タコ釣り専用ベイトリールに付いてるレバーに騙されるな 。すべてはあのリールから・・・。

磯、堤防

こんにちは釣具マニアです。



タコ釣り専用のベイトリールですが

タコは掛けると、岩とか壁に貼りつくことから 

高い耐久性とドラグのが強さが求められます。



大手の有名メーカーでタコ釣りに使える

タフそうなベイトキャスティングリールが売っていますが

これが結構高い!



場繋ぎでタコ釣りをと考えてる人は

そんなに高価なリールは買えない・・・。

と言う事でいろいろ探してると、目につくのが・・・。

レバーが付いたタコ専用のベイトキャスティングリール。



この激安ベイトリールですがそのほとんどが低価格です。



レバーがタフさを演出していますね。

これで本当にタフなら買いたいんですけど大丈夫なんでしょうか?



結論から言うと

レバーはタフさを演出するだけの物

安いので耐久性はないです。



そもそもこのレバーついてるからタフと言うのはどんな理由何でしょうかね?

そして・・・レバーが付いてるとタフに見えるのが不思議。



レバーが付いてるとタフに思えるのは

二つほどありまして。



一つは本当にタフなトローリングで使う

レバードラグの外観だけ持ち込んだ。

そしてもう一つがレバークラッチのルーツ シマノ チタノスGTの真似。



そうですレバーがあるのはタコ釣りで有名なチタノスGT影響だったのです。



久々に晴れた日の沖堤防である。



何か決まった釣り物を釣りたい訳ではなく

なんとなく、海を眺めつつ、飽きない程度でのんびり 釣りを楽しみたい。

という事で 沖堤防に渡って釣りをしている。



クーラーボックスからキンキンに冷えたアサヒスパードライを取り出して

プルリングを引くと プシュと言う音がした。



サラミを1本取り出して、

ビニールごとフォールディングナイフで切れ目を入れてから

口でビニールを咥えて吐き出す。



残ったサラミを齧りながら

グビッ、グビッと

のどを鳴らして冷えたビールを流し込んだ。

サラミの塩味と脂がビールによく合う・・・。



「ふう~~~」

「兄ちゃん 上手そうにビール飲んでるだな~~」

後ろから声を掛けられて振り向くと、

そこにいたのは、地元の人らしき人・・・。



手にはゴツイ 船竿とベイトリール。



「あ~どうも、船竿で何を釣ろうとしてるんですか?」

その人のもっていた船竿は年代物で、ロッド表面のエポキシは剥がれ・・・

リールシートにはゴムの絶縁テープが巻いてある。

随分と使い込まれている代物だ。



更によく見ると、そのリールシートには

レバーが付いた黒いベイトキャスティングリールが

威風堂々と乗っている。



汚れているのだが・・・威圧感があり。

薄汚れた釣竿に凄みをもたらしているのは、そのリールのようだ。



「これかあ~ タコだ!」

「タコ、タコ釣れるんですか?」

「タコはよく釣れるろ~」

「ずいぶんと、タコ釣りしてるようですね」

「ここで釣れるタコは絶品だ!」

「今日は釣れたのですか?」

「今日は6杯釣れたぞ」

「見せてもらってもいいですか?」

「いいとも」



スカリからビニール袋を取り出すと

ビニールの中に大タコが2、中タコ3、小タコ1が入っていた。



「美味そうなタコですな~」

「美味いけど おらあもう食い飽きたど~~」

「それなら スパードライ500ml 2本と取り換えて下さいよ」

と冗談で言ってみると・・・。



「分かった、一番大きい真蛸持ってってけろ」

「えっ・・・いいんですか?」

「俺は食い飽きただ」

まさにわらしべ長者である

缶ビーで真蛸が手に入るとは・・・。



しかし、私が蛸以上に気になるのが、風格ある、あのリールである。

ちょっと古めかしいがレバーが凄く気になるのだ・・・。



私がリールを凝視しているのが分かったのか

「兄ちゃん、オラのリールになんかツイてるぺが」

「いえ、随分風格のあるリールだなと・・・何年前のリールですか?」

「これな~ どのくらい使ってるのか儂も忘れた

ただ・・・」

「ただ・・・?」



「ただ このリールは嫌だ、嫌だと 岸壁にしがみつくタコを
無理やり引っぺがす 鬼畜の所業を何百と繰り返して
壊れなかったリールだべや・・・」

「・・・・」

「ゲヒヒヒヒ」



使い込まれて、沢山のタコ引っぺがしたリールの名前は擦れてしまってるが・・・・

かすれて・・・!

よく見ると かすかに

shimanoとアルファベットが並んでいるのが分かる。



古代 ヘブライ文字だろうか?

いや・・・違う 何処かで聞いたことが・・・

確かサンスクリット語で・・・。

そうじゃない・・・ええっと・・・。

頭に閃くように走る

シマノ!

シマノじゃないか!!



「どうした? リールに何か付いてるのか?」

「違います、これは現代の最大手釣り道具メーカー
自転車の売りがげ7割、釣り道具の売り上げが3割。
独自の冷間鍛造技術が優秀で、
はたまた、自転車のインテルと呼ばれているシマノ株式会社のリールでは!」

「あんた、えらく釣り道具に詳しそうだな」

「いつぐらいまで作られたリールなんですかね」

「はあ、今でも作ってるぺよ~~、何言ってんだ~
オラのいとこもタコ釣りすっから、近くの釣り道具屋でかったべ~~」

「げええ~~~」
思わず踏みつぶされるような声を上げてしまった。

「冗談言っては困りますよ」

「そんな事ないべ~ ほれ見てみろWebでも見れるべ~」

「・・・・」



私はこの古代文字が書かれたリールを調べてみた・・・。

チタノス・・・シマノの昔リールに使われていた商標のようだ。



私はこのリールの経緯を探るために

神田の古い本屋を丁寧に探してみることにした。

そして見つけたのだ 

なんと! 30年前のカタログにチタノスが乗っているではないか!



出ては淡雪のようにいつの間にか消えていく現代のリール。

それに逆らうように今だ現役だと・・・。

何か・・・何か隠された秘密があるはずだ・・・。



私はシマノ チタノスの秘密を追いかけるべく

数々の釣り道具屋を回った。



大手量販店では・・・

「チタノス・・・なんすか?」

歯が抜けた店員に言われ。



「チタノス? ああ、おいてあるよ、レアだよ~ まけとくよ 100万円」

と嘘を言われ高く押し付けられそうになり・・・。



そして・・・

「チタノス! 兄さん通だね~ チタノスは江戸前の船宿に通う人には信頼のリールだ」

「えっそうなんですか!」

「特にタコ釣りなんかじゃ最高よ、壊れないからな」

「やっぱし 私この姿形
特にレバーの所はタコ釣りリールによくあると思っていたんですよ」

「よくぞそこまで見破ったな、チタノスこそがバッタ物がマネしてる原型なのだ」

「ほんとうですか!」

「本当よ、 耐久性だけは今をもってしても真似できねえ!
その、元祖ゆえに、3000年も存在できたのだ」

「古代マヤ文明ですね!」

話が噛み合わなくてクラッチが外れてるのでこの辺で終了します。



最近 タコ釣り用のベイトリールを色々なメーカーが販売しています。



シマノ、ダイワ、ABUなど皆さんが知っている有名メーカーはもちろんのこと

聞いたことないメーカーがたくさんタコ釣り用のベイトリールを出しています。



有名メーカーはさて置いておいて

安いタコ釣りリール、中々耐久性がある感じがするのですが・・・・

実際の所はどうでしょう?

安物タコ釣りリールには何故かレバーがある

その安物タコ釣りリールですが

何故か・・・姿形が似ていますよね・・・。



丸形そして レバーが付いています。

特にレバーが付いてると耐久性が高そうに見えるので不思議。

レバークラッチにしたがる訳はタフを演出

ベイトキャスティング リールにレバーを付けるとタフに見えるのには訳があります。



実はトローリングのレバードラグ

外見はドラグなのかクラッチなのか分かりませんが

同じようにレバーが付いております。



レバードラグはビックフィッシュ相手のリール。



テレビで

クルーザーのデッキチェアでファイトする外国人を見たことがしょう?

ゴツいリールで見るからに太いラインをゴリゴリ巻いて

ブルーマリンとファイトしています。



その時使っているリールのレバーがレバードラグです。



しかし! このレバー

ドラグ調整するためのリールもあれば

クラッチをON・OFFするだけのリールと2種類あって外見上は判別できません。



ただトローリングリールの印象の為か・・・

レバーが付いてるだけで

凄くタフなリールのように思えるのです。

レバークラッチって意味があるの

安物タコ専用 ベイトリールのレバーは

ドラグではなくクラッチです。



スプールをフリーにするか

ギアと噛み合わしてハンドルが巻けるようにする

切り替えボタンみたいなところ。



外見はタフそうに見えるこのレバークラッチですが

本当のところはどうなのでしょうか?



実際この手のリールの分解図を見ると

サムバー式クラッチと比べて部品点数も少なく

クラッチカムなどの部品が小さくて済みます。



これで、耐久性は高くなるのでしょうか?

レバークラッチにしたから耐久性がある訳じゃない



クラッチは絶えず、ON・OFFを繰り返すところで

耐久性を求められます。

ですから部品点数も少なくシンプルになれば耐久性は強くなります。



ですが激安リールはそもそも精度が悪く、耐久性がない部品で作ってるのだから

クラッチをレバー式に変えた所で耐久性が高くなるわけではない。



その部分だけフォーカスしてもリール全体が強くなるというように見せたいのでしょうが。

リールの部品はクラッチだけではない。



内部部品全体の耐久性を上げた方がよっぽど性能向上に寄与すと思いますよ。

ですから、クラッチを云々するなら

普通にサムバー式と呼ばれていたクラッチの方がよっぽど

使い易いのです。



激安タコ専用リールがレバークラッチを採用するするもう一つの理由

嘘臭い耐久性を演出するより

レバークラッチにする理由がもう一つあります。



タコ釣りリールの原型がシマノ チタノスGTだったからです。



クラッチがレバーというか・・・

シマノだから全体の強度とクラッチが折り合っているとおもいます。



堤防で激しく使っていた地元の親父さん。

ロッドはところどころ傷んでいましたが、リールな壊れていませんでした。

現在でもこのリールは現役バリバリのリールなんです。

理由 シマノ チタノスGT 耐久性

某 入谷にある釣具店でもめちゃくちゃ丈夫で壊れない!

と評判

堤防でも岩場でも

吸盤で貼りついて取れないのがタコなのです。



これを引っぺがすには竿も剛竿が必要だがリールもドラグが強くて

耐久性の高いリールが必用。



最新のタコ専用リールでも

最大ドラグ力が6.5kgなのに対して

チタノス GTの 最大ドラグ力が8Kgもあります。



船使えるタコ釣りリールはあっても

堤防の壁に貼りつくタコ野郎を無理やり引っぺがすリールは高額です。



そのため 堤防で使うタコリールに巻くPEラインは8号と太いのです。

そんなリールは安くはありません。



最近コスパが良いと言われているタコ釣りベイトリールを例にしましょう。

テイルウォーク エラン ワイドパワー OctopusSPII 64BR

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最大ドラグ力は12Kgもあります。

コスパは良いのですが激安に比べると タコ釣りリールの価格は急上昇!

16000円もする。



タコ釣りは夏の場繋ぎ程度として考えておられる方もいるので

これでも高いそうだ。

1万円アンダーの チタノス GT だから今でも売れている

エラン ワイドパワーは最大ドラグ力が12kgもある。

これはオーバースペックでこの最大ドラグ力はお化けである。



最大ドラグ力はどのくらいあれば用が足りるのか?

という事ですが・・・

タコ用なら最大ドラグ力は6kgもあれば十分。



と言うのは

雷魚釣りのABU6500ロケットでも

最大ドラグ力は7kgのスペックと言うのが理由。



チタノス GTは最大ドラグ力が8Kgと6500ロケットより強いドラグです。



ドラグだけではなく、やはりシマノ製という事と1万円アンダーの価格で

ずっと戦ってきた。

そして30年以上という裏付けが耐久性の証明でもある。

タコ釣りリールは今のクラッチの方がいいけど・・・

タコ釣りリールは今のクラッチの方がいいよ

手返しが早いですからね。



チタノスのような古いリールはワンウェイクラッチじゃない・・・

ブレーキも付いてないからキャストしたらサミング必須。

現代のリールに比べれば少し不便で、ハンドルにも遊びがある。



ただ現代のベイトリールに比べて構造は非常にシンプルです。

このシンプルさが生きるのは、シマノだけかもしれない。

価格が7000円台となる結局はチタノスしかないんだよね。



30年もカタログ落ちしないのは、そういう理由。

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まとめると

激安タコ釣りリールのレバークラッチは見掛け倒し。

クラッチを切り替えるレバー形状は耐久性とは関係ない。

タコ専用リールにレバークラッチが多いのはチタノス船 GTの影響。

1万円アンダー 激安タコリールではチタノスGTが一番耐久性が高い。



釣具マニアの報告でした。

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