実質値下げを狙えシマノのスピニングリールの見極め方!(イノベーター理論から導かれる値下げ法則)

New リール

こんにちは釣具マニアです。



シマノのスピニングリールですが

まあ~色々な機種がありまして、何が何だか分らい人が多いようです。



汎用のスピニングリーだけではなく

専用機がいくつもあるんですから

この中からコスパの良いモデルを探せと

言われても分かりません。



シマノのスピニングリールを把握する場合

ある理論のもとにして見て見ると全体像が把握し易くなります。



ある理論と言うのはイノベーター理論と言うのですが・・・

その説明の前に

イノベーター理論により2つの体系化された

シマノのスピニングリールの説明をしましょう。



その2系統と言うのが

コアソリッドシリーズ

クイックレスポンスシリーズ



この2系統の中で

コアソリッドシリーズと言うのは20年以上前から存在する

シマノの中心的な汎用機のシリーズです。



このコアソリッドシリーズは頂点のステラ ツインパワー等

段階的に下位機種まで機能を垂直降下させた階層で作られています。



基本のステラから、

その根幹技術を盛り込んだ体系のコアソリッドシリーズは

上位から下位に時期をずらしながら

機能を落とし込まれるシマノ スピニングリールの幹みたいな物。



その幹をから枝が伸びるように専用機が発生します。



ベースの機種、例えばストラディックなら

ストラディックをベースにカスタムしたものが専用機となります。

わかり易い所でいうならストラディックSW



なので シンプルに汎用機に絞り込んで 

一番下位機種をベースにした専用機なら

専用機でもコスパの良いスピニングリールだと見極められます。



シリーズの一番末端の下位機種こそが最強にコスパリールだという事は

ある理論で説明が付きます。



この記事を書いてる時のコスパモデルは21アルテグラです。



それではアルテグラのようなコスパの良いリールが

どのような背景で生れるのか?

先ほどある理論と呼びました

イノベーター理論で説明することができます。



まずはイノベーター理論とはどんな物なの理解してもらうために

エンドのカストロ制度を交えながら説明していきます。 ( ̄~ ̄)



釣り道具のスピニングリールで有名なヒデブゥー社

スピニングリールをクラス別に階層分けして

明確な マーケティング とカストロ制度のもとに

スピニングリールを売っています。



カストロ制度の階層は4階層あり

  • バカモン
  • トルティーヤ
  • バイシュン
  • ウラードラ

に分類されます。



それぞれ階層は

担当のカストロジストにより階層に見合う販売戦略のもと

スピニングリールの仕様が決められていきます。



バカモン

階層の頂点に君臨するスピニングリール バカモンは

ヒデブゥー社が考え付く限りの

あらゆる最新の技術、素材で作られたスピニングリール。



ガチの釣り中毒者で釣行費用に糸目を付けない

金持ちが買うと思われていますが・・・・

実は 最高階層を妄信してる信者たちに

バカモンは支えられているのです。



ヒデブゥー社は

開発費用を素早く回収させてくれる購入者がいて大助かりです。



トルティーヤ

この頂点のバカモンがで使われた技術、素材が

次の階層 トルティーヤに引き継がれます。



バカモンのグレードを少し落とした仕様のスピニングリールは

それでも お高いお値段の高級機です。



流行に敏感肌のオピニオンリーダー気取りが好んで使います。



バイシュン

さて・・・

市場にトルティーヤが供給される様になると

今度はバイシュン の登場となります。



3階層目のバイシュンのスピニングリールは

釣り素人を脱しきって 

こだわりを持ち始めた購入者に愛用される3階層目のスピニングリールです。



釣り素人を脱しきったばかりなので

道具の良し悪しを判断する眼力などはまだ有りません。



しかし

出遅れない様に市場で定評があった物を素早く取り入れるので

知識が無くても失敗する事なくスピニングリールを購入する事が出来ます。



バイシュンの購入者は市場の34%を占める大事な購入者のため

この人たちに気に入られる事は非常に重要となるため

スピニングリールの知識が少ないので見映えはかなり重要な物となります。



ウラードラ

ウラードラの購入者はほぼスピニングリールの評価が確定して

安定した製品になるまで

ズ~~ト 観察を続けて

コスパモデルが出るまで虎視眈々と待っている購入者です。



実にケチ臭く、しわい購入者達ですが

なんと! バイシュンの購入者と同じ34%の市場規模を誇ります。



ここで売れるスピニングリールは

上位3機種の評価が高くないと反応しないしわい購入者ですが

市場規模として34%もあるため 

メーカーも ないがしろにできません!



なので

お買い得感が半端ないコスパモデルがステラ~数年後

惜しげもなく投入されます。・.。*・.。*(〃´∀`)☆・.。*・.。*



さて・・・スピニングリールの購入者による階層分けですが

理解していただけたでしょうか?



えっ・・・

貴様 そんな言い方は 失礼じゃないか! 

ですって・・・。

ええと・・・すいません

ちょっとした受け狙いのシャレですので

深い心で見逃して下されませ・・・。



それではこれ以降は

超~真面目に記事を書きますので

今、眉間にしわを寄せている方

そう・・・睨みつけないで!

読み進めてくれるよう伏してお願いします。



さすれば 一番お買い得なスピニングリールなど

造作もなく見つける事ができる・・・

かな。 (๑´ڡ`๑)

20年前から変わらないシマノのスピニングリールの階層分け

今でこそシマノ スピニングリールの種類は山ほどありますが

昔はもっとシンプルでした。



投げ釣り、カゴ釣り以外のスピニングリールは

  • ステラ 
  • ツインパワー
  • バイオマスター
  • アルテグラ(コスパモデル)

だけです。



これらの4種類のスピニングリールに共通してる特徴は

ステラに盛り込んだ技術をグレードを落としながらもそれぞれ

下位機種に落とし込んでいくので

ステラの遺伝子を色濃く持っているのでした。



ステラより下位機種なのに

性能はそんなに落ちなかったのはそのような理由から。



今ほどスピニングリールの種類も多くなかったので

コスパが良いモデルはすぐにわかりました。



そしてステラじゃないとダメ!

というより

最下層のコスパモデル アルテグラで事が足りる

という釣りがほとんどでした。

ステラを買わないと、できない釣りは一般的ではない。

正直 ステラがどうしても必要な釣りは少なかったです。



今ではショア、オフショアなどの耐久性が必要な釣りならステラでしょうが・・・。



まだソルトウォーターがそれほど活況を呈して無かったのですから

釣り道具屋さんが

ステラが買えないなら アルテグラ買っておけばいいんだよ!

と言うのも頷ける話だったのです。

シマノ スピニングリールの売り方

シマノのスピニングリールの売り方は

フラッグシップモデルを作って(ステラ)

その革新的な機能を下に下に落として行くやり方です。



皆さんは今当たり前に

安いエントリーモデルのシマノスピニングリールを使っていますが

製品としてキッチリ下位機種まで落とし込んで

安くても良い物を作る事はそんなに簡単な事ではありません。



シマノは下位の機種でシマノらしさを失わない事で高い信頼を得ているのは

上位の機能を落とし込んでいき

下位機種でも手を抜かないからです。



さて・・・

ガチ勢から一般の人まで購入させるには

価格に合わした4階層 スピニングリールが必要になります。



それは何故なのか?

と言う説明の前に

シマノのスピニングリールの全体像を俯瞰して見ましょう。



スピニングリールを全体を見回せば

シマノのスピニングリールの骨格は2系統で成り立っている事が分かります。



骨格と呼ばれるの系統は

  • コアソリッドシリーズ
  • クイックレスポンスシリーズ

です。

コアソリッドシーリーズ

コアソリッドシリーズはステラを頂点に 

ツインパワー ストラディック アルテグラと続く

シマノ スピニングリールの中心となる汎用スピニングリール。

耐久性重視とシマノらしい剛性感のある機種です。

クイックレスポンスシリーズ

クイックレスポンスはバンキッシュを頂点にバンフォード続く機種。



ここ最近の釣りのメソッドに対抗すべく

巻き始めの軽さレスポンスよ良さを重視した作りで 

軽量な事に主眼が置かれたスピニングリールです。



どちらかと言うと

シマノのスピニングリールの2番目の幹と言った位置づけではないでしょうか。

直系のスピニングリールがベース機になる

ステラ ツインパワー ストラディック アルテグラをベースに

バンキッシュ バンフォードをベースに

幹から枝が伸びるようにカスタムしたのが専用機になります。

シマノのコスパが良いスピニングリールとは

釣り道具屋さんが言っていました

シマノのスピニングリールは
ステラが買えないならアルテグラを買え!

これは ステラをベースに末端まで落とし込んだ機種が

その当時はアルテグラだったからです。



コスパモデルは時期によって違い

同じシリーズがずっとコスパモデルという事では有りません。



たとえば

昨年まではアルテグラはコアソリッドシリーズより外れてました・・・。



なのでこの場合は釣り道具屋さんは

ステラが買えないならをストラディックを買え

と言わなければならないのです。



このように 時期により変わるものですが・・・

シマノスピニングリールの幹となる

コアソリッドシーリズの体系さえ分かっていれば 

コスパの良いスピニングリールは誰でも見つけられるわけです。



実はこのような体系立ったスピニングリールの機種があるのは

イノベーター理論を用いているからなのです。

イノベーター理論から導き出される消費行動

スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が提唱した理論。

新製品が市場に浸透するまでの消費者の購入パターンを

時間軸に合わせて 5つに分類した理論で、マーケティングに活用されています。

イノベーター理論で5つの階層に分けるシマノスピニングリール

購入者のタイプと数値は購入者の割合です。

・イノベーター (革新者) 2.5%

・アーリーアダプター(初期採用者) 13.5%

・アーリーマジョリティ(前期追随者) 34%

・レイトマジョリティ(後期追随者) 34%

・ラガード(遅滞者) 16%



これにシマノ コアソリッドシリーズの機種を当てはめて見ましょう。

・イノベーター (革新者)→ステラ 2.5%

・アーリーアダプター(初期採用者)→ツインパワー 13.5%

・アーリーマジョリティ(前期追随者)→ストラディック 34%

・レイトマジョリティ(後期追随者)→アルテグラ 34%

・ラガード(遅滞者)→Don’t deal with 16%



このような5階層の購入者に合わして

体系化したスピニングリールを売っていく事でシマノは

最大効率で利益を出すことができるのです。



イノベーター (革新者)→ステラ

イノベーター (革新者)ステラを購入する人は新しい物に関して好奇心が強く

熱狂的にステラを信望します。



ステラ信者とも呼ばれ無条件で購入しようとするので

新型の発表がでると、すぐに予約を入れるのです。

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アーリーアダプター(初期採用者)→ツインパワー

アーリーアダプター(初期採用者ツインパワーを購入する人は

イノベーターより好奇心が強くはないものの

他者と比べると最新のリールには敏感です。



そして良いと判断したリールは積極的に取り入れます。



市場割合は13.5%と多くありませんが 起爆剤になりえる為

アーリーアダプターの行動しだいでは

消費動向が変ってしまうオピニオンリーダーの役割を担います。

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アーリーマジョリティ(前期追随者)→ストラディック

新しいリールを取り入れる事に少し慎重で 価格感応度がやや敏感で

平均の釣り人よりやや早めに新しいリールを取り入れる傾向に有ります。



全体の34%を占める為 非常に重要な層ですか

判断基準はアーリーアダプター(初期採用者)の評価を参考に購入の判断をします。



釣り道具市場にブランドを浸透させる役割を担っていることから

ブリッジ・ピープル」とも呼ばれ

釣り道具メーカーは最終的にはここに戦略機種を投入します。

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レイトマジョリティ(後期追随者)→アルテグラ

多くの釣り人が使わないと購入しないため「フォロワーズ」とも呼ばれます。



良い釣り道具で、お買い得だという確証を得ないと購入しない。

最新よりコスパを求める為

シリーズの一番下位の機種を買います。



多くの人が使ってる! という同調現象に流されやすい購入者が多い



レイトマジョリティが購入するには 市場の認知が大事なので

初期のステラ、ツインパワーなどのモデルが不評に終わると

レイトマジョリティの34%の市場規模を失います。



アルテグラのようなコスパモデルは

ステラ発売から時間がたった物なので

実質値下げのリールです。



それが発売したという事は一連のプロジェクトが成功した証なのです。

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ラガード(遅滞者)

自分が今持ってるスピニングリールがぶっ壊れるまで見向きもしない釣り人達が多く

疑い深い為、相当目を引くものでないと反応しません。



メーカーもラガード相手にする事は効率が悪いので

機種は見送られます。

シマノスピニングリール コスパモデルの購入者に

釣り道具メーカーもレイトマジョリティまで

スピニングリールを売り切ってこそ

最大の利益を出すことができるのです。



ステラから始まりアルテグラで終わるスピニングリールで

ある意味 そこまで待ってスピニングリールを手に入れた人は

最もコスパが良いスピニングリール手に入れたわけです。


そして新型ステラが発売されて

また同じように機能を下位機種に落として行くサイクルが始まります。



でも考えても見てください・・・。

コスパが良いリールを手に入れられるのは



イノベーター (革新者)

アーリーアダプター(初期採用者)

アーリーマジョリティ(前期追随者)

この人たちがスピニングリールを買って

シマノの設備投資を順調に消化したからに他ありません。



ですから!

俺がコスパの良いリールを賢く買っている!

と鼻高々でいる事など もっての外なのです。



感謝してこそバカにしてはいけません。



さて21年に発売されるアルテグラですが

下位機種とはいえ

コアソリッドシリーズの不具合を修正した物を展開するので

非常に安定した性能を誇ります。



鉄板でコスパが良いリールだとは思いませんか?

クイックレスポンスシリーズのコスパモデルは?

そういえばまだ

クイックレスポンスシリーズの事を話していませんでした・・・。



バンキッシュ→ヴァンフォードと2機種のみ

まだまだ最下層の機種まで垂直降下していません。



ヴァンフォードですが・・・・

貴方がアーリーマジョリティ(前期追随者)なら買いでしょうが

レイトマジョリティであれば 見送る事になります・・・。



ですが 今の時点で最もコスパの良いスピニングリールが必要だというのなら

買っても全然OKだと思います。



だって そのスピニングリールが今の貴方の釣りに必要な訳でしょ?



コスパを求めすぎて

機会を失うのもバカげていると思います。

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まとめると

シマノのスピニングリールはイノベーター理論により時期をズラして売り続ける。

イノベーター理論の
レイトマジョリティ向けのスピニングリールがコスパモデル。



それでは皆さん良いフィッシングライフをお送りください。

釣具マニアの報告でした。

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