湾フグ釣りたいなら船用リールはNG、バス用両軸が釣れる訳

船釣り

こんにちは釣具マニアです。

船釣りなのでリールも船専用の両軸リールを使うのがベスト。

なんて思っていませんか?



湾フグ釣りは船釣りですけれど、ちょっと事情が違うんです。

もしバス用のベイトリールをお持ちなら、バス用を使ってください。

船専用リールにわざわざお金出して買う必用なんてありませんよ。



結論を言えば湾フグ釣りはピッチングが必要不可欠。

ブレーキユニットがない船用両軸リールはピッチングができないので不向きです。

遠心ブレーキ、ハイギア、左ハンドル、パワーハンドルのある両軸リールが一番使えます。



バックラッシュ、ピッチングの意味が分からない方は下の動画の視聴をお願いします、分かってる人は飛ばして結構です。

【ベイトリール初心者】バックラッシュの直すのはピンポイントで解く!?
ピッチングで40m以上投げてみた


ある日の事です、船宿で登録を済まして船中でタックルセットをしていると、常連の鳥戸 メン(男)さんにお会いした。

「あっ、お久しぶりです、釣具マニアさん」

「あれ、お久しぶりメンさん」

メンさんとは他の釣り物で船中にて何度かお会いした常連さんだ。

フグは今回始めてといってましたが・・・。



「釣具マニアさん、フグ竿と船用リール買っちゃいました!」

「そうなんですか~、ああ、結構高いリールじゃないですか!」

「へへへ、結構高いんですよね、これ」

「自分は船用専用なんて電動リール以外はバス用を使っているいんですけど、何処が違うんですかね?」

「何処と言われましても・・・・、あっハンドルが長いです!」

「そうですよね、バス用は長くないですもんね・・」

などと言いながら二人でタックルセットをしながら話しをしておりますと、船長から出船するとアナウンスがありました。



エンジンの音が煩いので二人とも会話は止めて、ポイントに到着するまで寝る事に・・・。

1時間半後

やっとポイントに到着しました。



針に餌のエビを取り付けると、船長の合図があるまで皆さん身構えるように海面を見つめています。

凄い気合・・・。

「ハイ皆さん初めて下さい」

船長から始めてよし合図が響き渡ると、皆さん我先に仕掛けを投入。



湾フグ釣りは僅かなアタリを穂先で捉えて速掛けする釣りのため、最初の1投目、釣り手側の集中力は半端無い。

シーン・・・・無言。( ̄ー ̄)

船底を叩く波の音だけがザブン、ザブンと響くだけ・・・・。

シーン・・・・無言。( ̄ー ̄)

船中の数人が仕掛けを回収して餌のチエック・・・

齧られた痕跡なし再投入!

シーン・・・・無言。( ̄ー ̄)

「えー、仕掛けを上げてください、移動します。」



船長の移動の合図があると、張り詰めた空気が少し解ける。

10分ほど移動。

「ハイ、初めて下さい、ここは根がかりがありませんよ~」

とコメント付きの合図。

皆さん、船下に落とさずにピッチングでカットウ仕掛けを遠投します。

ビシュ!!

と言う音が響き渡り、ギュウウ~というブレーキユニットの音が響きわたります。



釣具マニアも潮の流れを考慮してアップクロス気味に仕掛けをピッチングで放り込みます。

着底後、大きめに竿をあおって、ゆっくり落とします・・・。

すると穂先が少し戻るような反応があり、すかさず、合わせる!

ミス、掛かりません。



そこからまた、アタリを待ちます・・・。

僅かに穂先が震えるようなアタリがあり、合わせを入れます!

グン!重たい手ごたえが伝わりました。

即効ゴリまき・・・・、結構引きます。



船中にぶち上げてブヒブヒ鳴いているフグは35cmのショウサイフグ。

いいサイズです。\(^ ^)/



仕掛けにエビを取り付けてると。

「あの~釣具マニアさん、今みたいな投げ方どうやるんですか?(´_`。)

「えっメンさんピッチングした事が無いんですか?(°◇°;)

「ありません・・・少し教えてください(´_`。)

「そうですね、仕掛けのオモリを持って丁度リールの位置まで・・・

ええそうです、そのあと振り子をのように竿を下から上に、最期は少し手首を聞かして。

その後フォロースルーでフィニッシュとこんな感じです」

「・・・・・(*x_x)

「できそうですか?」

「・・・ええ、何とか・・・」

「真下でも釣れますから」

釣り人とは因果な物です・・・周りがピッチングで広く探って釣れるのを見てると自分もそうして、釣りたいと思ってしまいますよね。



「いや、いや、私も遠くに投げてフグを釣りたいです!(*’へ’*)

メンさん一呼吸入れて、先ほどレクチャーしたようにカットウ仕掛けのオモリをリール近くまで垂らします。

オモリを握り締め。

目標地点を定めます。



メンさん・・・。

いざ出陣!! 

鳴り響くほら貝の音!

戦火に煙る船上!

どりゃっ!

ビシャシャガビギギギ~

バックラッシュ!!

「ウェッへ~ヽ( ̄△ ̄ゞ=ヾ ̄△ ̄)ノ

メンさん 即死

メンさんリールのライン

投入前は綺麗なストレートヘアが・・・

投入後はラテンな天然パーマ

逆 Before After



「し、しまった、PEラインがリールの中でぐちゃぐちゃに絡まってる」

メンさん、一旦退却してダメージケア、ラインを解く事に・・・。

トリートメント開始

10分後・・・まだ戦線復帰できず。( ̄■ ̄)

30分後・・・戦線復帰できず。( ̄■ ̄)

1時間後・・・メンさん 暗黒面に落ちた模様。

「コ~、ホ~、おのれ!PEライン!!」

挟みで天パーをブチギリだしました。

リールに残ったPEラインは・・・半分に減った模様です。

戦力は縮小・・・。

メンさん再度ピッチングを敢行!

最終アタック!!

どりゃっ!

ビシャシャガビギギギ~

バックラッシュ!!

「ウェッへ~ヽ( ̄△ ̄ゞ=ヾ ̄△ ̄)ノ

今度は先ほどより更に悪化!

リールのラインが・・・・

アフロ・・・・。( ̄■ ̄)



10分後・・・トリートメント中( ̄■ ̄)

30分後・・・トリートメント中( ̄■ ̄)

1時間後・・・メンさん 暗黒面に落ちた模様

「コ~、ホ~、おのれ!PEライン!!

挟みでアフロをブチギリだしました」

リールに残ったPEラインの残量は・・・。

全滅!

撤退!!

本日の釣果なし!

被害は深刻な模様、至急PEライン補給の上

遠心ブレーキ付きのベイトリールを求む・・・・。



メンさんへの音信不通・・・。Oo。。( ̄¬ ̄*)

チーン



湾フグのカットウ仕掛けは・・・

湾フグのカットウ仕掛けはバスのテキサスリグに似ています。

親針につけるエビの取り付け方もワームのセット方法と同じ。



違うのは、フグの体に引っかけるカットウ針が付いてること。

ボトムをとって、エビをリフトしてフォールする。

リフト&フォールはバスと違い物凄くゆっくりとフォールする事。

そしてアタリが物凄く小さい事です。



湾フグは仕掛けを落とすのは真下だけ?

バス釣りではポイントを広く探る為 テキサスリグを投げます。

フグ釣りも同じです。

船釣りだから、真下を狙うだけではフグが釣れる確立は少なくなってしまいます。

広く探る分だけフグに出会える確立は多くなるわけですね。



カットウ仕掛けのピッチング

乗合船ではオーバーヘッドなどのキャスティングはできません。



ティクバックのスペースもない狭い船中です。

他の人に針が刺さる可能性があるので、竿先を下に向けて投げるしか方法はありません。

船中で遠くに投げる方法はピッチングです。



湾フグリールは遠心ブレーキがないとバックラッシュ

ピッチングはオーバーヘッドに比べれば飛距離は出ないが、投げる、投げないの差は大きい。

ピッチングでも慣れると結構飛距離は伸びます。

バス釣りをしている人ならお分かりでは無いだろうか?

低弾道のピッチングの飛距離と伸びはシマノの遠心ブレーキほど向いているブレーキユニットはない。


湾フグリールはハイギヤじゃないとフグを逃す。

湾フグは針に掛かると、猛ダッシュで上に泳ぐ奴がいます。



フグの掛ける手ごたえがあった後 急にハンドルが軽くなるのでバレたなんて思うことは、

しょっちゅうあります。



実はこんな場合、針掛りしている事が多く、

諦めてゆっくりハンドルを巻いているとフグは針から外れて逃がしてしまいます。



こんな時はまず、超高速でハンドルを巻きましょう!

フグの上昇に撒くスピードが追いつくと急に重くなるのでフグは掛かっています。

これで貴方はフグの策略に引っ掛らず勝利を手にする事ができますね(大げさ)。



後は手を緩めずにフグを釣り上げましょう。

もうお分かりだと思いますが、

フグが針を外す為の上昇を阻止するには高速でラインを撒かなければなりません。



そのために、フグ用ベイトリールは巻き上げスピードが速いハイギヤが必要なんです。



慣れて使おう レフトハンドル。

ここらアタリは異論があるかも知れませんが読み進めてください。



湾フグ釣りは常にテンションを張っておかないと何時アタリが来るか分かりません。

アタリもバスのように大きなものではなく手元に伝わる事はまれで、

穂先が僅かに震えるようなアタリが来るだけです。



このアタリはテンションをかけておかないと絶対出ません。



しかもテンションが強すぎると今度はオモリがピコピコ動くのでフグは近づきもしない。



この張らず緩めずの状態をゼロテンといい、

これを着底後、一定時間キープするのは湾フグ釣りではマストです。



このゼロテンは利き腕で竿を持った方がやり易い

またリフト&フォール後、

潮で仕掛けが流れて仕掛けを流した

ピッチングで着底した

遠くからカットウ仕掛けを船際まで誘う途中のフォール

必ず後には

素早くラインスラッグをとり、ゼロテンの状態を常にキープしないとアタリに気付かずに餌のエビがなくなってしまいます。



竿を持ち替えたりする時間などゼロテンが作れない時間は極力少なくしてください。

どんな状態からでも素早くフッキングするのは利き腕が竿です。

ハンドルは左が向いている理由です。



パワーハンドル換装。

今使わないベイトリールはあるなら、そちらを使うのが超安上がり。



ブレーキユニットの無い船用の両軸リールを使うくらいなら。

遠心、マグネットブレーキどちらでもいいので

ブレーキユニットの搭載してるベイトリールを使った方は湾フグ釣りには向いています。



更にパワーハンドルを付け替える事で、巻上げスピードが速くなります。

ローギアでも巻上げ速度の補完もしてくれます。

サードパーティならパワーハンドルが安いので無理にフグ用にリールをそろえなくていい理由です。


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まとめると

湾フグ釣りはピッチングが必須。

ブレーキユニットが付いたベイトリールを選ぼう。

ピッチングはシマノ遠心ブレーキが伸びがよく扱いやすい。

フグは針掛り後、急上昇するので高速で巻き上げる事ができるハイギアが有利。

常にゼロテンを維持するには左ハンドル。

今持ってるバス用リールにパワーハンドルを換装するだけで湾フグリールとして使いやすくなる。



長年バス釣りでピッチング性能に信頼のあるSVS搭載 コスパは最強の バスワン XT 

パワーハンドルを換装すれば、更に高速巻上げの湾フグ釣りのリール誕生です。

バスワン XT 150/151の詳しい記事を掲載しています。



コスパが良いマグネットブレーキの両軸リールも湾フグリールとしてガッツリ使えます。

参考記事も合わして載せておきます。

以上釣具マニアの報告でした。

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