激安フライロッドVS有名メーカーフライロッドどちらを選びますか?

フライ

こんにちは釣具マニアです。



少し前ぐらいから中国メーカーのフライロッドが出回っていますよね。

フライロッドも有名メーカーのエントリーモデル なら結構値段もこなれてきました。

ただ海外有名メーカーのセージ、オービス、スコット、ウィンストンともなると

高くて中々手が出ません。



ほんの少し前まで中国製フライロッドは激安価格で売っていましたが、

何故か最近は値段が2倍くらいに上がってきています。



今では激安とまでは呼べない中国製フライロッドですが、

有名メーカーと比べて使えるものなのでしょうか・・・。



結論から言えばこの激安フライロッドは買わないで下さい。

フライロッドとして機能していませんから。



まともなフライフィッシングをしたいなら、

少なくても国内の有名メーカーのフライロッドではないと

フライフィッシングが成り立たないと思ってください。



国内フライロッドメーカー

シマノ、ダイワ、テンリュウ、スミス、ティムコ

更にこの中でコスパが良いのはシマノ、ダイワです。



じゃあ激安フライロッドと有名フライロッドの違いの差とはなんなんでしょうか?

激安、有名を比べて決定的に違うのはフライラインが乗ってる感じがしないんです。



はあ~~ n(ー_ー?)ン?



意味が分かりませんか。

そうですか、それならも少し辛抱して読み進めてください。



某ホルモン焼き屋・・・。

壁が脂まみれでお品書きが黄ばんでいるようホルモン焼きのお店である。

ホルモンが焼かれ、香ばしいタレの匂いに誘われて入ったお店である。



ある日、会社から帰ろうとすると・・・・

「すいません少し付き合ってくださいと」

言ってきた奴がいた。

陰気な感じで、前髪がワカメみたいに額に張り付いている。

絶えず上目遣いで何かを恨んでいるような顔つきなのだ。

彼の名前は悪涼 則男



そんな彼にも趣味があり

先日管理釣り場に行って釣りをしたけども1匹も釣れないという惨憺たる結果だったようだ。

そこらアタリの件で少し聞きたいことが有ったので声を掛けたのだという事だった。



「それで、釣具マニアさん、管理釣り場に行って1匹も釣れなかったんですよ」

「お前はスプーンを使っているのか?」

「そうですスプーンでトラウト狙いです」

「あっそう、それならフライに変えれば釣れるよ」

とお気楽無責任に言ってしまった。



「何ですとルアーよりフライの方が釣れるとな!!」

溺れる物は藁でもつかむのでしょうか?

悪離 則男 38才 早春 釣れないのでフライフィッシングを始める事になった。



暫くして・・・。

「釣具マニアさん・・・釣りになりませんでしたよ」

恨むような目つきでにらむ則男、上目遣いがなおさら酷くなっている・・・。

「そりゃそうだよ~、タックル買って初めてフライライン飛ばせる奴はそうはいない」

練習不足だと思ったのだが、河川敷でかなり練習をしてから挑んだらしい。



「そうですかね~、なんかしっくりこなくって・・・」

「でも、いきなりフライタックルを揃えるなんて、ずいぶん豪勢じゃない?」

「そうでもないです」

確かに今は激安のフライ用品が売っているからなと思った。



そして、ふと気が付いた事があったので・・・。

「フライロッドは何処のメーカーのロッドを買ったの?」

「何処のメーカーですって?」

心外そうな則男 38歳の陰気な春です。



「うん、シマノとかダイワとか海外じゃセージとかあるじゃない」

「何ですかそれチンプンカンプンですね、
う~ん 8000円くらいのフライロッドでメーカーはよく分かりません」



ここで一つ、普通は竿に8000円も出せばそれなりに使える竿は買えるものです。

ただフライロッドだけはそう簡単にはいかないのです・・・。



「飛ばない理由が分かったよ」

えっ? それじゃ、則男 がホルモンで一杯飲みながらと言うので飲みに言ったのです。



さて・・・汚いホルモン焼きです。

いろんな内臓が並んでおります。

「釣具マニアさん何で私のフライロッドはがダメなんですか・・・」

「ああ、ラインが乗らないんだよ」

「乗らない?」

「フォルスキャストして・・こうラインの重みが感じ難くなかったか?」

「・・・・・( ̄ー ̄;

「どうした?(¬з¬)σ

「私ですね、普段は色々なのが乗ってくるんですよ」

「へっ・・・( ̄■ ̄)」

「今も ですね、肩アタリに一人 乗っていて少し重く感じるんです」

「イヤイヤ・・・・( ̄ー ̄;

「あっ!店主その臓物焼いてください」

則男、話しに一呼吸おくように血まみれの臓物を指差した。



「それが食べたいのか」

「いえ、本日私の肩に乗っている物がその臓物がいいと・・・」

「・・・・( ̄■ ̄)」



「所で私のフライロッドは何でラインが乗らないんでしょうか?」

「ええとフライロッドは指定されたフライラインを扱う事で適切な加重がロッドに加えられるんだ」

「私は好むと好まざるとに関わらず、体のいろんな所に色々な物が乗ってくるんです。」

「えっ・・・色々な物・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

「すいません、忘れてください、今のは聞かなかったことにして下さい( ̄~ ̄)

「そ、そうか・・・( ̄ー ̄;

「そのラインが乗るというのを説明してもらえませんか?」



「ええと~だぶん、こういう事かな・・・
普通の竿なら投げようとするオモリで加重がかかってロッドの反発が得られる、これでオモリは飛ぶのだがフライロッドは1グラムも無いような軽いフライを飛ばすロッドだ。」

「・・・・」

「つまりフライラインの重さで投げる訳だが前述の仕組みと少し違って、フライラインでループを作ってループを直進させる事でフライを遠くまで飛ばす。」

「・・・・」

「これにはフライラインが適切に乗ってループが作りやくいアクションのロッドが必要なのだが・・・」

「・・・・」

「激安フライロッドはフライラインを前後に振ってもラインの重さを感じないので常に肩透かしを食らったよう感じなんだ・・・」

「・・・・」

「更に普通ならラインが伸びてラインスピードが上がるにしたがってラインの重さが加速度的に乗ってくる感じがするがこの手の激安ロッドは・・・無いんだな~」



「つまり私の肩に乗っている者が多いほどラインスピードが上がってフライラインが飛ぶようなロッドと言うことなんですね」

「意味がわかってないだろう、お前の肩の者は関係ない!Σ(゚Д゚|||)

「激安のフライロッドは肩の者が乗らないですね!!( ̄▼ ̄)

「もしも~し、貴方の肩の者から離れませんか~Σ(゚Д゚|||)

「何で私のフライロッドは乗らないのに、私の肩には色んな者が毎日乗ってくるんですか!( ̄~ ̄)

「知らないよ!Σ( ̄ロ ̄lll)

「あっ頼んであった臓物から血が噴出してきましたよ」

怪奇現象発動です。



「あの・・・俺さ、用事思い出したので帰るよ( ̄ー ̄;

「まってくださいよ~ ラインを乗せてくださいよOo。。( ̄¬ ̄*)

「うるさい!!これ以上頭のおかしな奴の話が聞けるか、
俺は帰る、有名メーカーのフライロッド買えよ」

「あああ、ダメだ!重いです有名メーカーのフライロッドを買えば乗り移ってくれますか」

「そんな事は宜保 愛子に頼め」

「ギボボボ~ やだわ~ 重い~ 重いよ~」

「俺の肩を掴むな!!」

「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」

「し、真言となえるなよ!気味悪いなΣ(゚Д゚|||)

「まだ重いです()´д`()

「貴様、止めろ 俺に乗るな!!」

「重いよ~ おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」

「たふけて~」

「フライラインが飛ばないよ~」



悪霊が乗り移り易い則男君

有名メーカーのフライロッドを買っても体は軽くなりません・・・でもフライラインが乗った重さが感じれとれて扱いやすくなります。

体に乗ったものは扱い難いですが・・・。

激安フライロッドは悪霊も乗り移らないようなダメダメなフライロッドと言うことですね。

ゲっ・・キモすぎる。

フライロッドの価格は何で決まるの

フライロッドの価格基準は曖昧です。

それで値付けの根拠を想像で話しますと・・。



海外超有名メーカーは輸送料と代理店の中抜きとブランド代がフライロッドに乗るので高額です。

国内有名メーカーのフライロッドは輸送料と代理店の中抜きがない。

ブランド代もたかが知れています。

その分価格は安く抑えられていて性能はそんなに変わりません。



激安フライロッドはフライロッドの外観のテーパーだけを真似たものです。



塩ビのパイプなら真似できるでしょが、どのような素材を組合してフライロッドしての適切な

アクションをさせるか何も考えない。



もちろん人件費が安いという事もあるでしょうがロッドテストもしてないし

フライフィッシング自体が分かっていない、そこら足りのコストが無いので安い。

フライロッドは製造コストでは価格が決まらない

フライロッドほど価格差が激しいものはない。

8,000円から80,000円までの価格差ぐらいは平気である。

有名ビルダーのバンブーロットともなると数十万円もする。



フライロッドとしてのカーボン、竹などの素材は20年前のもので十分です。

結果高いものはブラウンド代だけと言う事になるのだが・・・。

フライフィッシャーほどブランドに敏感で自己顕示欲が高い人たちばかりなのである。
(すいません偏見があるかも)



たぶん憧れという強いインパクトがあるのかもしれない。

国内有名メーカーのエントリーモデルのフライロッド

こだわらなければ国内有名メーカーの実績があるフライロッドを使えばいいと思う。



実はフライロッドの性能としては海外有名メーカーに比べて値段ほどの差はない。

それはそうだろうなと思う。



日本の釣り道具メーカーは海外に比べればキ印が付くほど、釣り道具が発達している。

そんな日本メーカーがフライロッドを作るのです。



ただフライ人口としてのパイが少ないので数が少ないのだ、

それでバスロッドなどと比べると少しため目の設定になっている。

これらのメーカーはしかも日本の有名なフライフィッシャーをテスターとしてフライロッドの

アクションを研究している。



実釣りにおいても日本のフィールドに合っている。

ただもう一度言いますがAmazonで売っているような

激安フライロッドにはそれが無いのです。

一言で言えばテーパーが付いたカーボンのパイプです。

明らかにフライロッドとして勝負にはならないと思います。

激安フライロッドと有名フライロッドの材質の優劣が少ない

フライロッドに関しては素材を語ってもしょうがない。

フライロッドを作る素材は20年前のカーボン技術だけで十分だからです。

フライロッドは素材よりも指定ラインが乗ることで綺麗なループを作れるようなアクションを

持つならそれでいいのです。



最新素材が無くても昔の中断性、低弾性カーボンで十分で。

だから、激安だろうが国内だろうが海外だろうが素材は関係なく

最新の素材を使ってもそれほど実感として跳ね返ってはきません。

Amazonで売っている激安フライロッドが何故ダメなのか。

フライリールは外観を真似ればある程度オリジナルに近づく。

ただフライロッドは外観を真似ても同じものはできない。



フライロッドは通常の竿のようにオモリで負荷を掛けて反発を得るものではない。

Uの字のループを作る事でラインを遠くに延ばす事が役目なのです。



指定ラインが適切に乗る事

ループを作りラインスピードを上げて軽いフライを遠くまで届ける事

この二つができなければフライロッドとしては落第だと思います。



もう一度いいますがフライロッドは曲げて戻すだけではないのです。

髪の毛のように軽いフライを遠くまで飛ばす物なんですよ。

これは外観を真似ただけでは作れないのです。

激安フライロッドのアルアル

激安フライロッドはフライラインが乗らないので1クラス、フライラインを上げてみた。

それでもスカスカな感触なので、もう1ランク上げてみた。

スカスカ感は少し改善したもののやはりラインスピードは上がらない。

これがよくある激安フライロッドのアルアルです。

ダブルホールのホールタイミングもとりづらい。

ダブルホールの話しもしますが高番手はホールタイミングが取りづらい。



ラインスピードが上がって加重が頂点に達した時にラインを意図的に引っ張りロッドブランク

スを曲げていくそのタイミングが非常にとりづらいのがこの手のロッドです。

スカスカとうい感覚があっているようなきがします。



激安フライロッドを使った後ダイワ、シマノのフライロッドを振ってみてください。

なんと!タイミングがとりやすく加重が感じられてラインスピードが上がる事か!!

有名国内メーカーフライロッド

15年前から出回っているフライロッドと代わり映えはしません。

それはそうです、もう完成されていて、

アクションもテーパーのデザインも素材も変える必要が無いからです。



低番手ラインメンディングなどの小技、ロングリーダーが伸ばせしやすい渓流に

必要なラインコントロールがしやすく。

高番手はダブルフォールでフォールタイミングがとりや易いのも国内メーカーの

フライロッドの特徴です。

これは15年前も今も変わりありません。

そのために必要な素材アクションの設計は15年前のもの殆ど変わっていない。

いえ進化しようがないといっていいでしょう。



その代わりといってはなんですが国内有名メーカーのフライロッドはエントリーでも高性能で

素晴らしいフライロッドばかりなんです。

Maxcatchのフライロッド

安くフライロッドを手に入れたいのは分かりますが

激安フライロッドはフライフィッシングが成り立ちません。

私見ですがMaxcatchのフライロッドは外観の良さから売れているようですが、

あまりおすすめはしません。



値段もずいぶん上がっているようで今ではシマノ、ダイワのエントリーモデルと

値段差がありません。



ダイワ、シマノより素晴らしいフライロッドなら分かりますがこのロッドの評価は激安の部類です。

激安はフライフィッシングが成立しないので、国内有名メーカーのものをおすすめします。

コスパの良い国内有名メーカーフライロッド。

委託してるフライロッドメーカーは避ける

フライロッドとしてまともなのだが何しろ委託で作っているのでマージン代分高い。

自社でブランクを作るメーカー

ダイワ、シマノ、大手の総合釣り道具メーカーはコスパが良い。

テスターも揃えて実践的なフライロッドばかりがエントリーモデルとして並んでいます。

そして非常にお求め安い値段のフライロッドだからです。



シマノ ブルックストーン

ダイワ ロフォモア

低番手から高番手までフライフィッシングの事が分かって作られている。



だいぶ昔からあるフライロッドシリーズです。

シマノ ブルックストーンはフリーストーンFVの焼き直し版どと思えば

15年以上の前のフライロッドですよね。



何度も説明しましたが、最新素材は必要ないのですよ、

ループが作りやすい事、タイミングがとり易いことは15年以上前にもできてる事ですから。



シマノ ブルックストーン

出典 Amazon

エントリーモデルとはいえ元はフリーストーンです。

里見氏(ロングリーダーで有名、加賀フィッシングエリアのオーナー)の監修を受けたフライ

ロッドと思っていいでしょう。



基本的には4#から#6までの需要が多いラインナップで、ループが作りやすくホールタイミ

ングがとり易いフライロッドです。

渓流は8f#4、管理釣り場は#6が使いやすいですよ。

シマノ ブルックストーン 楽天市場はこちらから

シマノ ブルックストーン Amazonはこちらから

シマノ ブルックストーン Yahooショッピングはこちらから

ダイワ ロッホモア プログレッシブⅡ

出典 Amazon

ダイワのエントリーモデルといえばロッホモアです。

F853LLはロングリーダーが伸ばしやすい#3ロッド。



F7133は小渓流でアウトリガースタイルがやり易いとり回しがし易い#3ロッド。



管理釣り場で楽しめるの#6だがバックスペースが足りない管理釣り場ではロールキャス

トがやり易い#7 F907をおすすめします。

ダイワ ロッホモア プログレッシブⅡ 楽天市場はこちらから

ダイワ ロッホモア プログレッシブⅡ Amazonはこちらから

ダイワ ロッホモア プログレッシブⅡ Yahooショッピングはこちらから

まとめ

激安のフライロッドはフライフィッシングに必要なキャストのタイミングが取りづらいため

フライキャストの技術を習得する事も難しいです。

もしこれからフライフィッシングを楽しもうと思うのであれば最低でも紹介したフライロッド

を使って下さい。



釣具マニアの報告でした。

コメント