローするの大変だから!の雰囲気が感じられます・・・。



とはいえ

メインギアまでアクセスが容易なのでキッチンペーパーでグリスをぬぐって

グリスをスプレーでぶっ掛けるぐらいはできます。



これだけでもこまめにすれば大事なメインギアの摩耗はかなり防げます。

ダイワのLTコンセプトのスピニングリール

メンテナンスが簡単なので長持はしそうですね。

※分解は自己責任でお願いします。

まとめ

さて長々と記事を書きましたが

ここ最近で、かなり画期的なダイワのスピニングリール。



その中で他の2機種は実売で7万台と4万台です

それに比べて実売3万円で手に入るルビアスはかなりコスパが良いリールですね。



カーボン樹脂という軽量優先の素材なので耐久性は劣りますが

青物などを狙うショアジギングを外せばかなりおすすめだと思います。



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