ベイトリールも階級社会? お買い得DCブレーキはとんだ食わせ物・・・

バス
出典 シマノ

こんにちは釣具マニアです。



シマノDC(デジタルコントロール)ブレーキは

発売当初より長い間 高級ベイトリールの代名詞でした。



このサイドプレートに収められたDCブレーキユニットですが

ここ最近やっと安いベイトリールにも搭載されるようになりました。



安いベイトリールというのはシマノ SLXという機種ですが

実売価格2万円を切る価格でDCユニットが搭載されています。



超コスパモデルで好評と思いきや

世間の反応はいまいち・・・。



ルアーが飛ばねえ・・・。

重いルアーも飛ばねえ・・・。

とあまり評判がよくありません。



いったいこれは

どういう事なのでしょうか?





シマノのDCベイトキャスティングリールには

同じユニットが搭載されている訳ではありません

実は階級という物あるのです。



上級機には上級DCユニットが



中級機には中級DCユニットが



そして

一番下の下級機には下級DCユニットが搭載されているのです。



上中下の階級まであるのですから

DCが搭載されたというだけで

期待して選んではいけません。



DCブレーキは階級に分けられているという事ですが

階級が違うと どのよう使用感になるのでしょうか?

特に下級DCブレーキが上級と比べて遜色のないものなら

使って見たいものですが・・・。



実は下級DCブレーキは

こんな感じです・・・。



私はDCブレーキユニット。

ベイトリールの心臓部であるスプールの回転を制御するもので

心臓部を制御する私は超有名。



そんな私の名前はIOC-バッハ。  

デジタルかもしれないコントロールなのです。



私はブランドであるゆえに

搭載されるだけで高額なベイトリールになるのです。



スプールが回転したら

「キュィーンo(дo≡oд)o

と大声で叫んでスプールの回転にブレーキをかければ

もうそれだけで歓喜の声で迎えられる。



みんな私の声を

デジタルコントロールサウンド!!ヾ(◎o◎,,;)ノ

と持て囃すのです。



それゆえ

私が搭載されるというだけで

通常のベイトキャスティングリールと比べて高額になっても

みんさん、先を争って購入してくれます。



そん中

下級機にもデジタルコントロールを!

と言う要望によってDCが搭載されたと

DCベイトキャスティングリールが発売されました。。



お求めやすい価格ですが

実は搭載されたDCユニットと言うのが

IOCバッハ コビット19というDCユニット。(꒪꒪)



このベイトキャスティングリール

DCこそ搭載されていますが

それは 見かけだけのこと・・・。



このユニット

下級機が下級機らしいように

わざと飛ばないように調整されたベイトキャスティングリール。



DC音源だけはコケ脅しのように鳴り響く

正直ボッタくりのベイトキャスティングリールなのです。へ( ̄_ ̄へ)(ノ ̄_ ̄)ノ



もうあれですね・・・。

例えば

大奥に使えている腰元がいたとします。



その腰元のですね

腰ひもを殿様が引っ張って回すと

「あれ~~~C≡(/゚Д゚)/タスケテェー!!

とか・・・・



「きゃ~~~C≡(/゚Д゚)/タスケテェー!!

とか・・・

DC音が鳴り響くではありませか!



このように殿様が腰元の腰ひもを制御するような感じなのが

IOCバッハ コビット19というDCユニット。



しゃなり、しゃなりと大奥で歩くように機敏さがない腰元は

機敏さが無いですし

なかなか回転も重く そのくせすぐに開けてスプールが見えてしまいます。



それがいいのだという人もいますが・・・・.。*・.。*(〃´∀`)☆・.。*・.。*

ベイトリールに使うブレーキシステムとしては

使いどころが少ないですよね。



なので

期待だけでDCベイトキャスティングリールを買ってしまわないように

必要最低限の事は知っておきましょう。



シマノ DCブレーキは階級がある

シマノのDC(デジタルコントロールブレーキ)が搭載された

ベイトキャスティングリールですが

すべて同じユニットかと思えば

それは違います。



DCユニットは3つの階級に分かれています。

高級機には高級機種用のDCユニット

中級機には中級機種用のDCユニット

下級機には下級機種用のDCユニットが付いています。



この3つの違いですが

高級機種用のDCユニットほど飛距離が稼げて

下級機種用のDCユニットほど飛距離が伸びなくなります。



このように飛距離差があるので

安いDCユニットが搭載されているからなのかと思いきや・・・。

ちょっと違うんですよ。



これだけでは、分かりにくいのでもう少し細かい説明をしていきましょう。

フラッグシップとミドルとエントリー3種類あるDCユニット

シマノDCブレーキユニットは上級機種から順番に並べると

①4×8DC
②I-DC5
③I-DC4

の3種類。



上級機種のDCユニットほど細かい調整ができるようになっています



デジタルコントロールは

IC制御で何も調整しなくて

ルアーの飛ぶスピードに合わして

スプールの回転数を制御してくれる訳ではないのです・・・。



ルアーウエイト・ラインの種類・太さによって

自分で細かく調整していく必要があります。



それでは

DCブレーキの違いで

どの様な調性をするのか細かく見ていきましょう。

上級DCブレーキユニット 4×8DC

外部でブレーキの強弱が8段階。



内部ダイアルのライン別モード

FL(フロロカーボン)、P(PE)、NM(ナイロン)、X(エクストリームロングキャスト)

つまり32通りのブレーキ設定をする事が出来ます。



ベイトリールのブレーキ設定を極限まで突き詰める事ができる

ブレーキユニット。



ブレーキの制御は一番弱く、一番飛距離が出る代わりに

使い手の技術も必要になるため

上級者仕様のブレーキユニットです。

中級DCブレーキユニット I-DC5

シマノの標準的なDCブレーキユニットと言えばこれ。



内部ダイアルが

FL(フロロ) NW(ナイロン) P(PE)3種類のモード

外部ダイアルが

A(オート)・1~4までの5段階のブレーキ調整ダイアル

ブレーキ調整は15通り。



I-DC4搭載のSLXのように外部4段階だけで制御する簡単なユニットではないが

上級機4×8DCのように細かい設定できない。

中間で程よい調整ができるブレーキユニットです。



ブレーキの制御はI-DC4より強くないので

まあまあ飛ばすことが出来ます。

すべてのルアー用ベイトキャスティングリールにいえる事ですが

実は飛距離はブレーキの仕様だけで決まる物ではありません。



ベイトキャステイングリールのキャストフィールのはブレーキだけに依存するのではなく

スプール次第で大きく変わってしまいます。



スプールは軽量化するほど

スプールの回転を小さい力で抑える事ができるため

細かい調整の意味が出てきます。



スプールが重いと慣性の力が大きくなり

ブレーキを強くしないとスプールの回転を押さえる事ができなくなるため

飛距離を犠牲にしてもブレーキを強くします。



重量があるルアーなら細かいブレーキ調整は必要ありませんが・・・

巻物で使われるような10g以上のハードルアー

最低限MGLスプールレベルの軽いスプールと組み合わされてこそ

中級以上のDCユニットを使う意味が出てまいります。



そういう意味で

DC機を使うなら

IMGLスプールまたは、それより軽いあスプールとの組み合わせでないと

使う意味はないのかもしれません。

下級DCブレーキユニット I-DC4

I-DC4は外部ダイアルでの4段階の調性しかできません。



ブレーキ設定はかなり大雑把なのは

入門機と言う設定



つまり

バックラッシュを少なくするため=飛ばない・・・。



そもそもユニットに書き込まれている制御情報もブレーキ強めなので

I-DC5、4×8DC より飛距離は落ちます。



というのは

DCユニットが搭載されているSLXという機種の

スプールがクソ重たすぎるです・・・。



重いゆえにブレーキユニットはI-DC4で十分という事でしょうが・・・

スプールのせいで、ブレーキ強めの設定と言うのがいただけません!



元凶はユニットではなく明らかにスプールが重たいからですよね

これがMGLスプールならSLXの評価はもっと変わっていたのではないですか?



なんかわざと性能を抑えたように感じるのは自分だけでしょうか・・・。

ハイエンドのDCと比べてエントリーのDCは何処が違う

フラッグシップに搭載されている

×8DCとエントリーモデルのI-DC4では

スプールの挙動が全く違います。



I-DC4というよりSLXは重たいスプールの制御なのでブレーキが強め。



それに対してMGLスプールのような軽く慣性が少ないスプールと4×8DC

使用感は圧倒的に4×8DCに軍配が上がりますが・・・



ここで、疑問に思ったのが

もしI-DC4にMGLスプールならどうなるのよ?

というところ・・・。



細かい設定が出来なくてもMGLスプールを制御するということなら

ブレーキ制御はもう少し弱めになったのではないでしょうか?



4×8DCはブレーキを使い手が最適な設定になるように

細かく調整して追い込むことができます。



調整が上手く行けばルアーは飛ばせるでしょうが・・・

SLXもスプールが軽ければ

ここまで酷評されないDC入門機になっていたのではないかと思います。



ハイエンドのDC機とエントリーのDC機

ハイエンドのDC機と比べると

飛ばないのはエントリーだからしょうがないように思えますが

無理くり差を付けたような印象です・・・。



DC機が2万円を切る値段で安いように思えますが

DC機と全く関係ない

ダイワのタトゥーラSVTWあたりと比べられたらヤバいと思いますよ。



ルアーの伸びも

扱えるルアーウエイトの範囲も広いですからね・・・。



単にベイトキャスティングリールの入門用という事なら

タトゥーラSVTWの方がよくありませんか?

DCがどうしても欲しいという方だけは価値があるかもしれませんが・・・。

DCユニットは最低限 MGLスプールの組み合わせ

ダイワのSVスプールのライバル
MGLスプール

DCブレーキだけに目が行ってしまうから

このようなババができるのです。



ベイトリールはブレーキのユニット以上にスプールの重量が命。



重たすぎるスプールというのは

重たいルアーだけしか扱えない物になってしまいます。

入門機なのにビックルアーとかヘビキャロをする初心者はいないでしょ。



一般的にベイトリールの扱いやすいルアーウエイトは

10g以上できれば14g。

このクラスの巻物ルアー想定ならSLXのスプールはちょっと・・・重すぎです。



例えば

飛脚がルアー、荷物がスプールとしたら

荷物が軽い方が遠くまで届けられますよね・・・。



だとしたら

下級DCユニットだからといって飛距離が落ちる訳では無いですし

これがMGLスプールぐらい軽かったらもっと扱いやすいDC機にになっていたのにと思います。



DC機はそもそも軽量ルアーには向かないブレーキシステムですが

だからといってDC機のスプールを重たくしたら

ますます重たいルアーしか快適に投げられない。



DC機はMGLスプールとの組み合わせじゃないと使い所が無いと思います。

本当のお買い得はI-DC5とMGLスプール スコーピオンDC

出典 Amazon

ブレーキユニットだけではなく

ベイトリールはスプールも含め色々な部分の総合力で決まります。



シマノの場合 4×8DCが素晴らしいという事より

搭載機種の他の部分もそれに合わしてグレードを上げているので素晴らしいのです。



ただし神話に近い期待は禁物。

DC機種は

バックラッシュしないで遠くまで飛ぶと思われていますが

それは期待しすぎというもの。



たしかに昔のベイトリールに比べて断然進化したと思いますが

それは他社のベイトリールも同じです。



ベイトリールにはそれぞれ、得意なルアーウエイトがあります。



DC機の得意な所は10g以上。



それがが気持ちよく投げられるDC機は中級DCユニット|-DC5と

先ほどから口が裂けるのではないかと連呼しているMGLスプールを組み合したスコーピオンDC以上。



DC機を持ちたいのであれがスコーピオンDCぐらいじゃないと

買ってからガッカリするのではと・・・

所でこのスコーピオンDCですが実売価格が2万円台で手に入ります。



安くてDCブレーキが搭載されているではなく。

使えるDC機を買いましょう。

これってSLXがちょっと、あれだったので罪滅ぼし的な感じですかね・・・。

出典 Amazon


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まとめると

シマノのDC(デジタルコントロールユニット)はすべて同じものではない。

シマノDCには階級があって上級機種用に4×8、中級機種用にI-DC5、下級機種用にI-DC4に分かれている。

下級機種用のI-DC4搭載のSLXはDC機というだけのコケ脅し。

DC制御にはMGLスプールのような軽いスプールがあってこそ生きてくる。

お買い得なDC機はI-DC5とMGLスプールを組み合わせで実売2万円台のスコーピオンDC。



釣具マニアの報告でした。

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