こんにちは釣具マニアです。
テンカラ釣りが海外から注目を集めています。
この日本の伝統的な毛鉤釣りが注目を集める秘密は何なのでしょうか？
そもそも海外にはフライフィッシングという毛鉤釣りがあるではないですか。
それなのにテンカラ釣りが注目を集めてるいます・・・。
実はテンカラ釣りはフライフィッシングに比べて
道具立てが安くて そして簡単に始められるから。
日本のテンカラ釣りはよくよく考えてみたら優れた毛鉤釣りなんですよ。
テンカラ釣りもフライフィッシングも両方知らない方には
キツネにつままれたようなはなしなので
テンカラの安いと簡単について具体的に解説していきましょう。
えっ・・・何ですって・・・
その前にフライフィッシングのどこが面倒くさいか教えろですって。
そうですよね・・・。
面倒くさい所が分かってこそ、メリットが解りますから。
それでは少し面倒くさい話しを・・・。
私はトーマス グレイトモアモア バリアフリー
ある目的の為に来日しているイギリス人である。
今は、私は薬効あらたか町 養命川に来ている。
ふと谷間に流れる川ををのぞくと
一人の日本人が竿を何度も上げたり下げたりしているではないか・・・・。
興味が湧いてきたので、その男の釣りをしばらく観察することにした。
何度も前後。上下に振られた竿の先を見ていると
竿から繰り出されるラインが綺麗にループを描いている・・・。
これは・・・。
フライフィッシングではないか？ ヾ(°∇°*)
私の母国とは違うタックルにいてもたってもいられず
その釣りの正体を探るべく
崖を転ぶように下って行った。
そんな訳で、慌てていたのか・・・躓いてしまった。
「おわっ！！」
ゴロゴロ グシャ！
本当に転がって川までの斜面を下ってしまったのだ・・・。
幸運にも、ちょっとした流血だけで・・・
なんとか大きな杉の木で止まる事ができた。
しばらくは痛みで動けなかったが、
２０分ほど休んでいるとなんとか動けるまでに回復した。
そして気を取り直した私トーマスモアモアは
東洋の変なフライフィッシングをしている釣り人に近づいて行ったのであった。
「ハロー、マイネームイズ ウイッキー メイアイハブユアネ～ム プリーズ」
私は警戒されない様に物凄く愛想を振りまいて釣り人に近づいていった。
「おわああああ～ 出た～ 赤鬼だ～ お化け～ ナンマンダー」
流血した姿を見て・・・
竿を持った釣り人が驚いてしまった。
「いやいや、私は怪しい物ではありません」
流血してウイッキーさんの名前を騙るイギリス人
十分怪しいのだが・・・。
落ち着いたのか・・・
毛鉤釣りをしていた釣り人が恐る恐る問いただした
「・・・貴方はどのくらいの歳月を経てそのように変化したのでございますか？」
「いや、妖怪じゃねえよ」
「妖怪じゃない・・・といいますと？」
「どこから見てもケガをしたイギリス人その物じゃないか！」
その話を聞い掌を叩くこの釣人ですが・・・
ちょっと田舎者の43歳
地元で工務店を営んでる、ピンカラ棟梁 女の道です。
それで・・・
トーマス モアモアが
「その竿の先についてるフライではないかね （￢з￢）σ」
と質問をすると
「フライ・・・ああ毛鉤の事ね」
「何でその竿にはリールが無いのかね （￢з￢）σ」
「えっ・・・リールは必要なの」
「・・・・」
「君君、何でそのラインはそんなに軽いのかね （￢з￢）σ」
「えっ・・・軽くても飛ぶからじゃないの、安いし・・・」
「・・・・」
「君君、さっきから見てるけどフロータントを塗らないに何故？ （￢з￢）σ」
「フロータント？」
「毛鉤を浮かせる薬だよ」
「浮かなばくていいからじゃない」
「・・・・？」
「君君、毛鉤は何種類持ってきてるかな？ （￢з￢）σ」
「そうですね～ 3種類で7本ぐらいかな～」
「少ないではないか」
「これが普通なんですけど？」
「・・・・」
「君君、その毛鉤は自分で巻いたのかい （￢з￢）σ」
「そうですけど・・・」
「君のタイイングツールはぜひ拝見したいな～ (～￣▽￣)～
あれか、君はレンゼッティのマスターバイスを知っているか？
私の愛用のバイスだが、いあや～私のコレクションのコックネックハックルはだな～」
「意味が分からないでのですけど」
「へっ・・・毛鉤を巻く道具とか、毛鉤に使う羽だ」
「毛鉤は手でもって巻きますし・・・
羽根は隣の権兵衛さんが飼ってるピーちゃんの抜けた羽根ですけど・・・」
「へっ・・・・」
「買わないの？ (°◇°;)」
「買わない」
「針はバイスで挟まないの (°◇°;)」
「針はニッパーで挟んでるけど・・・」
「それで巻けるの (°◇°;)」
「俺は器用な日本人からな・・・」
「それで釣れるの (°◇°;)」
「ヒット！」
「・・・・」
「今釣れました」
「・・・・」
「簡単すぎるではないか？ (꒪ཀ꒪)」
「簡単じゃいけないのかよ」
「安普請だなテンカラの道具は」
「安くて何が悪い」
「フライより安くて簡単ではないか」
「フライは高くて難しいんだよ」
「お前が器用なだけだろう」
「外国人が不器用なのだ」
「お前は棟梁だからな」
「私の村の消防団のテンカラ愛好家ウルトラ警備隊では
みんなニッパーで挟んでいるぞ」
「日本人はそんなに器用なのか！ ｹﾞｯ!(꒪ꇴ꒪|||) 」
「実はウルトラ警備隊はちょっと金銭的に不自由なのだ」
「貧乏なのか？」
「本当の事を明け透けに言うな」
「馬鹿にしてはいないぞ、凄いではないか私の国に戻って
ウルトラ警備隊というのか？
ニッパーで巻く毛鉤とテンカス釣りを広めようと思うぞ」
「うんうん、テンカス釣りはね～
お金が無いから今日もてんかすだ～ 入れるとおいしいよ～
貧乏な釣りになってしまうじゃないか (꒪ཫ꒪; )
あれか？ そのまま、お前がこの釣りを広めるとなると
Oh～グレイト ジャパニーズ てんか～すと世界中で間違えられるじゃないか！ (꒪ཫ꒪; )」
「名前なんてどうでもいい、日本人は融通がきかないね～」
「お前は面倒だから早くイギリスに帰れ」
この面倒くさい外国人が
この後イギリスに戻って トーマス グレイトモアモア バリアフリー財団を作って
日本のテンカラの素晴らしさを伝えていくのかもしれない・・・・。
という・・・・フィクションでした。
テンカラ釣りが海外から注目
テンカラ釣りが海外から注目されています。
注目されるに理由があって
海外の毛鉤釣りである フライフィッシングに比べて安くて簡単だからです。
安くて簡単と言いますが・・・
具体的にはどのような事なのでしょうか？
何故テンカラは安く済むのか
テンカラが安く済むのは飛距離と水面を諦めたことです。
飛距離とはもちろん遠くに飛ばす事。
そしてドライフライを諦めることで
フライタイイングまで安上がりになってしまったのです。
もう少し詳しく話すと
テンカラ釣りには６つの安いがあります。
どのような安いがあるかと言うと下記のようなもの。
- テンカラ釣りはレベルラインだから安い。
- テンカラの毛鉤はウエットフライだから安い。
- テンカラの毛鉤はタイイングツールが激安で十分
- テンカラ釣りはリールがいらないから安い。
- テンカラ竿はノベ竿だから安い。
- テンカラ釣りは装備も簡単
これはフライフィッシングと比較しての安いです。
テンカラ釣りはレベルラインだから安い
テンカラ釣りのラインには２種類あります。
テーパーラインとレベルラインです。
テンカラの主力はレベルラインで
今ではテーパーラインは使う人が少なくなりました。
レベルラインと言うのざっくり言うとモノフィラメントのフロロラインです。
撚り糸でもないので、
釣り道具屋さんで売っている安物ボビン巻きと外見は変わりません。
それに比べてフライラインは撚り糸のコアがあって、
その周りをポリ塩化ビニルで分厚く覆っている電気ケーブルみたいなラインです。
有名どころで３M社のフライラインは
エントリーモデル エアセルでも４０００円はします。
ところがテンカラのレベルラインは単純なるモノフィラメントライン・・・。
故にラインの値段もメーカー品で３０ｍ、１２００円ぐらいで買えます。
標準的なテンカラ竿の長さが３．６ｍとして
使用するのはレベルラインの長さは３．６ｍしか使いません。
傷がついたり、汚くなったり・・・した後7回は交換が出来ます。
１２００円/８回＝１５０円
レベルラインはメーカー製のラインでもたったの150円です。
3号から4号くらいの蛍光色のフロロカーボンラインがレベルラインですから。
フライラインと比べれば安いのがあたりまえですよね。
フロロカーボンラインはラインの中で比重が最も重い１．７１
モノフィラメントでも十分フロロラインならラインの重さで
ループが作れて毛バリが飛ばせるという事です。
テンカラの毛鉤はウエットフライだから安い
ウエットフライだから安い・・・意味が解りませんよね？
簡単に言うとテンカラの毛鉤はフライでは
当たり前の コックネックハックルを使わないのですよ。
つまりドライフライのような水面に浮くフライは使わないのです
（※実際は最近テンカラでドライフライを使われてる方もいます。）
これに関しては今の気にしないでください・・・。
コックネックハックルを使わないと毛鉤のマテリアル（材料）代は極端に安くなります。
毛鉤の浮き方の話をしましたが種類も少なくて済むので
実釣りでは
ソフトハックルフライかソフトハックルを逆さにした
逆さ毛バリの2種類で事がたります。
さて・・・
ソフトと言うくらいですから
ハックルはストークもファイバーも柔らかい物を使用します。
雄に比べてストークもファイバーも安い
ヘン（雌）ハックルが適しているのがテンカラの毛鉤。
ヘンハックルはコックネックハックルに比べて半分の価格で買えるどころか・・・
フェザンと（雉）のヘンハックルになると10分の1で買えてしまうのです。
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所でマテリアルは買えばいいかというと・・・・
テンカラで使う毛バリを巻くのに
落ちてる羽根を使った所 これが釣れるんですね。
お住まいにもよりますが・・・冬は・・・公園や・・・
ああ！すいません、極端な事を言えばマテリアルはゼロになるかもしれませんよ。
テンカラの毛鉤はタイイングツールが激安で十分
毛鉤作りの安さについてもう少し話をさせてください。
日本古来の毛鉤釣りですから
基本的にはタイイングツールなるものは無いのですよ。
つまり手で巻いていたんです。
ですから、激安品のタイイングツールでも毛鉤は巻けてしまいます。
理由は色々ありますが
フライフィッシングのフックでいえば12番、14番ぐらいの大きな釣針なので
手でも、ニッパーで挟んでもフックは固定できるのです。
また毛鉤自体もシンプルで簡単に巻けるため
このような固定方法で専用道具が無くても巻けてしまいます。
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とはいえ 激安バイスはフック固定は不安定。
バイスだけはいい物にしておきたかった・・・。
と言う人もいますので
ご予算に合わしてお選びください。
テンカラ釣りはリールがないから安い
日本の渓流ではニジマス以外はリールは不要です。
そもそも日本に古来からいるマスは
イワナ、ヤマメ、アマゴです。
２０ｃｍもあれば大きい方で３０ｃｍはランカークラスです。
ラインを出したり、巻いたりするようなやり取りが無いので。
テンカラ釣りではリールなんていりません。
一部湧き水のスプリングクリーク等では５０、６０のニジマスが掛かると
延べ竿では伸されラインブレイクが多発しますが
日本古来の渓魚を狙う場合は全く不必要です。
なんで川幅５ｍぐらいのとこで渓魚相手に
３０ｍ近いフルラインをリールに巻いておかなければいけないんですかね？
使わないですよ。
テンカラ竿はノベ竿だから安い
ノベ竿は安いです。
当たり前ですがノベ竿には
高価な富士ガイドもリールシートも使わないのですからパーツ代が安くなります。
フライロッドのリールシート・・・あのウッドの美しい奴です。
凝ってますよね。
高いです。
テンカラは釣りは装備も簡単
ウエットゲーターとウェーディングシューズだけ。
真夏はめちゃくちゃ気持ちいい！
そもそも・・・夏は着替えれば渓流で濡れてもいい。
足元を釣り用に変えるのは生物対策です。
河原に岩で滑らない様にウェーディングシューズ。
あんまり安い物はソールが剥がれるよ
リバレイは使っていてそんな事ないので。
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山ヒル、ヘビ、イバラなどで足を守るためにウエットゲーター。
夏場は濡れるたほうが気持ち良い前提なので
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あとはハーフパンツとか好きな装備で釣ればいいのではないでしょうか？
ウェーダーを否定はしませんが・・・
ゴアテックスの高透湿3レイヤーのウェーダーは真夏は暑いし、高い。
蒸れる事を気にするくらいなら！ 濡れた方が気持ち良いです。
テンカラ釣りは簡単
安いに続いて今度はテンカラ釣りの簡単です。
テンカラ釣りはフライフィッシングに比べて釣り方が簡単です。
どの辺がフライフィッシングに比べて簡単かと言うと
６つの簡単があります。
具体的に言えば下記の６つ
- フライのドラグを気にしなくていい
- ドライフライではないので魚が毛バリを咥えても何度も使える
- 毛鉤がシンプルなので毛鉤を巻くのが簡単
- テンカラ釣りは気楽に竿が出せるので簡単
- テンカラ釣りは簡単なラインシステム
毛鉤のドラグを気にしなくていい
フライフィッシングの主に扱われるドライフライは
常に自然に流す事に気を使います。
これをナチュラルドリフトと言いますが
これを阻害するのがドラグです。
自然に流れようとする毛鉤に対して別の引っ張る力がドラグ。
このドラグをテンカラ釣りでは気にしなくてもいいのです。
逆にラインを張って操って動かします。
これの方がナチュラルドリフトより全然簡単です。
ドライフライではないので魚が毛バリを咥えても何度も使える。
これは本当に楽です。
テンカラの毛バリは基本水面直下のウエットフライです。
ですから水面に浮いてる必要はありません。
ドライフライは水面の表面張力を利用するために
一度魚が咥えると毛鉤に魚のヌルが付いて表面張力を失います。
その日にはまず回復しないのでドライフライの役割は終了します。
ところがテンカラの毛鉤は魚をのヌルが付いても関係ありません。
そもそも浮かぶ必要のない毛鉤ですからヌルで浮か無くなっても
壊れない限りはガンガン使えるのです。
毛バリがシンプルなので毛バリを巻くのが簡単
安いの一つで
テンカラの毛鉤を巻くのは安上がりという事で タイイングについて触れました。
テンカラ釣りの毛鉤はフライフィッシングのように精密ではありません。
パターンも簡単で毛鉤サイズは大きくて１０番、小さくても１４番程度
ミッジのような24番サイズの極小毛針は巻きません。
テンカラ毛針の基本的な形
ボデイを作り
そして
ネックにソフトハックルを巻くだけです。
テンカラの基本的な毛鉤
ソフトハックルフライではないか・・・。
逆さ毛鉤
何を巻くか、どんな材料か・・・あり合わせでも十分魚が釣れる毛鉤が巻けます。
テンカラ釣りは気楽に竿が出せるから簡単
テンカラ釣りの竿はガイドなどが無いので
小継ぎの振出竿と同じようにコンパクト。
伸ばして３．３ｍから３．６ｍ
レベルラインは6：4調子が使い易い。
仕舞寸法はグリップも入れて６０ｃｍぐらいなので
バックパックに忍ばしておいて
必要時に伸ばせばすぐに釣りができます。
テンカラ釣りは簡単なラインシステム
テンカラ釣りのラインシステムは簡単です。
レベルラインとハリスだけ・・・と言うより
テンカラ レベルライン
３号か３．５号、4号を超えたあたりから使いずらくなります。
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ハリス フロロライン ０．８号
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ヨリ戻しとウキが無い小物仕掛けと言った方がピンとくるでしょうか？
普通に仕掛け巻きに巻いておいて
竿を出すときに穂先のリリアンに括り付ければいいだけ。
またフライフィッシングのようにガイドを通らないので
ラインドレッシングなどのメンテナンスをしなくても良ので簡単です。
フライフィッシングと比べてこれだけ簡単で安上がりでできるのです。
フライフィッシングには興味があるけど・・・
難しそうで、道具も高そう・・・。
でもテンカラ釣りなら
キャンプに流れる里川で立ちこまなければ
気楽に毛鉤釣りを楽しめるのがテンカラ釣りです。
シーズンオフも
テンカラ竿の柔らかい竿です。
フライラインより軽いフロロラインを飛ばすのですから柔らかくて当然です。
感触はハエ竿を胴調子にした感じ。
普通に小物仕掛けを結んで釣りもできるし
毛鉤を小さくするとオフシーズンのハヤ、ウグイまで楽しめるます。
テンカラの竿って・・・
ハエ竿みたいのめちゃくちゃ魚が掛かった時の引きが楽しいから
ハマりますよね。
まとめると
テンカラ釣りはフライフィッシングに比べて多くの簡単がある。
テンカラ釣りはフライフィッシングに比べて多くの安いがある。
テンカラ釣りはフライフィッシングの本場海外からも安い簡単で認められている。
釣具マニアの報告でした。
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