羽根付き遠投ウキは飛距離とコントロールで使い分けると釣り易い

カゴ釣り
出典 Amazon

こんにちは釣具マニアです。



飛ばし系の釣りと言う物があります。



例えば

投げ釣り、遠投カゴ追り、ショアジギング、レイクのフライフィッシング等。



キャスティングするなら 

遠投にこだわるというくらい人は飛距離を求めます。



特に遠投と名前が付く釣りはなおさら

飛距離に関してメチャクチャこだわりがあります。



どの位こだわるかと言いますと・・・

釣果よりも飛距離が気になるんですよ。

ですから遠投カゴ釣りも

飛距離が出せる出せないかは非常に重要なのです。



ところで遠投カゴ釣りを始めたばかりの方から

ある質問をされました。



遠投カゴ釣りのウキで

羽根が大きくてミサイルみたいな形のウキと

羽根が小さいウキがあるけど何でかな?

と言う質問なのです。



答えは

羽根が大きいのは飛距離を重視で

羽根が小さいのはコントロール重視のウキです。



そこで 疑問に思うのが・・・

羽根が大きいと何故、飛距離重視なのか?

羽根が小さいと何故コントロールが良いのか?

という事です。



この説明をする前に

一つだけ頭に入れて欲しいことがあります。



ウキ無しでカゴ単体で投げるとカゴは凄く飛ぶ。

ウキは常に纏わりつく抵抗でしかないのです・・・・。



もう少しこれについて説明しましょう。



纏わり3年 寄生8年。

彼は王将 羽根付き(おうしょう はねつき)という

加護池 鳶蔵(かごいけ とびぞう)と言う者とタッグを組んで仕事をしている。



鳶蔵は

遠くまでコマセを届けるサービスを手掛けている。



コマセまき散らし便というのだが・・・。



彼はというと 鳶蔵がコマセを届けるサービスに付いていき

コマセに食いついたものを仲介して

釣り人に届けるのだ。



つまり ポン引きみたいなもんである。



ですからこの話では、この職業に就くものをポンちゃんと呼びます。



鳶蔵の周りには彼以外にも 数個のポンちゃんがいる。



最近のポンちゃんは

羽根付きが多いのが特長だ。

なぜなら 羽根付きポンちゃんの方が 纏わりつき方が軽く

鳶蔵がコマセを遠くまで届けられるからである。



「王将、王将はいるか」

「ここに・・・」

「おお、今回は遠くにコマセを運ばねばならん、
大きな羽根が付いてるお前がついてくるのだ」

「わかった」
そんな話をしていると・・・。



「まて!」

「なんだ、またお前か!」
鳶蔵の前に飛び出たチンピラが前を塞いだ。



数年前に鳶蔵と組んでコマセを届けていた安浮(やす うき)と言う者だ。

毒々しい蛍光塗料が安物くさくて痛々しい・・・。



安浮は鳶蔵に向かって

「最近は俺をないがしろにしてお声掛かりがないぜ
仲介料が稼げないから モヤシしか食えないではないか ヾ(◎o◎,,;)ノ



「安浮よお 常襲屋生れの、タックルベリー卒のお前には羽根がない
仲介料が100円と安くても飛ばせなければ話にならないんだよう y( ̄Д ̄)。oO
と冷たく言い放った。



「貴様!むかしは100円は安いからと散々利用しやがって 。:゚(。ノω\。)゚・。

「なあ、安浮 お前は空気抵抗が大きすぎなんだ」

「だから、どうしたんだよ!」

「まだわからないのか!」

「ああ、わからないね」



「だったらハッキリ言ってやる、
お前見たいなのに纏わりつかれると 全然飛ばないんだよう! ( ꒪Д꒪)ノ



が~~~ん

「は、羽根が無くても全然飛べるぜ (꒪ཫ꒪; )ヤバイ

その安浮の発言を聞いて馬鹿にした表情の王将羽根付き。



「羽根が無くても飛べるですって、 笑わせないで下さいよ
羽根がどんなに重要か分かっていないようですね」

「う、うるせえ、羽根が無くても飛べるんだよう! o(゚д゚o≡o゚д゚)o



「鳶蔵さん こいつにどれだけ飛距離が違うか見せてやりますよ」

「そうか、確かにこれ以上纏わりつかれると面倒だな」

「王将羽根付きも鳶蔵もバカにしやがって、
タックルベリー卒でも 飛べることを見せてやる
いいか! もし俺は勝ったら 仲介料は2倍の200円を約束しろ Σ(゚Д゚|||)

「わかった、仲介料は200円にしよう」

もう少し高くならないのでしょうか・・・。 | ̄ω ̄A;



安浮と王将羽根付きは

鳶蔵をどれだ遠くまで運べるか競争をする事になった。



まずは 安浮が鳶蔵を運ぶことに。



はたしてどこまで飛ぶのでしょうか・・・・。

キャストしてみますと



安浮がブレーキとなるのでサッパリ鳶蔵が飛びません・・・。

もう何回やっても 安浮のせいでウキが飛ばないのです。 (꒪ཫ꒪; )ヤバイ



「もう十分でしょう・・・次は私の番です」

飛ばなくて、黙り込んでしまった安浮をどけると

王将羽根付きが鳶蔵を運ぶことに・・・。



第一投目!

鳶蔵が描く放物線の弾道を追随していくように

王将羽根付きが自立飛行をして付いていきます。



ぐんぐん 飛距離を伸ばした王将羽根付き パリッとした仕事ぶりです。



「・・・・ ( ̄■ ̄)」

あんぐりと口を開けた 安浮。



その安浮を見て鳶蔵が憐れむように、何か言い訳をするような口調で・・・

「昔は近距離なら使っていたが
いまは小さくても羽根が付いている 釣研カーゴサビキンがあるからなあ」

「ど、どうして・・・・ (((゜Д゜;)))

「羽根がないとウキは どうしても飛行姿勢が安定しないから使いずらいんだ・・・」

凍りつく安浮・・・。 (꒪꒪)



更に鳶蔵は安浮を説得する様にある提案をした。



「再就職プログラムは用意する・・・。

これからのお前は 堤防でファミリーの相手をしていてくれ・・ y( ̄Д ̄)。oO・」



羽根のない物に世間の風が冷たく吹き抜けるのであった・・・。



カゴだけでキャストすると分かるウキは抵抗でしかない。

羽根付きの遠投ウキが何故飛ぶかを考える前に

ウキ無しでカゴだけを飛ばしたことがありますでしょうか?



投げてみると分かりますが

ウキを付けてるのと比べで格段に飛距離が違います



つまり 遠投カゴ釣りでウキは

飛距離にブレーキをかける抵抗でしかないのです。



とはいえ

ウキがないと狙う水深にコマセも仕掛けも入れられないし

魚のアタリもわかりません。



ですから

ウキは遠投カゴ釣りでは飛距離にブレーキを掛ける存在ですが

必要な物として

できるだけ抵抗が少なくする事を考えましょう。



ウキは遠投カゴ釣りをする以上

切り捨てることなどできないので

上手に折り合いをつけて付き合っていくしかありません。



その折り合いをつける為に

遠投うウキには羽根があるのです。

羽根付きの遠投ウキは何故飛ぶのか?

羽根が無いどウキの 抵抗が大きくなります。



ですから遠投ウキに

羽根を付けるのはウキの抵抗が少なくしたい! 

という理由なんです。

羽根付きのウキは抵抗が少なくなる理由とは

羽根付きのウキは抵抗が少なくなるのは

直進安定性が良くなるからです。



大げさに言うと自立飛行している感じで

グライダーのようにウキ単体で飛んでるイメージです。



実際はウキ単体でグライダーのように飛びませんが

それに近いレベルまで飛行が安定します。



カゴ釣りではキャストした場合

カゴが放出されて

弾道が放物線を描くように飛んで行ったとします。



もし・・・カゴに羽根が無い場合

カゴに追随するように飛行することができずに

図のまたはに姿勢が崩れようとします。



よく人工衛星を打ち上げる時に失敗して姿勢が崩れて失速しますね。

そんな感じです。



実際には飛んで行くカゴとラインで繋がれているので

打ち上げロケットのように

海面向かって真っ逆さまという事はありませんが・・・。



ウキの姿勢が崩れると空気抵抗が増大してカゴの飛行にブレーキを掛けます。



これに対して

ウキが飛ぶ方向に安定的に直進、自立飛行する状態なら

カゴはウキを引っ張るエネルギーが少なくて済みますね。



ウキは抵抗にならずに済む訳です。



これがウキに羽根を付けると飛ぶ理由です。



そして

ウキの飛距離を決めるのは羽根だけではありません。



実は羽根付きの遠投ウキでも素材が違う物があります。

なんで材料が違うのでしょうか?



ウキをグライダーのように引っ張るのですから

ウキは軽い発泡素材で作った方がいいように思えます・・・。



でも

プラスチックで作られた羽根付きのウキも実際にあります。

発泡剤ではない、このウキは飛ぶのでしょうか?

プラスチック製の遠投ウキは飛ばない?

プラスチックの遠投ウキは飛びません

中身が空洞でも発泡材に比べて重いからです。



結局の所カゴが飛ぶスピードには追い付けないので

カゴは重いウキを牽引しながら飛ぶ事になります。



という事は

その分飛距離が落ちるのです。



では、なんでそんなウキを使うのでしょうか?



実は遠投カゴ釣りでは

カゴとウキの着水点が同じではないからなんです。

プラスチックの遠投ウキは飛距離よりキャスト精度重視 

発泡素材のウキとプラスチックの中空なウキでは

飛行中のカゴとの距離が違います。



どいう事かと言うと・・・。

材質によりウキの飛行速度が違うため

①発泡素材の場合は遠投ウキとカゴの距離は広くなり。


②プラスチックの遠投ウキとカゴの距離は短くなります。

①は ウメズ 遠投カゴ ボンバー のようなウキ。

出典 Amazon


②は釣研 遠投カゴサビキ のようなウキ。

出典 Amazon


この2たつは、なぜカゴとの間の距離が違うのでしょうか?





それは

①は発泡素材は軽い為、飛行速度が遅く

②プラスチックは重い為 飛行速度が速いからです。



そのため着水した時もカゴとウキの着水点の差は

素材次第で変わる事になるのです。



そして

できるならこの着水点の差は少ない方がいいのです。

何故か分かりますか?

カゴとウキの着水点が変わるとポイントがブレる。

カゴとウキの着水点が違っても

距離の差をやがて自動的に修正してゼロになります。

どのような動き方で修正するかというと

カゴはウキにより手前に引き寄せられ。

ウキはカゴにより遠くに引き寄せられます



カゴとウキの距離が大きいほど

着水点から動くので 狙ったポイントにカゴが入れずらくなるのです。



ここでおさらいになりますが

プラスチックは遠投ウキはカゴとウキの距離が狭いですよね。


つまり

カゴの着水点に近い所に着水するので

狙ったポイントにカゴを入れ易いウキという事になります。

遠投カゴ釣りは飛ばしたら釣れる訳では無い。

何処でも飛ばしたら釣れる訳ではありません。



沖堤防とか沖磯を例にとりますが・・・

堤防から10m~20mがポイントと言うのはよくある事です。



そんな所でカゴが着水点より動いてしまったら魚を狙いずらいですよね。



そして 20m先のポイントを狙うのに

飛距離が出るウキを使う必要性は全くありません。



それならコントロールを重視して

飛距離が出なくてもカゴの着水点にから離れない

プラスチックの遠投ウキが有利なんです。



ただ素材の重さは別にしても羽根は必要ですよ

ウキが安定してポイントに正確に入るからです。

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遠投カゴウキは飛ばすだけではなく視認性も必要

もし貴方の遠投カゴが遠くまで飛んだとしたら・・・

ウキは遠くで立つことになります。

近くでならよく見えるでしょうが・・・



これが100mも飛ぶと

このように羽根が無いウキのトップが小さくしか見えません。



もう一つ・・・

海は何時も穏やかでいてくれる訳ではありません。

波があります。



波間にウキが漂うと

ウキのトップは見えずらくなります。



羽根が無い、もしくは小さい物は

波が大きい日は波間に隠れてしまい非常に見えずらい。



それにくらべて

羽根が大きいウキの視認性の良さは圧倒的です



見える見えないはめちゃくちゃ大きいですよ

凄く楽だからです。



ですから

見失い易いウキは凄くストレスが掛かるので

飛ばしたい時は絶対使いたくありません。

1000円台でも大きな羽根付きウキがある

今では1000円台前半でクオリティが高い遠投ウキがあります。



昔は遠投ウキが3000円くらいするのが当たり前でしたが

最近では1000円台でも飛ぶものもあります。



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この二つが飛行姿勢が安定して遠投ウキでしょうか。



ハードルアー 1個分で手に入る安さで

ソコソコ飛ぶので使っている人が多いですよね。

まとめると

羽根付きの遠投うウキは飛びますよ。

羽根付きでも発泡素材のウキとプラスチック製のウキは使い方が違う。

遠くに飛ばすなら羽根付きの方が視認性が良い。

羽根付き遠投ウキは1000円台で買える。



釣具マニアの報告でした。

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