釣れるフライマテリアルを一つ選ぶならパートリッジコンプリート

フライ
出典 Amazon

こんにちは釣具マニアです。

釣り道具屋さん、特にフライショップに行くと、たくさんの種類のフライマテリアルが並べられています。

もし貴方がフライフィッシングを始める、始めて間もない状況であればマテリアルの選択は店員さんの助言を求めるでしょう。

ただフライショップのような専門性の高い所では店員、店主それぞれがマテリアルに対して1格言あるらしく自分の趣向を押し付ける傾向にあります。

フライショップの彼らはフライマニアなんです。

(全てのフライショップではないです。

一部偏見があるのをご承知下さい)

同じショップ通えば通うほど思想教育に近いような洗脳が始まります。

タイイングはこのようにするべきだとか・・・。

そのようにしていろんな●●信者が生まれる訳ですよ。



このようにして、こだわりを持たせると、マテリアルがどんどん増えてくる訳でして。

フライタイイングの敷居が高いものになってくる訳です。



そうなるとマテリアルは金食い虫になってしまうんですね。



趣味ですからこだわるなとは言いませんが

金を掛けた割りには成果が無い事をご承知下さい。



もし自分が初心者にマテリアルを勧めるとしましょう。

どんなマテリアルを勧めると思います?。

フライフィッシングでは最初の1匹が大事です。

自分が巻いたフライで釣れるのは凄く満足感があるんですよ。

だから最初に勧めるのは釣れる事を優先したマテリアルになります。



結論から言えば

先ずは最初にパートリッジのコンプリートを手に入れてくださいとアドバイスします



冷たい雨がシトシトとよく降る日である・・・。

立冬が過ぎて急に気温が下がってしまった。

暖房設備も無い

6畳一間の安普請なアパートの一室・・・。



一人の男がスーパーで買ってきた斑模様の卵を大事そうに移している。

寒い為、毛布に包まっている、見るからに金欠だ。

彼の名前は ミグルミ 羽具蔵。

借金だらけの貧乏フライフィッシャーマンだ。



プラスチックのドーム上の機器向かってなにやら独り言を呟いている。

「ふむ、これで孵化するかな・・・
何しろ大枚を叩いて買った孵化器なのだ、俺のパートリッジコンプリートも尽きようとしている。
見てろよ~、あの釣り道具屋め! パートリッジも買えないんですかなんて言いやがって、俺の計画が成功した暁には・・・・。
フハッ、フハッハハハ」

鬼気迫る表情です。



そんなところに現れたのが今地ジャー君

「先輩居ますか? 先輩、差し入れですよ~ 餓死するんじゃないかと思いベビースターラーメン買ってきました」

コイツも金がない・・・。

「・・・・( ̄ー ̄)



「先輩何ですか、そんなドーム上の物体は」

「孵化器だ」

面倒くさそうに答えると、視線をまた斑模様に卵に移した。



「・・・・これはウズラの卵ですね、何でこんな事をしているんですか」

「これは夏休みの自由研究な~のだ」

「オヤジが小学生の自由研究みたいなことをする訳ないでしょう・・・。」

「フフフフ~ さすが今地、我が野望の一端を嗅ぎつけおって、よい、よい
仲間に入れてやろう」

「はあ・・・| ̄ω ̄A;

「今地、お前パートリッジコンプリートの値段がいくらか知っているか?」

「100円くらいですか?」

「アホか!100均のはたき じゃないんだぞ、7000円はするのだ」

「7000円ですか高いですね」

「そうか、良く聞け、パートリッジは小分けで数枚、買ったところですぐになくなってしまうマテリアルだ」

「はあ・・・| ̄ω ̄A;

「だから1匹まるごとのパートリッジコンプリートを使うのだが、コンプリートといっても常に使うため今ではサハラ砂漠状態だ」

「あっ!!」

「フフフッ、そうだウズラはパートリッジだぞ、そしてこの卵が孵化するとしたら・・・」

「なるほど~」



そして2週間後・・・・

「なんの兆候もないですね」

「う~ん、なんか悪霊のような匂いもするな~」

「その例え止めませんか、腐っていますよ」

「ピータンに変化したか?」

「あんたのポジティブさには尊敬します」

「困ったな~ピータンじゃすぐに食べて無くなってしまうじゃないか」

「腹壊してあんたがピータンになりますよ」

「・・・・( ̄■ ̄)」



「そういえば田舎のピータンがな・・・・。」
ミグルミ氏がスマホの写真を差し出すと。

「あんたのおばあちゃんの写真じゃないですか・・・。( ̄■ ̄)」

「ウズラの卵を送ると言うのさ」

「はあ・・・| ̄ω ̄A;

「田舎のウズラだから、今度は孵化するぞ」
どんな根拠があるのでしょうか?

「・・・・| ̄ω ̄A;

「これで、パートリッジのコンプリートは一生分手に入るな」

「一つ質問ですが、何でパートリッジにこだわるんですか?」

「はあ? 知らないの・・・パートリッジ使ったフライは釣れるんだよ」

「え~ そうなですか」

「イマージャーの代表格カディスピューパなんてパートリッジを使っているだろう」

「カルピス?」

「カディスピューパ!! 貴様カディスピューパも知らないのか?
鉄板フライだぞ 完璧に大丈夫な安心感があるフライパターンだぞ、これさえあれば、魚が釣れるぞ」

「完璧に大丈夫で安心感と言われましても・・・」

「像が踏んでも壊れない筆箱ぐらいだ」

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「古すぎて分からないですね・・・例えばイナバ物置ぐらい大丈夫ですか?」

「う~ん、いいかもしれない・・・それは盲点だな、パートリッジはイナバ物置的な感じか( 〇□〇)

この二人はアホかもしれません・・・。



「まあ、なんとなくパートリッジが凄いのが分かりました」

「だろう!」

「それでミグルミさん、田舎のピータンが送ってくれるウズラの卵ですが、田舎のスーパーで買った物ではないでしょうか」

「たぶん」

「スーパーのウズラは田舎でも無精卵ですよ」

「アア・・・パートリッジで大儲けする事叶わず!」

ガクッ・・・Oo。。( ̄¬ ̄*)

「そんなにがっかりする事でも・・・( ̄ー ̄;

「そうだな~ 今度はウズラ小屋を探して落ちているパートリッジフェザーで大儲けしよう、ウンウン名案だぞ!!(☆▽☆)

「コイツ・・・ユスリカみたいにクソ小さい・・・(*_ _)

と心の中で呟く今地君でした。



パートリッジの和名は鶉です。

そうスーパーで売っている鶉の卵のウズラです。



フライのマテリアルはマテリアル用に作られたパートリッジですが・・・。

ミグルミ氏、 パートリッジは良く釣れるフライマテリアルである事。

大量に使う事により

パートリッジのコンプリートを何とか調達できないかと考えたのですが・・・・。



育てたウズラの皮でも剥ぐつもりでしょうか?

皆さんは

不必要なマテリアルを買わされて身ぐるみ剥がされない様に気をつけましょう。



パートリッジ

ウズラの事をパートリッジといいます。

フライで使われるのがヤマウズラ系の羽で

グレーネックと呼ばれる斑模様の部分を好んで使います。



そしてパートリッジまるまる1羽をパートリッジコンプリートといいます。



パートリッジは使用頻度の高いマテリアルなので

グレーネックの部分売りよりコンプリートが非常にお得です。



コンプリートで使われるパートリッジフェザーは

首または背中からおっぽに掛けての良質なマテリアルが取り出せます。



「フックサイズに合わせてパートリッジの羽を選べる」

のもコンプリートをお勧めする理由ですが

使用頻度が高いマテリアルであるので経済的にもお得ですね。

伝統的な鉄板フライのマテリアル

パートリッジが使われるのは主にステージが水面より下、イマージャー系のフライパターンに

良く使われます。

具体的にはカディスピューパ、ソフトハックルフライなどの伝統的なフライパターンが

代表的でパートリッジが使われています。

ソフトハックルフライ

フライフックにオレンジフロスを巻いたものが有名です。

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ウエットフライとして有名ですが、

流してスイングしたり止水で水面直下を引くことでトラウトが良くつれます。

簡単に巻けてよく釣れるフライです。

カディスピューパ

イマージャー系の代表格、伝統的なフライパターン。

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幼虫から羽化する状態を模したパターンでかなりスレたトラウトにも威力を発揮します。



ナチュラルに流してもドラグが掛かる状態でも

トラウトが飛びついてくる驚異的なフライです。



ワザとフライラインをスイングしてリアクションで食わせるなど、使い勝手が良いフライで

フライ初心者が渓流で上手く流せなくてドラグがかかったりするような場合でも

トラウトが飛び出してくのでおすすめのフライパターンです。

多くの釣れるフライパターンにパートリッジが使われていた

釣れるフライパターン、主に沈めるフライパターンにパートリッジは使われますが、

パターンも多くフライのケース、レッグなどの部分を模したものである為、

多くのフライパターンに使用されるマテリアルです。

沈めるフライ+パートリッジ

パートリッジは伝統的なフライパターンにプラスすることで爆発的な威力を発揮します。

ゴールデンフェザントテイルニンフ+パートリッジなど

色々なニンフにパートリッジをプラスする事でトラウトの反応が良くなります。

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例えばゴールデンフェザントテイルニンフにパートリッジを巻くことでトラウトは非常につれます。

ニンフ系なら殆どのフライに効果があり、

ヘヤーズイヤーニンフなどにプラスして巻くことでトラウトの反応はまったく違ってきます。

爆発的な破壊力

某有名な管理釣り場のルースニングでヘヤーズイアーニンフはソコソコ釣れますが

パートリッジをネックに巻くことで爆発的な釣果をたたき出しました。



アタリが無くなったら少し引いてあげることでトラウトは争うように咥えてくれます。

何匹も釣れてボロボロなってもパートリッジが破損してない限り何度も飛びついてきます。

トラウトの反応がまったく違うのです。

イマージャーとの相性抜群

パートリッジを使用したフライパターンを見ると。

イマージャーに多く採用されています。



相性がいいというより、イマージャーには絶対に必用なマテリアルだからです。

イマージャーが釣れる理由は

幼虫から成虫になるステージだから釣れます。

言い換えれば幼虫から成虫になる為に水底から水面に上がる時ということになります。

このステージは最もトラウトが安心して捕食しやすいステージだからなんですね。

イマージャーとは

トラウトが良く捕食する昆虫としてトビケラ、カゲロウがあります。

これらの虫たちが幼虫時川底の石の裏などから成虫になる為に浮き上がります。

また羽化に失敗して飛ぶことができずに川を流れている状態がイマージャーです。



トラウトから見たら水生昆虫が最も無防備な状態をイマージャーといってもいいでしょう 

使用量が多いのでパートリッジコンプリート

全てのフライパターンを羅列する事はできませんが、

多くのパターンに採用されている為 パートリッジは使用頻度が多いマテリアルなのです。



フライマテリアルを選ぶ際は核となるマテリアルの為、

自分がマテリアルの選び方に迷っているなら

先ずはパートリッジのコンプリートを手に入れて欲しいと思います。



また忠実にフライパターンに則した材料を使わなくても

パートリッジがあれば、ほぼ代用できる素晴らしいマテリアルです。

是非自分がタイイングしたフライでトラウトを釣りたいなら

パートリッジを手にしてください。

出典 Amazon
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釣具マニアの報告でした。

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