こんにちは釣具マニアです。
最近の釣具の進歩は凄い物で、低価格でも結構使えますね。
特にメーカの低価格帯モデルは中華釣具を意思して1ランク上の差別化を図る釣具作りをしています。
ただ、エントリーモデルはコストを意識するあまり、たまに、ぶれる時があるんですよね、ブランディングは大事ですよ~、変なことするとせっかくの築き上げたブランドが台無しになると思い取り上げてみたのが、ダイワのバスX。
S君の仲間内で久しぶりにバス釣りに行くことになり、バスタックルを新調したようです。
「お買い得なリールが発売されたんですよ釣具マニアさん、知ってますか?」
と得意げに話してました。
S君が買ったのはバスX、ダイワのベイトタックル一式だ。
「ああそうなの・・・」
S君、バスXというリールをえらく押してたのですが、そのときは忙しくて生返事だけを返しただけでそんな事は忘れてしまった。
しばらく、たってから自分が買ったタックルに少し気に入らない所があると言ってきたS君。
S君はダイワというブランドを信じてベイトリールを買ったのだが、使ってみると、自分の買ったタックルに少し不満があるらしい、自分の腕が悪いのか、買ったタックルが悪いのかなんてしつこく話を繰り返す。
最初はベイトタックルが不慣れなだけだろうと取り合わなかったのだが、それなら一緒に釣りに行こう誘う物だから、釣り道具に詳しい@メジャーさんを誘って3人で関東のバスフィールに行く事にしたのだ。
そんなわけで、今回は関東のマッディウオーター、バスフィッシングフィールド。
どうも本日選んだポイントは水が悪いようでフィッシュイータ特有のギラギラした獰猛な雰囲気がない。
バスは・・・やる気がないようだ。
まったく雰囲気の無いフィールドにセコイリグを使いますが子バス1匹、アタリ一つもない、完全なるノーカンジ。
「ふぅ~・・・・釣れんなあ~」
とポツリ、ため息交じりな@メジャーさん。
「すいませんね@メジャーさん、何時もは何かしらの反応があるんだけど・・・」
と弁解する釣具マニア。
「しゃあないですは、バスは生き物ですから」
「はあ・・・」
「所でさっきから、あそこで投げてるS君のベイトタックルですが」
「ああ、S君の何かリールのフィーリングが会わないとかで・・・」
「そうですか、確か、ダイワのリールだとか?」
「ええ、何でもダイワの低価格タックルを買ったんですけど、自分の腕が悪いのか、道具なのか、上手く扱えない見たいなんですよ」
「なるほど、それで釣具マニアさんに見てもらおうとしたんですかね、私にも見せてくれませんかね、なんだかリールが気になります」
「ええ・・じゃあ、お~い S君、こっち来てくれ」
とS君を呼ぶ釣具マニア。
急いで、こちらに向かってきたS君に
「S君、@メジャーさんにそのリール見せてあげてくれるか?」
「そうですか、何か使い方が悪いのか、テレビでバス釣りしている人みたいに扱えないんですよね」
「テレビね・・・まあ、見せてもらっていいですか?」
「どうぞ・・・」
すると・・・。
「なんや、これABUやないかい・・・」
@メジャーさんは少し口が悪いといいますか、言いたい事を言ってしまうといいますか・・・
結構、直球投げるような言い方するんですよね、今日バス釣れてないし、波乱の幕開けです。
「えっ何を言ってるんですかダイワですよ!ダイワのロゴ入ってますし・・・」
S君何も分からず言い返しますが・・・
@メジャーさん、そんな事にはお構いなしに。
「なんやサイドプレート、ABUやんけ!」
「・・・・」
S君、少し顔がこわばったご様子です・・・
さすが、@メジャーさん、人目でこのリールの本質に迫りました。
「ちょっと投げさせてもらっていいですか?」
@メジャーさん、そう言うと、結んであったクランクベイトをキャスト!!
ブレーキ調整をして数投すると、リールを見つめて。
「ABUやな・・・」
とポツリ・・・
その言葉を耳に挟んだS君、向きになって
「なんですか僕のリールはダイワです!! ロゴが入ってますよ、ロゴが!」
「まあ、まあS君、これにはたぶん理由があるんだよ」
「何の理由ですか! 見てください、ここにちゃんとDのマークがあるじゃないですか!」
「Dのマークねえ・・・」
「まあ、まあ、両方とも気を静めて、@メジャーさんは、何を根拠にそんな事を言ってるんですか」
「キャストフィールがABUなんだ・・・」
「また、また・・・」
「ほんなら、サイドプレート開けてもよろしいですか?」
「えっ、サイドプレートですか? ねえ、開けても良いよね、S君」
「なんでサイドプレート開ける必要があるんですか!」
「S君、サイドプレートを開けたら不味い事があるのかな?」
「べ、別に不味い事などないですけど・・・」
「なら、開けさしてもらいますよ」
「うっ・・・」
少し青ざめるS君
「ほんなら」
@メジャーさんサイドプレートを開けると・・・
「やっぱり・・・」
「何、何、どうしたの@メジャーさん!」
「見てください、釣具マニアさん」
差し出されたサイドプレートを見ると
「あっ!」
ふて腐れたようにそっぽを向くS君
@メジャーさん、一人ガタリに語りだすと
「S君ここ数年、ダイワは低価格帯が思わしくなかったのをご存知ですか?」
「し、知りませんよ・・・」
「低価格帯ではシマノのバスワンが不動の地位を占めていたのです」
「ダイワは困っていたのですか?」
釣具マニアが疑問を投げかけると
「ええ、その矢先の事故でした・・・」
「いったい何が・・・・」
「ダイワは逆輸入バージョンのベイトリールを激安で売ってしまったのです」
「まさか!それはいったい・・・・」
なんか事件は複雑な様相をていしてきました・・・。
「昨年の末だったと思います、逆輸入とは言えマグフォースZのブレーキシステム搭載したベイトリールが5000円台で売り出されていたのです」
「何ですって!」
「まさか、それが事件の引き金になったと?」
「はい、バスXと逆輸入バージョンのベイトリールが同時期に売っていたのが発端です・・・」
「じゃあ・・・・」
「見てください、これが死体の横にあったサイドプレートです」
@メジャーさん、ミステリードラマの主人公になりきってます。
「あの、死体なんてないし・・・」
反論するS君
「これは・・・・」
「そう、このマグネットブレーキの形状です」
「貴方は何が言いたいですか!言っていい事と悪い事がありますよ」
狼狽するS君!
「似てますよね・・・」
「何を言ってるんですか!」
「S君、貴方はこれを買った時、サイドプレートを開けてみましたか?」
「あ、開けなかったから何だって言うですか!!」
「貴方は後になってから知たんだ」
「わ、私は何を・・・」
「S君・・・」
「逆輸入バージョンのダイワのベイトリールがマグフォースZなら、それよか高いバスXもマグフォースZと思って買ってしまったのが、この事件の発端です」
「・・・・」
「どうなんだ、S・・・」
すると苦痛に顔ゆがめたS君が・・・
「マグフォースZだと思ったよ、な、なのになんでブレーキシステムが違うんだ!」
「S君!」
「普通マグフォースZだろう、それに最初からサイドプレート開けるやつがいるか?」
「確認しないで買ったのか・・・」
「確認しないよ・・・」
「サイドプレートの異変に気付いたのは何時なんだ・・・」
「この前、釣りに言った時の帰りだよ・・・」
「そのことを何で黙ってたんだ」
「待ってください、釣具マニアさん、S君、君はブレーキシステムの異変どころかABUに似ていると、その時に気がついたね」
「・・・・」
「S君、君はABUのマグネットブレーキもダイワのマグネットブレーキの構造も知っていた、そして君は逆輸入バージョンがお買い得だった事を教えてくれなかった釣具マニアさんに恨んでいた・・・・そうだね」
「それは・・・・」
「慌てた君は逆輸入バージョンのダイワベイトリールを買いなおそうとしたが、売り切れだった、そして恨みは更に深くなった」
「・・・・・」
「まさか・・・ABUのブレーキシステムだとは思わなかったんだ・・・(´∩`。)」
「それで、今日の釣りで釣具マニアさんに恨みをはらすつもりだったんだなΣ( ̄ロ ̄lll)」
「私は・・・ダイワのマグフォースZだと思ったんだ!ヾ(≧ー≦)ゞ」
「もう観念しろS、罪を償うんだ、ちゃんと金を出して最先端のダイワのリールを買うんだ、そして自分が浅はかだった事を反省するんだ!」
「そんな~、殺生な!」
「うるさい!この前パチスロで大儲けしたろ! S」
「何でそんな事まで知ってるんですか!」
「全ては伯仲のうちにさらされたのだ!」
「事件はこれで解決しましたね( ̄ー ̄)」
高らかに@メジャーさんは宣言
そして・・・・
さあ、眠りなさい、
疲れきった体を投げだして~
青いそのまぶたを~
唇で~そっと、ふさぎましょう~♪(*´○`)o¶♪
「聖母たちのララバイまで歌うか!@メジャー!! o(*≧д≦)o」
S君は逆切れするのでした・・・。
おわり。
ダイワ マグネットブレーキの構造が違う
バスXはダイワのベイトリールではありながら、マグネットブレーキの構造が違っています。
確かにマグネットブレーキが働くのですが、キャストしたときのブレーキの感じにはダイワらしさがない。
ダイワのマグフォースZとは
ダイワのベイトリールはマグネットによる磁界でスプールにブレーキをかけるのですが、ダイワのマグネットブレーキの構造はサイドプレートにサークル状の磁石を2重に配置、内側の磁石を動かす事で磁界の強さの調節を行います。
その磁界中にスプールサイドのカップが挟まれるように配置されるので常に安定したレーキが掛かります。
磁力の調節はサイドプレートの外側のダイヤルで行いますが磁石を近づけたり、遠ざけたりして磁力を変えるマグネットブレーキと違い、サークル状になった磁石を動かす事で発生する磁界の強さを調節する事でスプールにブレーキをかけるため、ブレーキ力微細な調整、磁力のブレーキ力も安定しています。
20年前からあるブレーキシステムですがマグネットのブレーキとして凄い発明だとおもいます。
今のダイワのミドル、ハイエンド機はこのスプール側の磁力を受けるカップ(インダクトローター)が遠心力で磁界に出入りすることで、低速回転時のルアーの伸びて高速回転では必用な磁力でブレーキを掛ける為、遠投力、ピッチング性能が高く、バックラッシュしないブレーキシステムです。
ABUに近いマグネットブレーキ
バスXのマグネットブレーキはダイワ製だが違う構造でした。
ABUガルシアのベイトリールとほぼマグネットブレーキの構造は同じと思っていいです。
サイドプレートに貼った磁石がスプールにせり出すように近づいたり、遠ざけたりしてスプールのブレーキ調整を行います。
これはダイワのマグフォースが出る前の古い仕組みのマグネットブレーキです。
スプールの回転数に合わして磁力を変化させる事ができない為、同じ磁力でスプールにブレーキを掛け続けます。
これではスプールに対しての細かい微調整は効きませんし、ルアーの伸びない為、遠投性能は落ちます。特に軽いルアーでは顕著に現われる。
サイドプレート調整ダイヤルが大雑把
バスXのサイドプレートを見るとマグネットのブレーキを調整ダイヤルがあります。
通常のダイワのベイトリールは調整ダイヤルの目盛りが細かく刻まれており、目盛りは0~20段階と非常に細かく刻まれています、このブレーキ目盛りはは誇張でも飾りでもなく、1クリックごと本当に細かく磁力が変わっていく為ルアーの重さ、空気抵抗などルアーの状況に合わして素早く調整できます。
しかしバスXには調整ダイヤルはありますがダイヤルには目盛がありませんね。
ダイワのベイトリールが持つ微細なブレーキ力の調整ができないないという事なんですね。
ABU PROMAXのスプールを小口径化、プラスαがバスXの正体
マグネットのブレーキ構造、微調整の効かないブレーキダイヤル、パーツ精度もABUに近いように思えます。
外観は別として、ギア比、ブレーキシステム、ベアリング数からバスXはABU PROMAXに近い。
バスX
ギヤ比=7.5:1
ベアリング数5
自重195g
スプール径32mm
価格¥6600-
ABU PROMAX
ギヤ比=7・1:1
ベアリング数8
自重207g
スプール径33mm
価格¥8700
ABUプロマックスのスプールを32mmと1mmだけ小口径化してベアリング数を3個増やしたのがバスXの正体ではないかと思います。
もう少し厳しい言い方をすれば、価格帯がPROMAXとBLACKMAXの中間に位置するベイトリール
ダイワ バスXはシマノバスワンXTを超えられない
ダイワのベイトリールのフィーリングと性能が欲しいと思うとやはり1万円は超えてしまいます、ダイワのベイトリールは1万円を超えないとマグフォースZじゃないと言う事ですね。
ABUプロマックスとバスXを比べとシマノのバスワンが際立っています。
バスXはパーツの精度、確りした巻き心地、ミドルウエイトのハードルアーの遠投製、ジグなどの低弾道で伸びるピッチング性能でシマノのバスワンには敵わないように思います。
バスXの購入を検討していたなら3つの選択肢があります
①ダイワのベイトリールのフィーリングが欲しい、低弾道で伸びのあるピンチ具性能、ハードルアーをキャストしてもバックラッシュしないマグネットブレーキの性能を持っている最安値のベイトリール タトゥーラ TWをおすすめします。
ダイワ タトゥーラ TW 楽天市場はこちらタトゥーラ TW Amazonはこちら
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②ABUが好きで同じ使用感を求めるたい、なおかつ低価格で抑えたいならバスXでもいいと思います。
ダイワ バスX 楽天市場はこちらバスX Amazonはこちら
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③おすすめ
6000円台の価格帯でもっと優秀なベイトリールが欲しい人はシマノのバスワンですバスXに比べて遠投性能、ハンドルを回したときのフィーリング、パーツの精密感、SVS遠心ブレーキのピッチング性能、全て上回ってます、今までこのリールはめちゃくちゃパホーマンスが高いと評判でしたが、やはり低価格帯ではでシマノのバスワンXTを超えるリールは今の所無いと思っています。
バスワンの詳しい記事は下記
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