Amazonの格安パックロッドは玉石混合 ロッド選び6つのステップ

New ロッド

こんにちは釣具マニアです。

Amazonでしか売っていないパックロッド。

なにやら聞いた事の無いメーカーが格安で売っています。

国内メーカーのエントリーモデル、釣具問屋のオリジナルモデルより更に安いのです。



I君が Amazonの格安パックロッドを見つけて、派手なリールシート周りのデザインに引かれたのか買ってみようか迷っていました。普通は迷うでしょうね、聞いた事がないメーカー名の中華製パックロッド、性能が未知数です。

そんな、I君は自分では選ぶ事ができないと、釣具マニアを探すのでしたが、あいにく外出していた釣具マニア、本当に外出してよかったと思います。

それでも、

午後には外出から戻って、会社で、コーヒーを飲んでいると

「ああ、釣具マニアさん!ココに居たんですか、探しましたよ!」

「えっ、何かトラブルでもあったか!」

「仕事じゃないんですけど、Amazonの格安パックロッドを見つけて購入しようか迷ってるんですよね」

「ああ、なんだ、そんな事か・・・」

「どうですか?買っていいですか!」

「はあ・・・・・」

まったく、無茶振りである、そんな情報だけで判断できるわけ無いと思うんだけど、何でうちの会社こんなのしかいないんだろうか・・・。

「釣具マニアさん!どうなんですか、判断をお願いします!」

ああ、めんどくせぇ・・・(_ _|||)

「ああ、それね、絶対買うべき、今すぐ買うべき、買わなきゃソン、ソン♪」

「分かりました、じゃあ、ポチリます!」

「えっ・・・・」

スマホを取り出して、ポチッたようです・・・。

「よし!ゲットだ!今ポチリました」

「や・・・・やばい」



1ヵ月後・・・。

「釣具マニアさん!!」

「ああっ!ビックリした、なんだよ!藪から棒に、いきなりバックアタックするんじゃない!」

「ひどいじゃないですか!」

「何がよ・・・・」

「見てください、このパックロッド!」

「はい、見ました、それじゃあサヨウナラ」

因縁つけられそうなので逃げる事に。

「マテ、マテ、マッテ、きゃあー痴漢よ、置き引き、引ったくり!」

「おい!何を犯罪を盛ってるんだよ!」

「よくも、騙してくれましたね」

「はあ・・・・?」

「見てください、このパックロッド! ガイドが錆びてるじゃないですか!」

「あれ、本当だね」

「どうして、こんな物を売りつけたんですか」

「俺が売った訳じゃないだろう?」

「だって、釣具マニアさんが買えっていったじゃないですか!」

「あんな情報で正しい判断ができるかよ」

「で、有ればですね、正しく導くアドバイスか、なんなりをしてくれないと困ります」

「なんで、俺がそんな事まで、しなきゃいけないんだよ!」

「釣具マニアさんと基本条約を締結しました」

「どんな条約だよ・・・」

「パックロッド詳細説明条約です!」

「お前、だいぶ病んでるぞ」

「そんな冷たい発言をしていいんですか」

「知らないよ~、そんなの」

「お互い未来志向でお願いします」

「はあ・・・?」

「国と国とが、お互い揉めてる場合じゃありません!」

「いつからお前は国になったんだ?」

「国もパックロッドも同じです、お互い話し合って、よりよい関係を築くべきです」

「今度はパックロッドを人に置き換えたか?」

「そんな事言わないで、見てくださいよ~このパックロッド~」

「国同士の条約の話は何処に言った?」

「だから~パックロッドが解決すれば国同士も解決するんですって」

ほぼ、いちゃもんです、議論がめちゃくちゃです。

「I君、国の揉め事は関係ない、人同士の関係はその人同士の心情を優先する」

なんだか相手のペースに嵌められたような感じになってきました・・・。

「じゃあ、見てくれますね」

「はあ?| ̄ω ̄A;

「個人間の問題ですよね」

「だから~・・・」

自己中に何を言っても無駄なようだ・・・・。

I君、買ったパックロッドを釣具マニアに渡すと

「どうですか?」

「まあ、見てみるけど・・・」

「お願いします!」

渡されたパックロッドを詳細に確認してみる事に・・・。

どうやら中華製のパックロッドのようだ、ブランドは聞いたことが無い。

「ふ~む、ガイドフレームが錆びているな、ワゴンの激安ロッドと同じだ」

「・・・・」

「ガイドフレームの金属が玉口になるタイプか~」

「・・・・」

「これだと、竿の継に隙間ができてカタカタと音がするんだよな」

「・・・・」

ロッドが曲がっても玉口が金属なので綺麗に曲がらないよな、その為キャストフィールが悪い」

「・・・・」

「穂先に誘導ガイドが無くてガイド間が開いてるから、穂先の弾性も生かせない」

「・・・・」

「おい!」

「・・・・」

「おい!聞いてるか?」

「ZZZZZZZZZZ・・・・(_ _)

「寝るんじゃねえ!」

「ZZZZZZZ、スピー♪(_ _)

ボカッ!

「痛い!何するんですか!」

「寝ないで、人の話を聞けよ!」

「だって何を言ってるのか、分からないですよ」

「あっそう・・・じゃあ、分かりやすいように説明するよ」

「まってました! いよっ! なかむらや!」

これ以上関わりあうと碌なことがないので逃げる事にします。

「待っていたとはありがてえ~、よ~っ、ぜんぜん~ダメな竿じゃ、ござんせんかぁ~~~」

「・・・・・・」

「それがし、これにて、退散いたしそうろう~」

「・・・・・」

「はあ~~~ ポンポンポン」

「あっ!逃げた・・・o(*≧д≦)o



アマゾンで売っている中華製の格安パックロッドは見分ける方法を知らないと。

安い価格なりのパックロッドしか買えません。

I君は中華製パックロッドを買って失敗してしまいましたが、中華製パックロッドは全てダメなパックロッドなのでしょうか?

結論からいいますとこの手の中華製パックロッドの中にはとんでもない高性能な玉が存在します。



この玉をどうしたら見分けるかを これから解説していきますね。



狙い目は中華製パックロッドでも玉石混合

中華製パックロッドは玉石混合です。

安いなりの性能しか持ち合わせていない、石もあれば

凄くお買い得な玉のパックロッドも格安で売っております。

この玉石混合で売られているアマゾンの中華製パックロッドの玉は簡単に見分けられます。



種類の多い振り出しパックロッドには必ず良いロッドがある

釣具マニアがアマゾンで売っているパックロッドを自分なりの考えで調べて買ってみました。

買うには基準はこの後述べますが、この基準で選んだパックロッドはら使ってみると本当に驚くべき性能の竿でした。

その基準に沿って選んだパックロッドがこれです。

出典 Amazon
振出タイプのパックロッド Amazonはこちら

基準を設けなければならない理由。

今リンクを貼ったパックロットですが、中華製パックロッドは1ロット作ったら、次に同じ物を作る保障がありません。

今釣具マニアが紹介したパックロッドも3ヵ月後には無い可能性があります。



中華製パックロッドは宝探し

常に売り切りで販売されるパックロッドの中には安くても必ず良竿が存在します。

皆さんには中華製パックロッドを見極める基準をお知らせして、良いパックロッドを必ず買えるようにしたいと思います。



中華製パックロッドの仕様表示は良くも悪くもいい加減

中華製パックロッドは製造元が仕様等の表示を積極的にしたりはいたしません、理由はメーカーというよりサプライヤー(供給者)の立場である為です。

製造元で作られたパックロッドにブランド名をつけて仕様など説明をするのは釣り道具の知識が少ない卸業者か小売業者です。

その為、何が起きるかというと、間違った仕様説明を堂々と表示したりします。

間違った例としてあげてみますね。

  • カーボンロッドをグラスロッドと表示。
  • ルアーウェイト7g~21g:実際に使うと12g~55g
  • カーボンブランクの積層数5層表示:嘘ですそんなの今は無きダイコーのフラッグシップモデルレベルです。(3千円~5千円の販売価格ではありえない)


概観が同じなのに違うブランド名

概観が同じなのに違うブランド名のパックロッドが多数存在します。

更によく見てみると、概観は同じなのにガイドリングが金色

アルミ製のリールシートの色違い、などの差別化をしていますが基本的なスペックは何等変わりはありません。

パックロッド、コンパクトロッドで商品検索すればこのようなパックロッドではゴロゴロ出てきます

製造する所がは同じなのがわかると思います。



大体の仕様表示は容認する。

中華製のパックロッドは良い物を選ぶにしても、大体スペックに近いなと言うことを承知して購入してくださいね。

だって

8f表示の竿が8.05f

カーボン含有率が98%表示、実際には93%

上記のような仕様表示が間違っていても使っ想像できる使用感が変わるとは思わないですよね。

パックロッドのカーボン含有率が5%、長さが0.5fの違い分かりますか?

分からないと思います。



ただルアーウェイトの表示は結構違います、表示は7gから21gのライトアクションですが実際は12gから55gまでルアーウェイト

ルアーウェイトは困りますよね。

でもこれが簡単に実際のルアーウェイトを割り出すことができますから。

この後の選ぶ基準のステップに記載してますので、もう少し読み進めてください。



Amazonの商品紹介から見分けるロッド選びの基準

Amazonのトップページよりコンパクトロッド、パックロッドで検索

検索された商品群の中から商品説明より商品の画像に注目して絞込み選択していきます。

候補に選ばれた商品はブックマークなどをしておきましょう。

これからは細かく選別の基準を説明します。

ステップ1 パックロッドのガイド確認

ステップ1のガイド確認は商品説明乱のガイドの画像から判断します。

注目するのはガイドのフレームと取り付け方です。

ガイドフレームは1の画像の物は製造工場がロッドの品質に気を使ってている証拠です、アタリです。

出展Amazon 画像1 アタリのガイドフレームと取り付け
上の画像も下の画像も見てくださいガイド画像のフレームが傾斜してますね、これはFUJI工業のKガイドに近いものです、もちろんPEラインのような絡みやすいラインも絡まずに投げられます、またブランクにスレッドを(糸)を巻いてエポキシ樹脂で接着してますね。
出展Amazon:画像2 Kガイドに似てるガイドフレーム

このガイドが取り付けられたパックロッドは大当たりです



振出ではありませんが大当たり4本継ぎのパックロッド。

出典 Amazon
4本並継ぎ パックロッド Amazonはこちら

ガイドの取り付け方法も1の画像の物を見つけてください

何度も繰り返しになりますがガイドが竿自体にスレッドをラッピング(糸で巻きつけてある)してる事を確認してください。

要約すると2ピースなどの通常の売られているガイドフレームと取り付け方法で作られているパックロッドがロッドとしての質が良いという事ですね。



穂先側は誘導式のガイドが存在するか確認

穂先側にガイドの個数が多く有った方がロッドとしてしなやかでルアーを飛ばしやすく、ロッド操作もしやすいです。

ココは絶対です。

穂先に側に誘導式ガイドがあるか確認してください。無い物は他が良くてもNGです。

出展Amazon  画像3穂先の誘導式のガイド

穂先のガイド間が開きすぎるロッドはロッドとして能力が30%ぐらい落ちると思ってください。

ガイドはロッドの素材以上に外観でそのロッドの資質を判断する重要な情報なんです。

まずはガイドでフィルターをかけますが、

ほぼ70%ガイド選択でロッドの性能は決まります。



気が付きますか?

出典 Amazon

上の右側穂先の画像ですが・・・2番目のガイドの位置が変ですよね?

問題はガイド間の間隔。

トップガイドと2番ガイドの間隔が広く

2番ガイドと3番ガイドの間が狭い。

普通は穂先から順番にガイド間隔が広くならなければいけないのですが・・・

ガイドの間隔が逆ですね・・・。

日本のメーカーならこのような初歩的なガイドの取り付けは絶対やりません。

所がこのような画像を堂々と乗せる所に販売側の釣り道具の知識の少なさが見えてきます。

激安だけどNGのパックロッド Amazonはこちら

4画像はNG例です。

出展Amazon 画像4 玉口が金属で取り付けるガイドフレーム

この画像のガイドは昔から安いロッドに使われたガイドフレームです

玉口(継の部分)が全部金属で覆われてますよね? これでは竿自体の性能を殺してしまいます。

これはで竿が曲がった時のベンディングカーブがカクカクと不自然に曲がり方をしてしまいます、竿を伸ばと継の部分に隙間が出やすいのでカタカタという音が出たりします。

キャストした時のロッドのパワーがスムーズに伝わらないのでこれはNGです。



ステップ2 パックロッド感度の見分け方

アマゾンの商品説明のいくつかの詳細画像が貼ってある商品があります。

その中で竿の素材説明ガがゴチャ、ゴチャと表記されてるならそれが当たりです。

表示説明は気にしなくても結構です。

ゴチャゴチャトと書いてある事が重要なんです。

ゴチャゴチャと書いているパックロッドは間違いなく質の良いカーボン素材を使っています。

内容自体の細かい説明は気にしなくても良いです。

この理由についてこの補足事項に書いていておきますので興味がある人は呼んでください、めんどくさい人は読み飛ばしてください。

カーボンの素材の積層をレイヤーという横文字を使い表示したりします。
煙に巻くという表現が正しいでしょうか?
例えば内側にカーボンテープを45度で巻き〆て、次にカーボンシートを積層する、次に内側のカーボンテープとクロスするように最外装にカーボンテープを巻き〆る。
これってシマノのXブランクです。内側、外側にエックス状に巻き〆る面倒くさいブランク製法なんてシマノしかしてません。
他の日本メーカーはX状にカーボンテープを巻くの最外層だけです。
内側にテープを巻いてカーボンのシートを巻く製法はカーボンテープ間の隙間に(隙間)ができるので他のメーカは作りたがらないし、高圧で隙間が出ないで巻くには熟練の技術者が必要です。
そんなこだわり方のブランクなんて4、5千円のロッドで作れる訳がない、卸小売のメーカーに商品知識がない証拠です、ただどうやって実際の品質を説明していいか分からないので、日本の一流メーカーの表示方法を真似しただけです。
ただ説明しようとする事がカーボン素材の質が良い指標みたいな物と思ってもらえばいいです。


ステップ3 パックロッド リールシート

なるだけ樹脂形のグリップが軽くて、リールもガッチリ取り付けられるので使いやすいで、見栄えで金属にアルマイト処理したリールシートを選ぶと冬場は氷を掴んだように冷たく感じるので、結構握るのが嫌になりますよ。

出展Amazon  樹脂製リールシート

どうしてもアルミの派手なリールシートのデザインが気に入ったという人はリールシートにゆるみ止めリングがあるかを確認しましょう、あればそのリールシートは合格です。アルミ製のカッコイイリールシートは緩みやすいんです。

画像4のパックロッドのリールシートが緩み止め防止が付いたリールシートです。



ステップ4 アクションと元径で判断

8f・9fで アクションがファストと表記してるなら 種類1のロッドです。

エギングは7f 種類1

8f・9fで アクションがレギュラーと表記してるなら 種類2のロッドです。

アクション表記がないなら 8f(2.4m)は元径15mm以上はファスト種類1のロッド

8f(2.4m)で13m以上14mm以下はファストとレギュラーの中間、こちらの方がシーバスには向いています。

種類1: ライトショアジギング、エギング、遠投可能な投げ竿
種類2: シーバス用のロッド、チョイ投げ、サビキ釣り


ステップ6 パックロッドのルアーウエイトは、ほとんど間違ってるパワーで確認

ルアーウェイトはほとんど間違ってます。たぶんクレームがこないように低めの設定です。
釣具マニアがそのロッドが持ってるポテンシャルを表すと下記の表になります。
ザックリと言ってしまえば、パワーとルアーウエイトの関係は日本メーカーのシーバスロッドと同じです。

パワールアーウェイト
ライトアクション5g~28g
ミディアムライト7g~35g
ミディアム10g~50g
ミディアムヘビー12g~60g


パックロットの選択基準をまとめると

重要 ガイドの形、取り付け方法で選ぶ (ココで70%終了 )
これ以降はそのパックロッドが質が良いのか補足としての裏づけ
ロッドの素材の事をゴチャゴチャ書いてあるか確認、書いてあるなら合格
ロッドの元径の太さとアクションから、どんな釣りに向いてるかパックロッドか判断
アクションでルアーウエイトを判断

ココからロッドの適正を確認します。

アクションがライト、ミディアムライトならシーバス⇒終了
アクションがミディアム、ミディアムヘビーならショアジギング、エギング、遠投できるチョイ投げ⇒終了

という事で本日はここまで釣具マニアの報告でした。

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