ミドストに専用ロッドはいらない、安いロッドが向いている理由

バス

こんにちは釣具マニアです。

ミッドストローリングを略してミドストいいます。

寒くなると釣れると評判のミドスト。

ただ意外とミドストが釣れるからやってみたけど、

釣れる人と釣れなかったな人の二つに分かれるなんて話を良く聞きます。



もしかしたらミドストは専用のロッドを使わないと

ルアー(ワーム)が動かないんですかとも聞かれますが・・・。



専用ロッドを使う必要はありませんが、

ミドストには向き不向きのロッドはあるのも事実です。



ミドストはジグヘッドにセットしたワームをロールさせる事でバスを誘います。

ロールアルションはスレた活性の低い時に有効なアクションですが、

ロッドはしなやか、言い方変えれば「だるい」 ロッドの方が動きます。



だるい・・・?」



そうです、割りとカーボン含有量が少ない安いロッドです。

はまたま、昔のロッドなんかは「だるい」のでミドスト向きのロッドなんですね。

ちょっとそこら辺の話をしますので付き合ってください。



二人の性格の異なる人がいました。

一人はシャッキリ君

そしてもう一人はケンタイ君



シャッキリ君は真面目な働き者で朝から芝刈りに・・・。

ケンタイ君は怠け者で不真面目、朝から川に洗濯に。



シャッキリ君は真面目に芝を刈っております・・・。

せっせっ、行動もシャキシャキと機敏に芝を掻き集めています。

もう脇目もふらず一心不乱です。

次第に積みあがる芝。



でもこの芝ですが薪きストーブ燃料ぐらいにしかなりません。

でも芝刈りでどれだけ多くの芝を集める事がシャッキリ君の価値観です。

1時間あたりの芝の集積率が彼のすべて。



川に洗濯に行ったケンタイ君ですが。

生来の怠け者だけに、たらいに洗濯物を入れると川の水を入れた後、

寝転んで適当に足でかき混ぜるだけ、後は空を眺めているだけです。



ふと、川底を眺めると赤く透明な石があるのに気が付きました。

この赤い石を拾うと非常に綺麗な石。

洗濯をやめて赤い石を拾う事に・・・。

集めてみると結構集まりました。

たしか・・・ルビーなんて呼ばれていて結構な値段が付くと聞いた事があるな。

都会に降りて交換してみると莫大な金額で取引が成立しました。

ケンタイ君は怠けのものですが思考は柔軟なのでルビーの価値に気が付いたのです。



芝とルビー

生活では芝のほうが燃料になるので役に立ちますが、

工業製品、装飾品ではルビーの価値は圧倒的に高かったんですね。



こんな二人ですがバス釣が趣味でした。

今ではすっかり金持ちのケンタイ君と今でも懸命に働き続て生活が苦しいシャッキリ君。

二人ともミドストなる釣り方にチャレンジ中です。



「なんか高いロッド使ってもさ~ 全然釣れないよ~」

「また、飽きたのか、ロッドの所為にするな、ミドストの技術を磨くのだ!!」

シャッキリ君はちょっとストイック。

自分の価値観盲目的に信じてます。



「なんか・・・おかしいと思わない?しゃっきり」

「おかしいとは?」

「いや、合わないんだよな~ 感じが」

「貴様!もっと真面目に精進せぬか、せっかく高額なロッドを購入しておいて!」

「でもね~、あっそうだ、車の中に10年前に放置していた安いバスロッドがあった、
それ使ってみよう」



怠け者のケンタイ君、車の中は当然エージング状態です。

トランクを開けるとそこはかとなく熟成した香りが・・・。

うえ~

ケンタイ君、薄汚れた安そうなバスロッドを持ってきました。



「なんだ! ケンタイそんなバスロッド持ってきて」

「何言っているだよ、このバスロッドは10年もの間、熟成を重ねたバスロッド10年物だ」

「スコッチウイスキーみたいな言い方するな」

「う~~~ん、熟成されたモルトグレーンの香りが」

「するか!」

「まあ、とり合えずこのバスロッドでも使ってみますか」

ケンタイ君 釣れないので気持ちが倦怠期です。

気分を変える為 思いつきで古いロッドを持ち出してきたのです。

まあ、彼にとっては退屈紛れのイベントです。



「はあ~ダルイよ~」

と言いながらモルトグレーン10年物の薫るロッドを使い始めるのでした。

しばらくして・・・・。



「あっ!釣れた」

なんと!先に釣れたのはケンタイ君の方でした・・・。

安いバスロッドで釣れてしまったのです。

シャッキリ君はそれを見て非常に怒こりだしました!

「ふざけんなケンタイ! なんで適当な奴に、バスが釣れるんだよ」

「でもこの だるい ロッドの方がワームがローリングするんだよ」

「何!」

「ほら、見てみろ」

岸際でケンタイ君がワームを動かすと右に左にローリングしているではありませんか。

「ま、まさか!」

がびん~~

なんとミドストは「だるい」ロッドが合っていたようなのです・・・。



「俺は!俺はそんなことは認めんぞ!!」

意地になって合わないロッドで釣り続けるシャッキリ君・・・・。

ケンタイ君とバスのつれる数が次第に広がり最期はダブルスコアで釣り負けました。

融通がきかないシャッキリ君、

購入した高額ロッドのお金を取り返そうと必死なってしまいましたが。

でもシャッキリ君のロッドは高弾性ブランクの硬いロッド・・・

キビキビとルアーは動きますがローリングはしてくれませんでした。

サンクコストとして諦めきれないシャッキリ君は何時までもバスが釣れませんでした。



こうして、ケンタイ君の安いロッドがミドストに向いてるとたちまち評判になり、

ケンタイ君の使ったロッドでバスがたくさん釣れたそうな~。

それからケンタイ君が使ったロッドがミドストに向いていことから

ケンタイ君10年物として多いに流行って売れたそうな・・・・。

は~あ、めでたし、めでたし。



ミッドストローリングとは

ミッドストローリングとは中層を泳がせるメソッドです。

タックルはスピニングタックル、ラインは2から4ポンド。

主に軽いジグヘッドにストレートワームを取り付けたルアーを泳がせます。

またルアーがローリングする事から低活性時のバスが釣れることで知られています。



ミドストは中層を攻略するので、

ワームを使った釣り方ではかなり難易度は高いメソッド。

多くの人は動かし方が分からず釣れないので諦めてしまうのもミドスト特長です。



寒い低活性の時に使う。

ミドストは中層をローリングしながらルアーを漂わせる事がミソです。

このロールするアクションですが、

バス以外でも低活性時に非常に釣れるアクションなので覚えておくと



「他の人が釣れない時でも自分だけ釣れる非常に優越感に浸れる」メソッドなんですよ。



特に寒くなって来るとバスの活性が低くなので是非ともミドストを使ってください。



中層引くのは難しい。

ミドストが取っ付き辛いのは中層を引かなければならない事にあります。



まずルアー泳がす層は3つに分かれます。

表層・中層・底ですね

難易度は



表層>底>>中層



ルアーを泳がすうえで層(レンジ)の難易度が一番簡単なのは表層

次が底(ボトム)になります。



一番難易度が高いのは中層で

ミドストはこの中層にルアーを泳がせます。

さて何で中層はそんなに難しいのでしょうか?



表層はルアー浮いて、見えます。

底は重ければ沈んでいくので勝手に底に到達します。

じゃあ中層は・・・。



ミドストに使うジグヘッドはゆっくり引けば底にあるし、早く引けば表層に浮き上がります。

「水中にあるジグヘッドは見ることができないので
どの水深を引いているのか目で確認できない



これが中層が難しい理由です。

中層は何処を引いているのは感じられないから難しいのです。



中層をマスターする早道

例えば

中層を理解するのに水深2mエリアで1mの中層を泳がさなくてもいいです。

そんなこと最初からわかる訳ありません。



最少は底取りして、底を切るだけでも中層です。



分からなくなったもう一度底を取り直して、底を切るように泳がせればミドストの中層スイミングは成立します。

この感覚がもてた、もっと底を切って上を泳がせて中層の感覚を養いましょう。

後はちゃんとローリングしているかどうかですね。

ミドストがやり易いロッドでミドストを練習しましょう。



ミドストに向いているロッドの特長

ミドストをするのに必要なロッドの特徴はどんなものが向いてるのでしょうか?

レギュラーテーパー寄りで、しなやかなロッド

これがミドストに向いているロッドです。



言い方を変えると「だるい」ロッドです。



よくロッドのアクションを表現するのに「だるい」と言う言葉を使いますね。

この「だるい」ですが安価なロッドを表現するに使う言葉です。

そうミドストは「だるい」安価なロッドが向いているんです。



なぜ「だるい」ロッドがミドストに向いているか

ジグヘッドにフックセットしたワームをローリングさせるには、

張って緩めることではルアーはローリングしません。

じゃあどうすればローリングするかというと、結んだラインに 波を作って ルアーに送る
と言う事ですね。

フライフィッシング風に言えばラインにループを作るですね。

ミドストなラインに波を作って送り込む事でルアーは左右にローリングします。



このように波を作って送り込むには硬くて張りがあるロッドより同調子

で柔らかいロッドの方が向いています。



バットパワーいらない

高反発でなくてもいい。

感度もいりません。



無理に高いミドスト用のロッドを揃える必用はありません。

このようなロッドを手に入れる方法は3つあります。

1、ミドストは安いロッドの方が向いている

2、昔使わなくなった、ロッドから探す

3、エリア用のトラウトロッドが使える。



これならロッドの調達は安く済みます。

三日坊主になりそうなのに専用ロッドを揃えるのも・・・。

ミドストを始めるのに躊躇していませんでしたか?

ミドストにお金を掛けないでも始められますよ。



ミドスト用ロッド

安いバス、トラウトロッドの中で具体的にどんなロッドがミドスト向きでしょうか。



ミドストはULアクションのルアーロッドから選びます。



シマノ、ABU、アルファタックル、は知られたメーカでパーツも富士工業

一番向いてると思うのがシマノ ルアーマチックS60UL

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もう一つは釣り道具屋オリジナルULスピニングから選びます

参考程度ですがプロマリンのトラウトロッドがメイン

プロマリン トラウトエース66UL、アスリートトラウト63UL

ダービースティックトラウト63UL、トラウトマスターUL

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昔使わなくなったロッドから選ぶ

10年以上前ぐらいのスピニングバスロッドで安いものがあれば使えるかもしれません。

選択しかたは一概に言えませんが、

ULアクションで2ピースでも1ピースがでも振り出しでも持った感じが「だるい」なら使えると思いますよ。



まとめ

ミドストは低活性時のバスを釣るのに有効な武器になる。

ローリングさせるのは「だるい」ロッドが向いている。

「だるい」ロッドは安い竿(エリア用トラウトロッド、ライトソルトウォーターロッド、バスロッド)。



釣具マニアの報告でした。

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