寿命が短い安物フライラインを使いこなす秘訣はアーマオールと使いどころ

フライ

こんにちは釣具マニアです。

一昔前、国産でも安物フライラインはひどい物で、しなやかじゃない、滑らない、巻き癖が付きやすく直らない・・・。

使うだけでストレスでした。



そういう事で安物フライラインは諦めて

サイエンティック・アングラーズのフライラインを使う事にした。

良いフライラインは値段が高いんですよね。



耐久性が良いフライラインなんですけど、マスタリーなら7000円はします。

下手したら中華製ラージアーバーリールの2倍以上の値段を

ラインに掛けなければなりません。



所で最近は中華製フライラインが1000円台で売っています。

一昔前は国産の安物も酷い物だったのですから中華製フライラインなんて・・・と。

所がこの中華製フライラインが使えるんですよ。



さらにアーマーオール+高番手フローティングラインがコスパ最強のラインなんです。

理由ですか?

記事を最後まで読んでご判断下さい。



某管理釣り場・・・。

湖面から湯煙のように湯気が立っている・・・。

温泉ではない、湧水を利用しているため管理釣り場の水温が暖かいのだ、

朝の気温は0度になり温度差で湯煙のようになっている。



その湯煙たなびく先に現れた人物二名。

湯煙の隙間から見えるのは・・・

ボンテージファッション!!

「・・・・( ̄■ ̄)」

「ああ、釣具マニアさん、お早うございます」

「・・・・( ̄■ ̄)」

「今日は寒いですね」

「はあ?( ̄ー ̄;

この厳冬期にボンテージファッションで寒いとか言いやがる・・・。

マゾなんでしょうか? (*x_x)



そんな彼の名前は藻戸 エム蔵。

「エム蔵、紹介したい人と言うのは・・・」

「そうです、彼女はサダム・ル・ハイレン・メリクさんです、フライフィッシングを始めたいと言うので管理釣り場に連れて来ました」

見るからにビッチな女性です・・・。(_ _|||)



「サ・・・えっと・・・なんだっけ?」

「呼び難いですよね~ 略してSMと呼んでください」

「・・・・( ̄■ ̄)」

「こんにちは、私フライフィッシング凄く興味もちました、フライラインが蛇のように動くのが凄く興味深いです!」

「はあ・・・よろしく・・・・( ̄ー ̄;

フライラインに興味ですか・・・またぞろ嫌な予感がしてまいりました。



「電話で釣具マニアさんに聞いたところ初心者なら管理釣り場はWF-7 フローティングが良いと言うのでその通り買ってきましたよ」

「そうだけど、ロッドも7#なのかな」

「ええ、ネットでポチッとしてそろえました、ファッションも彼女とお揃いで新調しました」

「はあ?ファッションも・・・」

お前らのそれはフライフィッシングの服じゃないだろうと心の中で呟きつつ、この二人を中心として人がいなくなっているのに気が付いた。

まるで空白地帯のようだ。



脇の下から汗が出てきた、吐き気もしてきたが・・・平然を装いつつ

フライロッドにラインを通してテーパーリーダーとティペットを結ぶ。



「これでフライのラインシステムは完成したけどエム蔵、フライは何を使う?」

「いえ、とりあえず練習します」

「なんだ、練習してこなかったのかよ・・・」

「ちょっと時間がなくて・・・」

「じゃあ、こんな感じでフライラインを前後に振って、初めはフォルスキャストだけでいいから」

と見本にキャストを見せる。



「OH~素晴らしい、ラインが生き物のよう」

SM嬢が目を輝かせながらラインをうっとりと見つめているではありませんか。



「ええと・・・こんな感じで初めて下さい」

「OK、私ラインの扱いには少し自信ががありますの」

とSM嬢ロッドを持って湖面を見つめる。

自信とはいったい何処から来るのでしょうか・・・。

「いくわよ!」

気合が凄いです。

「ハッ!!」

ヒュウン、バチッ、ヒュウン、バチッ

「ホホホホホ~」

SM嬢の高笑いが管理釣り場の湖面に広がります。



「・・・・・( ̄■ ̄)」

うねるラインは正気を失ったように、あちこちをタタキ、湖面をタタキ、草木をタタキ暴れまわるのでした。

「ホホホホホ~ ビッチ、ビッチ、チャップ、チャップ、ランランラン♪」

「・・・・( ̄■ ̄)」

そして暴れまわるラインに吸い寄せられるようにエム蔵が近づいていくではありませんか!

「エム蔵、危ないから近づくな!!」

エム蔵の耳に届きません、光に導かれる虫のように吸い寄せられていきます。

バチン!! ビチン!!

「あああ~」

バチン!! ビチン!!

「女王様!!」

「何をしておるエム蔵!」

「女王様~」

「ええ~い、まとわり付くでない! この、安物!!」

ビシ!!

「凄いです、あああ~ 僕はもう~~」

.*.*(´) ワ~オ.*.*

「・・・・( ̄■ ̄)」



フライラインを振り回し続けて1時間

上気した顔のSM嬢

フライロッド振るのを止めると

「釣具マニア、このラインは貴方のように飛ばない!」

手を腰に当てて呼び捨てです、このビッチ。

すっかり女王様気取りですが・・・。

エム蔵は・・・と言えば

言えません。



「そ、そうですか(°◇°;)

「やっぱり、ラインが悪いのかしら」

「あの~さっき見本で振りましたが結構まともでした、どのようなメーカーをお使いで」

「う~~ん エム蔵がMaxcatchiと言っていたわ」

「ええ・・・なんですかそのメーカー?」

「知らないの、ダメね~ 釣具バカの癖に、
何でも1600円ぐらいで買ったラインらしいわ」

「・・・はあ、1600円ですか・・・( ̄~ ̄)

ビックリしました、見本で振ったのですが結構まともなラインだったので・・・。

どうやら中華製のフライラインのようですが、一昔まえと事情が違いようです。



「安物なのね、なんかラインが飛ばなくなってきたわ、ラインの先も水面に浮かないし」

アンタが、あちこちお構いなしにフライラインを叩きつければそうなるわ!  と

心の中で呻きつつ安物フライラインの耐久性はやはり

有名メーカーのフライラインに劣るのだろうかなんて考えてしまった。



「まあ、そしたらラインドレッシングをしましょう」

「あら、ラインにドレッシングなんてするの?」

「まあ柔軟性の復活とか沈みやすくなったラインを浮かすとかできるんですよ」

「そう、それでは塗りなさい!」

「・・・・( ̄■ ̄)」

ビッチ・・・。



さてラインにドレッシングを塗ろうとすると背後から・・。

「つ、つ、釣具マニアさん! ラインに何を塗るんですか!」

急に後ろから声を掛けてきました。



「ビックリした! ライン復活の為に、アーマーオールというプロテクタント塗るんだよ」

「オ、オイル!!」

「いや、いや、オール」

「ちょっと僕に塗らしてください!!」

「はあ?」

「このラインに塗ればいいんですか」

「そうだけど・・・」

エム蔵はラインにアーマーオイルじゃない、アーマーオールを塗ると今度は自分にもアーマーオールを塗りだしました・・・。n(ー_ー?)ン?



「ちょ、ちょっと、エム蔵何しているんだよ」

人が何を言っても耳に入らないようで・・・。

「女王様、私、オイルを塗ってみました」

「・・・・( ̄■ ̄)」

そしてアーマーオールを塗ったフライラインのタックル一色。

方膝付いて恭しく差し出します。

「ウム、ウム、愛い奴じゃ、」

「・・・なんなんでしょうか? この二人は」



安物フライラインの実力は一昔前より上がっています。

ラインがしなやかで、ループの直進性もまったく違います。

ただフライラインを上手く扱えなくて、

地面を叩いたり草木を叩いたり人を叩いたりすれば

ラインのPVCが傷ついて滑りにくくなります。



普通はフライラインドレッシングを塗るのですが・・・。



実は良い物がありますアーマーオールです。

自動車用のプロテクタントですが浸透してゴムなどの劣化を防ぐものですが

昔から一部の人たちが使っていた方法です。



実績もあり、安物フライラインの耐久性もコイツでかなりカバーできます。

是非お試し下さい。

ただフライラインが安くて調子が良くなったからといって

別の事にフライラインを使用しないようにお願いします。(_ _)



一昔前の安物フライライン

有名メーカーのフライラインは何社かあります。

ラインのグレードにもよりますが、4000円から1万円と高額です。



最高グレードにもなるとフライリールより高く、ロッドと同じくらいの値段です。

一昔前にも安物フライラインはあったのですが、

ラインがゴワゴワと硬く、しなやかさが無い為、ラインループが作りにくく、

直進性も無い為 飛ばすの苦労した。



またラインに巻き癖が付きやすいので

フライを飛ばしてもラインが縮れてしまい、手間までフライが戻ってしまう。

また縮れたラインはトラウトがフライを咥えても、

ラインがクッションとなって合わせが聞きにくいです。

その為フライラインは高額でもお金を払ってみんな買っていた。

今の安物フライライン

最近は安物フライラインがネットなどで売っている。

1500、1600円と破格な安さのため、使い物にならないラインと思っていました。



所が今の安物フライラインはゴワゴワして硬いラインではなくなっている。

まき癖に関しても一昔前の安物ラインに比べれば雲泥の差だ。

タイトループの直進性は高額ラインに劣るものの

高番手なら普通にフルライン出せるレベルにはビックリした。

良くなってしかも安くなっているのだ。



いい事ずくめのようだが

弱点があって耐久性が劣ることが欠点ともいえる。



1600円でフライラインが買えるなら1シーズンの使い捨てもいいのかもしれない。

実はこんな安物フライラインも1シーズンじゃなく耐久性を上げる事ができます。

使いどころを考えると結構使えるラインだったりします。

その点のをもう少し深堀してきますのでお付き合い下さい。

管理釣り場で使うのはフローティングかシンキングか

自然湖でフライフィッシングをする人はこのようなラインを使わないかもしれない。

理由はたくさんあるが本記事の主旨から逸脱してしまうので割愛させてもらうが、

管理釣り場では使えるラインだと思う。



所で管理釣り場のフライフィッシャーのフライラインは8割がたフローティングライン

2割シンキングラインです。



管理釣り場で自然湖と違い、人との間隔が狭い事もあるが、バックが足りない。

フルライン飛ばしてレンジまで沈めて釣るシンキングラインは効率が悪い。



そしてルースニングかドライフライを使ってフローティングラインを使用する。

管理釣り場はフローティングラインが人気です。

耐久性に劣る

安物フライラインは耐久性が劣るということはどういうことを指して言うのでしょう。



物理的に壊れる事ではなくフライラインの機能が失われることです。

具体的にどのような機能が失われるのでしょう?

1、フローティングのフライラインの先端が沈む

2、フライラインが滑らなくなり、飛ばなくなる

これらは高額ラインでも起こり得ますが、

持続時間が長いのが高額フライラインで短いのが安物ラインです。

この機能が失われる持続時間の事を耐久性が無いということなんです。

フライラインにはラインドレッシングの常識

フライラインはフライロッドを通して遠くまで飛ばします。



前後にフライラインを伸ばしながらラインが通っていく訳ですから、

ガイド、ロッド表面とフライラインの表面が接触しては摩擦が起きるのは分かると思います。



この摩擦により時間がたてばラインは滑らなくなるのですが、

フライラインドレッシング塗ることで、ラインはまた滑りやすくなります。

ティムコ フライラインドレッシング

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ただフライラインドレッシングだけでは経年劣化は避けられません。

しかも少量で高いものです。



ここが安物と高額フライラインの違いで

1シーズンで復活しないのが安物フライライン。

5年で立ってもドレッシングで復活するのが高額フライラインです。

フローティングラインにアーマオールと言うプロテクタント

大分前から一部の人が使用していたのがアーマオールというプロテクタントです。

ゴムなど合成樹脂に浸透して経年劣化を抑える役割のものですが、

フライラインには実に効果的です。

安物フライラインの寿命を延ばす

これで、安物フライラインの欠点、経年劣化を防ぐ事ができるんです。



安いフライラインに耐久性を持つような事になったら凄くないですか?

今まで高額なラインを買っていたのはフライラインの耐久性が無いからなんですよ。

それが2シーズン、使い方とメンテナンスを確りすればもっと持ちます。

しかもフライライン専用のドレッシングは少しで1000円以上もします。

アーマオールがフローティングのフライラインにしか使えない理由

ただ、アーマーオールにも使い方に注意が必要です。



フライドレッシングにフローティングとシンキング用があるように、

アーマオールはフローティングラインにしか使えません

シンキングラインが沈まなくなるのでフローティングラインにだけ使用してください。

フローティングラインとアーマオールです。

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安物フライラインは管理釣り場で使うならコスパ最強ですよね。

もちろんフローティングラインが効果的なシュチュエーションなら

安物フライラインを使って下さい。

安物フライラインは高番手のラインがおすすめ

もう少しで終わります、最期に安物フライラインのもう一つの欠点です。

「え~まだあるの!」

すいません、まだあります。



フライラインは先端約9mの重量でどの番手のロッドに適合するかラインなのか分けられます。

例えばWF-7 F

これはウエイトフォワードの7番に合うラインのフローティング、水に浮くラインの表示です。

フライラインはWFとかDTとかST大別して3種類に分けられます。

ラインのテーパー設計が違っているんですね。

WFは先端が太く後は細いランニングラインで形成されています。

出典 Amazon

遠投しやすいのと打ち返しがやり易いラインでバックスペースが少なくて済みます。

ラインテーパーに関して長々と述べると話がそれるので結論から言うと

ポンドタイプの管理釣り場で使われるラインはWFが一般的です。



フライライン重量ですが、安物ラインは先端9mの重量の誤差が大きいです。

これがどのように影響するかと言うと。

ロッドとラインのミスマッチが起こりやすくなります。



何を言いたいかというと。



例えば 渓流に使う低番手3番だとします。

3番ラインの重量は100gr(グレイン)=6.5グラムです。

このようにラインは1グレイン=0.0064gと非常に精密な単位で管理されいます。

精密な為、3番のような重量が少ない低番手ラインだと少しの狂いが大きな狂いになります。



ただ7番のような高番手だと重量は185gr(グレイン)=12グラムもあります。

これは高番手であるほどライン重量が狂っても許容できる幅があるという事です。



フライラインはロッドに合わして精密な重量規格があるんですよ。



その規格に合わしてロッドの設計がされていますから重量に狂いが生じると

低番手などはフライラインが乗らなかったり、乗りすぎたりします。



安物フライラインは高額ラインほど精度がありません

6番以上の高番手の方が誤差を許容できるので高番手のラインをおすすめします。

安物フライライン WF フローティングライン

Amazonの中華製の安いフライラインはこの2社

Maxcatchはフライ用品を多く扱う中華フライメーカー(配送料無料)

AnglerbasicはGoture(ゴチュール)のフライラインブランドです。

パッケージがコートランドをまねた感じがありますが・・・(2点購入で10%割引)

この2点が性能は殆ど同じです。
Anglerbasic はスプールが付いてるので絡まないでフライリールに巻けると思いますよ。

Maxcatch WFフライライン

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Anglerbasics フライライン フローティング WF

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まとめ

安物フライラインは一昔前より素晴らしくなった

耐久性が無いのが欠点だがアーマオールを使えば解消できる。

WF-F ウエイトフォワード フォローティングラインがおすすめ

重量精度に誤差が大きい物があるが、高番手なら許容範囲が広いので更に使いやすい。

メーカー物フライラインは4千円から1万円、安物フライラインは1600円。



釣具マニアの報告でした。

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