こんにちは釣具マニアです。
シマノDC(デジタルコントロール)ブレーキは
発売当初より長い間 高級ベイトリールの代名詞でした。
このサイドプレートに収められたDCブレーキユニットですが
ここ最近やっと安いベイトリールにも搭載されるようになりました。
安いベイトリールというのはシマノ SLXという機種ですが
実売価格2万円を切る価格でDCユニットが搭載されています。
超コスパモデルで好評と思いきや
世間の反応はいまいち・・・。
ルアーが飛ばねえ・・・。
重いルアーも飛ばねえ・・・。
とあまり評判がよくありません。
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/04/898877-1024x768.jpg)
いったいこれは
どういう事なのでしょうか?
シマノのDCベイトキャスティングリールには
同じユニットが搭載されている訳ではありません
実は階級という物あるのです。
上級機には上級DCユニットが
中級機には中級DCユニットが
そして
一番下の下級機には下級DCユニットが搭載されているのです。
上中下の階級まであるのですから
DCが搭載されたというだけで
期待して選んではいけません。
DCブレーキは階級に分けられているという事ですが
階級が違うと どのよう使用感になるのでしょうか?
特に下級DCブレーキが上級と比べて遜色のないものなら
使って見たいものですが・・・。
実は下級DCブレーキは
こんな感じです・・・。
私はDCブレーキユニット。
ベイトリールの心臓部であるスプールの回転を制御するもので
心臓部を制御する私は超有名。
そんな私の名前はIOC-バッハ。
デジタルかもしれないコントロールなのです。
私はブランドであるゆえに
搭載されるだけで高額なベイトリールになるのです。
スプールが回転したら
「キュィーンo(゚д゚o≡o゚д゚)o」
と大声で叫んでスプールの回転にブレーキをかければ
もうそれだけで歓喜の声で迎えられる。
みんな私の声を
デジタルコントロールサウンド!!ヾ(◎o◎,,;)ノ
と持て囃すのです。
それゆえ
私が搭載されるというだけで
通常のベイトキャスティングリールと比べて高額になっても
みんさん、先を争って購入してくれます。
そん中
下級機にもデジタルコントロールを!
と言う要望によってDCが搭載されたと
DCベイトキャスティングリールが発売されました。。
お求めやすい価格ですが
実は搭載されたDCユニットと言うのが
IOCバッハ コビット19というDCユニット。(꒪ཀ꒪)
このベイトキャスティングリール
DCこそ搭載されていますが
それは 見かけだけのこと・・・。
このユニット
下級機が下級機らしいように
わざと飛ばないように調整されたベイトキャスティングリール。
DC音源だけはコケ脅しのように鳴り響く
正直ボッタくりのベイトキャスティングリールなのです。へ( ̄_ ̄へ)(ノ ̄_ ̄)ノ
もうあれですね・・・。
例えば
大奥に使えている腰元がいたとします。
その腰元のですね
腰ひもを殿様が引っ張って回すと
「あれ~~~C≡(/゚Д゚)/タスケテェー!!」
とか・・・・
「きゃ~~~C≡(/゚Д゚)/タスケテェー!!」
とか・・・
DC音が鳴り響くではありませか!
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/腰元-1024x586.png)
このように殿様が腰元の腰ひもを制御するような感じなのが
IOCバッハ コビット19というDCユニット。
しゃなり、しゃなりと大奥で歩くように機敏さがない腰元は
機敏さが無いですし
なかなか回転も重く そのくせすぐに開けてスプールが見えてしまいます。
それがいいのだという人もいますが・・・・.。*・.。*(〃´∀`)☆・.。*・.。*
ベイトリールに使うブレーキシステムとしては
使いどころが少ないですよね。
なので
期待だけでDCベイトキャスティングリールを買ってしまわないように
必要最低限の事は知っておきましょう。
シマノ DCブレーキは階級がある
シマノのDC(デジタルコントロールブレーキ)が搭載された
ベイトキャスティングリールですが
すべて同じユニットかと思えば
それは違います。
DCユニットは3つの階級に分かれています。
高級機には高級機種用のDCユニットが
中級機には中級機種用のDCユニットが
下級機には下級機種用のDCユニットが付いています。
この3つの違いですが
高級機種用のDCユニットほど飛距離が稼げて
下級機種用のDCユニットほど飛距離が伸びなくなります。
このように飛距離差があるので
安いDCユニットが搭載されているからなのかと思いきや・・・。
ちょっと違うんですよ。
これだけでは、分かりにくいのでもう少し細かい説明をしていきましょう。
フラッグシップとミドルとエントリー3種類あるDCユニット
シマノDCブレーキユニットは上級機種から順番に並べると
②I-DC5
③I-DC4
の3種類。
上級機種のDCユニットほど細かい調整ができるようになっています。
デジタルコントロールは
IC制御で何も調整しなくて
ルアーの飛ぶスピードに合わして
スプールの回転数を制御してくれる訳ではないのです・・・。
ルアーウエイト・ラインの種類・太さによって
自分で細かく調整していく必要があります。
それでは
DCブレーキの違いで
どの様な調性をするのか細かく見ていきましょう。
上級DCブレーキユニット 4×8DC
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/keizai_fuyuusou.png)
外部でブレーキの強弱が8段階。
内部ダイアルのライン別モード
FL(フロロカーボン)、P(PE)、NM(ナイロン)、X(エクストリームロングキャスト)
つまり32通りのブレーキ設定をする事が出来ます。
ベイトリールのブレーキ設定を極限まで突き詰める事ができる
ブレーキユニット。
ブレーキの制御は一番弱く、一番飛距離が出る代わりに
使い手の技術も必要になるため
上級者仕様のブレーキユニットです。
中級DCブレーキユニット I-DC5
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/keizai_chukansou.png)
シマノの標準的なDCブレーキユニットと言えばこれ。
内部ダイアルが
FL(フロロ) NW(ナイロン) P(PE)3種類のモード
外部ダイアルが
A(オート)・1~4までの5段階のブレーキ調整ダイアル
ブレーキ調整は15通り。
I-DC4搭載のSLXのように外部4段階だけで制御する簡単なユニットではないが
上級機4×8DCのように細かい設定できない。
中間で程よい調整ができるブレーキユニットです。
ブレーキの制御はI-DC4より強くないので
まあまあ飛ばすことが出来ます。
すべてのルアー用ベイトキャスティングリールにいえる事ですが
実は飛距離はブレーキの仕様だけで決まる物ではありません。
ベイトキャステイングリールのキャストフィールのはブレーキだけに依存するのではなく
スプール次第で大きく変わってしまいます。
スプールは軽量化するほど
スプールの回転を小さい力で抑える事ができるため
細かい調整の意味が出てきます。
スプールが重いと慣性の力が大きくなり
ブレーキを強くしないとスプールの回転を押さえる事ができなくなるため
飛距離を犠牲にしてもブレーキを強くします。
重量があるルアーなら細かいブレーキ調整は必要ありませんが・・・
巻物で使われるような10g以上のハードルアーは
最低限MGLスプールレベルの軽いスプールと組み合わされてこそ
中級以上のDCユニットを使う意味が出てまいります。
そういう意味で
DC機を使うなら
IMGLスプールまたは、それより軽いあスプールとの組み合わせでないと
使う意味はないのかもしれません。
下級DCブレーキユニット I-DC4
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/keizai_hinkonsou.png)
I-DC4は外部ダイアルでの4段階の調性しかできません。
ブレーキ設定はかなり大雑把なのは
入門機と言う設定
つまり
バックラッシュを少なくするため=飛ばない・・・。
そもそもユニットに書き込まれている制御情報もブレーキ強めなので
I-DC5、4×8DC より飛距離は落ちます。
というのは
DCユニットが搭載されているSLXという機種の
スプールがクソ重たすぎるです・・・。
重いゆえにブレーキユニットはI-DC4で十分という事でしょうが・・・
スプールのせいで、ブレーキ強めの設定と言うのがいただけません!
元凶はユニットではなく明らかにスプールが重たいからですよね
これがMGLスプールならSLXの評価はもっと変わっていたのではないですか?
なんかわざと性能を抑えたように感じるのは自分だけでしょうか・・・。
ハイエンドのDCと比べてエントリーのDCは何処が違う
フラッグシップに搭載されている
4×8DCとエントリーモデルのI-DC4では
スプールの挙動が全く違います。
I-DC4というよりSLXは重たいスプールの制御なのでブレーキが強め。
それに対してMGLスプールのような軽く慣性が少ないスプールと4×8DC
使用感は圧倒的に4×8DCに軍配が上がりますが・・・
ここで、疑問に思ったのが
というところ・・・。
細かい設定が出来なくてもMGLスプールを制御するということなら
ブレーキ制御はもう少し弱めになったのではないでしょうか?
4×8DCはブレーキを使い手が最適な設定になるように
細かく調整して追い込むことができます。
調整が上手く行けばルアーは飛ばせるでしょうが・・・
SLXもスプールが軽ければ
ここまで酷評されないDC入門機になっていたのではないかと思います。
ハイエンドのDC機とエントリーのDC機
ハイエンドのDC機と比べると
飛ばないのはエントリーだからしょうがないように思えますが
無理くり差を付けたような印象です・・・。
DC機が2万円を切る値段で安いように思えますが
DC機と全く関係ない
ダイワのタトゥーラSVTWあたりと比べられたらヤバいと思いますよ。
ルアーの伸びも
扱えるルアーウエイトの範囲も広いですからね・・・。
単にベイトキャスティングリールの入門用という事なら
タトゥーラSVTWの方がよくありませんか?
DCがどうしても欲しいという方だけは価値があるかもしれませんが・・・。
DCユニットは最低限 MGLスプールの組み合わせ
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/41fKy0FCjaL._AC_.jpg)
MGLスプール
DCブレーキだけに目が行ってしまうから
このようなババができるのです。
ベイトリールはブレーキのユニット以上にスプールの重量が命。
重たすぎるスプールというのは
重たいルアーだけしか扱えない物になってしまいます。
入門機なのにビックルアーとかヘビキャロをする初心者はいないでしょ。
一般的にベイトリールの扱いやすいルアーウエイトは
10g以上できれば14g。
このクラスの巻物ルアー想定ならSLXのスプールはちょっと・・・重すぎです。
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/MGLスプール-1024x564.png)
例えば
飛脚がルアー、荷物がスプールとしたら
荷物が軽い方が遠くまで届けられますよね・・・。
だとしたら
下級DCユニットだからといって飛距離が落ちる訳では無いですし
これがMGLスプールぐらい軽かったらもっと扱いやすいDC機にになっていたのにと思います。
DC機はそもそも軽量ルアーには向かないブレーキシステムですが
だからといってDC機のスプールを重たくしたら
ますます重たいルアーしか快適に投げられない。
DC機はMGLスプールとの組み合わせじゃないと使い所が無いと思います。
本当のお買い得はI-DC5とMGLスプール スコーピオンDC
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/61xBP2gfshL._AC_SL1500_-1024x914.jpg)
ブレーキユニットだけではなく
ベイトリールはスプールも含め色々な部分の総合力で決まります。
シマノの場合 4×8DCが素晴らしいという事より
搭載機種の他の部分もそれに合わしてグレードを上げているので素晴らしいのです。
ただし神話に近い期待は禁物。
DC機種は
バックラッシュしないで遠くまで飛ぶと思われていますが
それは期待しすぎというもの。
たしかに昔のベイトリールに比べて断然進化したと思いますが
それは他社のベイトリールも同じです。
ベイトリールにはそれぞれ、得意なルアーウエイトがあります。
DC機の得意な所は10g以上。
それがが気持ちよく投げられるDC機は中級DCユニット|-DC5と
先ほどから口が裂けるのではないかと連呼しているMGLスプールを組み合したスコーピオンDC以上。
DC機を持ちたいのであれがスコーピオンDCぐらいじゃないと
買ってからガッカリするのではと・・・
所でこのスコーピオンDCですが実売価格が2万円台で手に入ります。
安くてDCブレーキが搭載されているではなく。
使えるDC機を買いましょう。
これってSLXがちょっと、あれだったので罪滅ぼし的な感じですかね・・・。
![](https://kakuture.com/wp-content/uploads/2021/05/61xBP2gfshL._AC_SL1500_-1024x914.jpg)
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まとめると
シマノのDC(デジタルコントロールユニット)はすべて同じものではない。
シマノDCには階級があって上級機種用に4×8、中級機種用にI-DC5、下級機種用にI-DC4に分かれている。
下級機種用のI-DC4搭載のSLXはDC機というだけのコケ脅し。
DC制御にはMGLスプールのような軽いスプールがあってこそ生きてくる。
お買い得なDC機はI-DC5とMGLスプールを組み合わせで実売2万円台のスコーピオンDC。
釣具マニアの報告でした。
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