カゴ釣の定番ABU6500ロケットとビックゲームどちらを選ぶ

カゴ釣り
出典Amazon ビックゲームのサイドプレート

こんにちは釣具マニアです。

遠投両軸受けリールの定番リールといえば、ABU6500ロケットです。

日本の有名メーカーがABU6500ロケットに対抗しようと、最新鋭装備の両軸受けリールを販売しても、ABU6500が巌のように立ちはだかり、この牙城を崩すことができません。

今では諦め気分。

日本のリールメーカーの性能が世界中で認知されているも関わらず、何故ABU6500ロケットの牙城が崩せないのでしょうか?

しかもです、釣り道具に関しては変態と呼べるほど進化したお膝元である日本でです。



理由は二つ

クラックABUの価値は腐り難い。

遠投カゴ釣りで一番重要な飛距離が出る事。



両軸遠投用のリールABU6500にはロケットに復刻版のビックゲームが加わり2種類になりました。

ビックゲームは価格が少し安いためロケットの廉価版の位置づけですが、実は内部パーツは双方ともまったくと言っていいほど同じ物が使われています。

遠投性能も変わりません。

丸型クラシックABUには多くの愛好家がおります。

このABUマニアが好んで収集するのがMADE IN SWEDENの丸型ABUたち

1500から始まり2500、4000、4500、4600、5500、6500、6600の型番のシリーズ、更に後ろに仕様違いでC,CA、Bと付き枝分かれして収集家のコレクション心を大きく煽ります。

丸型クラシックABUの一つ、ロケット、ビックゲーム、両方とも丸型クラシックABUですが。



どちらを選んだ方が良いかでしょうか。

釣具マニアの答えは。

正直見てデザインを気に入った方を選んでください。

無責任かもしれませんが・・・理由はちゃんと説明します。



今回はこのABU愛好家であるP氏のお話。

遠投カゴ釣りのメッカである伊豆半島でカゴ釣りをP氏としてまいりました。

地域により違いますが、伊豆半島のカゴ釣りといえば両軸用の剛竿にABU6500を組合して太いラインで遠くにぶん投げ、大物を狙う釣りが主流です。

それで・・・

この両軸受けタックルで大きな青物を夢見てP氏と伊豆まで遠征したのですが、物凄く不調。

いつも不調なのですが・・・。

大惨敗を喫して、すごすごと帰ることになりました・・・。

打ちひしがれた気持ちのままでは今後の発展がないと!言い出したP氏。

この状況を打破すべく、反省会を開く事になりました。

釣れない言い訳お互いなめあい、酒を飲んで愚痴言い合うぐらいですが。

P氏宅にお邪魔する事に・・・。



P氏宅にお伺いすると、奥さんが笑顔でお迎えしてくれました。

また魚が釣れない同士が釣れない言い訳を肴に酒を飲むのだろうと半分苦笑い。

・・・・もちろん肴は釣れた魚ではありません!



奥さんが用意してくれたつまみを齧りながら、反省会といいながらP氏、自分のABUコレクションの話をしだしました。

「ねえ、ねえ、釣具マニア君、僕のABUコレクション見る?」

といってきました。

釣り道具の話が嫌いではない、釣具マニア。

P氏のABUコレクションを肴に酒を飲むのも一興と思い

「是非に」といいますと。

P氏、物凄く嬉しそうな顔して、いそいそと自分のコレクションを持ち於出してきます。

自分も釣り道具が大好きなだけ、興味心身。

R氏、テーブルにクロスを引くと先ずはABU6600CAを置きます。

なんと最初から強烈なABUです。

6600CAは80年代前半のオールドABU

内部パーツがぎっしり詰まった本物の古ABUです。

「ここ、これは・・・しかも新品のように状態が良いじゃないですか!」

「さすが、釣具マニア君、これが分かるとは、話しがいがあるね~」

「あの触っていいですか?」

「いいけど、先ずはこのアルコール布巾で手を噴いてからのお願いします」

「・・・」

言い忘れましたが、P氏は超が付くほどの神経質なお方、自分が愛してやまないABUに他人の指紋が付くのを嫌がります。

そして、これからはP氏のことをパラノイ氏と呼び話を進めてまいります。



「6600CAのハンドルを触りましたが、ABUの質感がいいですね~」

「いいでしょう~」

「パラノイさん、この6600CA使かった事ありますか?」

「とんでもない!傷が付いたらどうするんですか!!」

「そうですよね~、手に入らない貴重品ですからねえ、古アブは内部パーツが簡素化されてない貴重品ですし~これ人気ありますからね~」

「僕は同じ物が2台あるABUしか使いません!」

「といいますと・・・」

「現在私が稼動させるリールは4600、5500、6500、だけですね」

「普通に売っている奴ですね」

「そうです、1台はコレクション用、そしてもう1台を使います。」

「・・・・」

「コレクション用は傷が付かないように完璧な状態で保存します!」
キッパリ。

「流石はABUコレクター」

「えっへん!」

「すると今回カゴ釣りで使った6500ロケットは?」

「もちろん現行品の2台のうちの一つです」

「へ~」

「両軸遠投リールの定番6500ロケットですが、ずーと何十年も定番リールですよ! 価値が腐らないのがABU6500ロケットです」

「そうですよね~何年たっても価値が腐らないどころかロットの少ないABUは価格が上がりますからね~」

「そういえば、釣具マニアさんは6500ビックゲームを使っていましたよね」

「えっ!分かりましたか」

「6500ビックゲームの復刻版ですか?」

「もちろんですよ、私みたいな貧乏人は現行品しか使えません、パラノイさんはビックゲームは?」

「まあ、6500ロケットの廉価版ですからね~6500より品質が落ちてる物はね~復刻と言われましても廉価版じゃ~」

「・・・・」

「あの~」

「ハイ、ハイ」

「6500ロケットの廉価版じゃないと・・・」

「じゃあ、何の廉価版なんですか?」

「6500ロケットに比べて少し安いから廉価版だと思うんですか?」

「だから何の廉価版だと聞いている!」

パラノイ氏の琴線に触れたのでしょうか・・・少し興奮してきたみたいです。



「あのビックゲームは、ビックゲームです」

「釣具マニアさん」

「ハイハイ・・・」

「ビックゲームは別物と言いたいんでしょうか?
仮にも6500という型番を名乗っていて安いのですから
ロケットと比べて何か安い理由があるはずです」

「ええ~確かに」

「ですよね、じゃあ、廉価版じゃないですか!」

「ただ6500のロケットと内部パーツがまったく同じなんです」

「へっ・・・・」

「$%&‘&“%(”!%’):~=+!!!!」

パラノイ氏ゲシュタルト崩壊中です・・・。



ABUマニアは内部パーツが同じというキーワードには弱いみたいです・・・

「フレームの刻印デザインが違うだけです」

「“!‘()’#*?」~%%!!!!!」

ゲシュタルト崩壊が更に進行中・・・。



そこに奥さんがつまみを持ってきてくれました、

渡りに船といいますか・・・。

目で援護射撃を依頼します。

パラノイ氏はのうての愛妻家、なんとかしてくれるでしょう。

「あなた、釣り道具がちょっと違うだけじゃないの、ええと~ロンパリとビックマウスでしたっけ?」

奥さん天然ですか・・・間違ってますよ・・・(_ _|||)



「そ、そうか~まあ、ロンパリもビックマウスもABUのデザイン違いの型番と思えばいいだんよね」

お前ら似た物夫婦か! ・・・間違ってますよ・・・(_ _|||)



無事パラノイ氏立ち直った様子です。

ここは、なんとかこの場を収束するように話を持ち込みましょう。

「そうですよ、奥さんの言ったとおりです、パラノイ氏が結婚記念日に買ってきたルイ・○○○のバックですが、同じ縫製工場で作った別ブランドは1万2千円ぐらいですよ~ ABUのスゥエーデン工場では他の外注品は作りません、結局ABUは腐りません!」

「・・・・」
「・・・・」

「ハハハハハッ~」 (≧∇≦)ノ彡



「#%&$‘&()’)(‘&(%&)」

今度は奥さんがゲシュタルト崩壊中です・・・。



火に油を注いでしまいました・・・。

釣り道具の話に戻して何とか火消しに走るしかありません!

「そ、そ、そう言えば、ABU66のファクトリーチューンモデルが復刻するという話を聞きました」

「えっ!!!私の6600CAの復刻版が・・・・」

P氏 心肺停止状態 Oo。。( ̄¬ ̄*)

「あ、あ、あなた、大丈夫あなた~66なんて大丈夫よ! 
6が一つ足りないんだから
悪魔なんて復活しないは!!」

奥さん最期まで天然ですか・・・66ですよ666じゃありませんから・・・(_ _|||)



遠投カゴ釣り リール

遠投カゴ釣り用のリールには2種類あります。

一つはスピニングリール。

もう一つは両軸受けリール(ベイトキャスティングリール)



スピニングリールは細いラインを使うときに使います。

両軸受けリールは太いラインを使用するときに使います。



スピニングタックルは初心でも扱えるタックルですが、両軸受けのタックルは初心者が扱うには練習が必要です。

では、何故好んで練習が必要な両軸受けリールを愛好する人がいるのでしょうか?



スピニングはスプールからラインがほぐれるように放出します。

この放出されたラインはコイル状に放出される為、竿のガイドを通る際ライン摩擦抵抗を生み出すので細いラインでしか対応できません。

両軸受けリールはラインがスプールから0度の角度で飛び出すので、ラインが常に真直ぐな状態で竿のガイドを通過します。



ラインは真直ぐなので、抵抗が無い為、摩擦抵抗が大きい太いラインでも飛距離を出す事ができます。



両軸受けリールは大きな魚を取るために太いラインを使うリールです。

しかもスピニングと違い巻上げ力が強いのも特徴です。

構造上、スピニングは90度に角度を変えて巻き上げるのに対して、

両軸受けリールはギアとスプールが水平なので巻上げ力が強いのです。

ウィンチと同じような物だと思っていただければいいです。


遠投両軸リールを初めて買うなら

遠投両軸受けのタックルは竿が物凄く値段が高いです。

高い上に剛竿です。

重いカゴ仕掛けをとコマセが入ったカゴの重量をあわせると結構な重量の仕掛けになる。

このような重い仕掛けを遠くまで飛ばさなければいけないので竿も反発が強い剛竿になるのも仕方がありませんが、

剛竿に組み合わせるリールも剛竿に合わせるように耐久性が必要になります。

これらのリールにはロープロファイルのマグネットブレーキを搭載したABUのビックシューター、シマノの最新遠心ブレーキを搭載した大型のカルカッタなどもあります。

上記のような、ここ最近発売されたリールは初心者が使うにはバックラッシュはおきないかもしれませんが・・・



ただ以外にも飛距離はABUに比べて足りないのです。

その上に値段も高い。



ダイワからABUクラシックモデルと同じようなシンクロレベルワインダーと遠心ブレーキを搭載した安いモデルもありますが、いつ製造が廃止されてアフターが終了するか分かった物ではありません。

少し練習する必要がありますが、6500の方が飛距離は出ますよ。

初心者だってABU6500がおすすめです。


価格が安くて、いつまでたっても腐らないABU6500

ABU6500が両軸受けリールと定番なのはいくつか理由があります。

①構造がシンプルな事。



②海水を浴びる為、メンテナンスが高いリールである事
(両軸はスプールと本体に隙間があるため如何しても海水が浸入しやすい、スピニングと比べてメンテナンスフリーのリールは無い)



③日本の大手メーカー品に比べて交換パーツが長い間供給可能



価値が下がらない

ビックゲームを例に取りますが、復刻版です、日本のメーカーが昔のリール復刻しますか?
これは何十年過ぎても価値が腐らないという証明です。
シマノの15年前のアンタレスが復刻しないですよね、ABU以外はこんなことはありえないのです。
 

(例シマノの15年前のアンタレスが復刻しますか?ABU以外はこんなことはありえないです)

⑤同調するレベルワインダー (太いラインを使う遠投カゴ釣りにマッチした機能、ライン抵抗がなく遠投ができる )



同調するレベルワインダーの記事はこちらに詳しく書いてあります。



遠投カゴ釣り ロケットとビックゲーム

6500ロケットと6500ビックゲーム

両方とも古くからあるリールです。

6500ロケットは両軸受けリールの定番となり。

6500ビックゲームは一旦廃盤となりましたが、復刻版が発売された。

内部パーツは同じで外観はサイドプレートにメカニカルダイヤルがあるクラシックABUのテーストを両方とも残しています。



本当にABU6500の内部パーツが同じなのに値段が違うだけ?

ABU6500ロケット、ビックゲーム違いは一つしかないようだ・・・。

ないようだというのは6500ロケットの方はトリートメント処理が施されているらしい・・・

部品の間のすり合わせ部分に特殊なグリス、オイルを塗布した物と推察されます。

対してビックゲームはトリートメントしていない。

ただABUのリールは購入時グリスが硬かったりして自分でグリス抜き、グリスアップ、オイルアップはしてしまうので自分には実感がないです。

使用すれば海水を浴びるたびに、グリス、オイルアップするのにトリートメントなどが必要なのかと疑問です。

値段の違いの理由としては希薄だと思います。



もう少し深堀して見ます。

内部パーツは同じでも遠心ブレーキのユニットがまったく違っていました。

ロケットは二点遠心ブレーキで

ビックゲームは6点遠心ブレーキ

ビックゲームの遠心ブレーキはシマノSVS似ています、出し入れしてブレーキの調整が出きる仕様。

これなら、ビックゲームの方の遠心ブレーキの方が良さそうに思いますが・・・。

何故ロケットの方は2点なのでしょうか?



答えはブレーキブロック

ロケット2点遠心ブレーキの材質はベークライト

実は白い樹脂製のブレーキブロックは制動力がなく、不評なブレーキブロックでした、その為ブレーキの点数を6点式にして制動力を上げています

これがビックゲームのブレーキブロック

ロケットに長年組み込まれたはベークライトブロックには実績と信用があります



つまり、ベークライトの2点遠心フアンに対して遠心ブレーキユニットが変えられなかった。それがロケットだと思います。



ABU6500ロケットとビックゲームの外観

ロケットとビックゲームは内部パーツが同じせ。

違いは遠心ブレーキのユニットとサイドプレートの刻印

遠心ブレーキが違う説明はしたと思います。

後はデザイン。

パーミングカップと違うキャスコンが付いたサイドプレートはアンティーク心と収集欲を書き立てるのがABUです。

ロケットのサイドプレートは

出典 Amazon ロケットのサイドプレート

ビックゲームのサイドプレートは

出典Amazon ビックゲームのサイドプレート

キャスコン付ですがデザインが違います。

6600現行版は人気がない、パーミングカップ嫌いというより全体にアンチィークな雰囲気がないからだ。



遠投性以外に絶対必要な物(ここだけは妥協しないで下さい)

遠投両軸受けリールを買うなら絶対パワーハンドルを装備した物を買ってください。

100m先の仕掛けに大きな魚が掛かったら?

魚の抵抗を受けながら100m巻き上げなければなりませんよ、間違っても安いからとダブルハンドルは買わないで下さい

出典 Amazon ダブルハンドル

ダブルハンドルでは仕掛けの回収する事さえ、嫌になるほど疲れます。

右利きが左ハンドルを買うのはNG

バス釣りでは利き腕での右で竿、リールを巻くのは左。

利き腕で竿を操作する方が主流となりつつありますが。

遠投両軸受けリールは右利きの人は右ハンドルにしてください。



右利きの人が左ハンドルをリールを使うとキャストした時ハンドル側が下に向くのでスプールとボディの間の隙間から海水が浸入、

主要部品があるメカ部分に海水がたまります。



海水には細かな汚れなどが含まれているので、これが塩と一緒に固まってしまい汚れがたまりやすい。

たまった汚れは内部のパーツに悪影響を与えるので、リールの寿命は短くなります。



ABU6500ロケットとビックゲームどちらか迷っている人に

ロケットとビックゲームは対等です。

ロケットとビックゲームは両方とも価値が下がらない

選ぶ基準はブレーキと外観の2点

遠心ブレーキユニットで選ぶ

・信頼のベークライト2点接触か

・最新の6点接触か



デザイン選ぶか

実はABUフアンはここで選ぶ人が大勢

色が違うだけとか、ハンドルにoilの刻印だとかプレートの形が波型だとかで値段が変わるくらいです。

ビックゲームはロケットより少しだけ安いですが、値段より惹かれるほうを正直に選んだほうがいいですね。


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釣具マニアの報告でした。

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