シマノ・ダイワ・第一精工 3社の船釣り竿受けの違いと選び方

船釣り

こんにちは釣具マニアです。



今回はコマセ釣り、小中物の船釣りに使う竿受けは

何を選べばいいのか迷ってる方の記事になります。



船釣りで船中を見回すとベテランに限って第一精工の竿受けを使っています。

それは第一精工が良いと言うより、購入した時、第一精工の竿受けしかなかったから。



船釣り用の竿受けは1988年

第一精工のラークシリーズ以来しばらくは第一精工一択でした。



その後にダイワ、近年になるとシマノが竿受けに参入してきて

今の竿受け3社の三国志時代になったのです。



ですから、船中で使っている人が第一精工、ダイワばかりだから

この2社が優秀と言うわけではありません。

それなら第一精工、ダイワ、シマノの内どれが優秀なのでしょうか?



その前に船釣りで竿受けがどうして必要なのか皆さん分かっているでしょうか?



竿受けは手持ちをすることなく、手放しで釣りをするための物です。

言ってしまえば釣り人の代わりに竿を支える道具でしかありません。



もうすこし整理しては話します。

竿受けは

竿を固定する

竿を固定する

で事情が違います。





3社の違いが表れるのは竿を固定する前で



ぶっちゃけ、老舗と新興メーカーの竿受けは

竿を固定した後はそんなに違いはありません。



なので3社を選ぶ際、竿を竿受けに固定する前の準備をどのようにするのか?

という事を中心に竿受けの違いと選び方について解説していきます。



釣り道具屋さんで竿受けを選ぼうとすると

3社違いが分からないという話を良く聞きます。



しかも釣り道具屋さんの品揃えは竿受け1社のみ、なんて事も良くいある事。



例えば

A釣具店だと第一精工の竿受けしか売っていない。

C釣具店だとダイワの竿受けしか売っていない。

J釣具店だとシマノの竿受けしか売っていない。

と言うような事があり得ます。



これだと選ぶ以前の問題になってしまいます。



ただし超大型店になりますと話は別で

品揃えの豊富さから3社の竿受けが揃っているもの。



という事で私たち船釣りで楽して釣りたいアングラーズは

今日は遠征して超大型店に竿受けを買いに来ました。

やっぱりこれからずっと船釣りで使い続ける竿受けは

納得して買いたいと思うじゃないですか。

それで時間をかけて超大型店に竿受けに買いに来たのです・・・。



到着して広い倉庫のように広がる超大型店に入りますと

普通の釣り道具屋には置いていないような物まで置いてありました。



余りの品数の多さに目眩がするほど・・・。



竿受けのコーナーを探すのも大変です。

困り果てて、近くにいた店員さんに声をかけることに・・・。



「もしもし、店員さん、竿受けが置いてる場所はどこですかね?」

「ああ、ロッドキーパーの事ですね」

「ロッドキーパーと言うんですか?」

「ええそうです、私たち釣り道具業界では
ロッドキーパーと呼ばれるようになってから幾年月・・・」

「はあ・・・ (ー△ー;)

「申し遅れました、私はロッドキーパー コンシェルジュ
ロッドリゲス ノセーノと申します。」

「なんすか・・・それ・・・ (ー△ー;)

「えっ知らないんですかロッドキーパーコンシェルジュの事を
フランスでは名誉ある職業なんですよ (°◇°;)
フ、フランスに竿受けなんてあるのだろうか・・・。 (⌒_⌒;



「お客様は本日はロッドキーパーをお探しですか?」

「ええ、そうなんです」

「シマノ、第一精工、ダイワの3社がありますがご希望のメーカーはありますか?」

「いや~、どれにしようか迷ってまして・・・」



「そうですか、お客様お見受けしたところ、第一精工のロッドキーパーが合っております」

「人の外観でロッドキーパーが合う合わないかが分かるのか?」

「ええ、第一精工は安いんです、お客様にお似合いです」

・・・・なんか非常に失礼な事を言われてるような気がしますが、気にしない様にします。

「ダイワ、シマノはどうなんですかね」

「ダイワ、シマノですか?」

「ええ・・・」



「しょうがないですね、それでは私の好みの
シマノ Vフラットはどうでしょうか?」

「どのような特徴があるのでしょうか?」

Vフラットは普段は閉じてます

「閉じてます?」

「そう、閉じているんですけど、いったん事が起きれば パッ と開くんですよ

出典 シマノ

「へえ~~」

「必殺V字 開脚機能でガッチリ取り付け!!」
ガッツポーズでやったねアピールの店員。



「ま、まあ・・・ なんとなく分かりました、ダイワはどうですか?」

「ダイワですか・・・」

「ええ・・・」

「真面目過ぎて面白みに欠けますね」

「ええ・・と、どういうところが・・・」

「何でもそつなくこなすという感じ・・・
優等生でしょうな、私みたいに」

お前は存在するだけで磁場が歪むくらいに変だぞ・・・。



「そうですか・・・
じゃあダイワにしようかな~」

「そうですか、所でロッドキーパーはライトですかパワーですか?」

「まだあるんのかよ」

「お客様コンシェルジュというのは名誉ある職業ですよ・・・
素人が踏み入る事が出来ないような奥の深さがあるのです。
まずは釣る対象魚を教えてください」

「はあ、ええ~とライトタックル、アジもやりつつ
ヒラメも釣って、太刀魚も・・・」

「それならライト十分すね」
早いな・・・少ししか話していなじゃないか・・・。



「尚且つ、ヤリイカも釣りたい」

「そうですか、それならパワー対応の方に」

「でもさ、重いのヤダな~」

「お客様それなら、ダイワよりシマノの方がよろしいかと」



「なんでよ」

「それは・・・」

「それは・・・」

「見てください!
V~~~ フラット!!・.。*・.。*(〃´∀`)☆・.。*・.。*

竿受けを持ってクランプを開けたり閉めたりしています・・・。



「お客さんもう一度見てください ( ̄▼ ̄)

もう一度見ると・・・。

「V~~~フラット!!

「一旦事が起これば、ぱっと開いて 必殺V字開脚」

「・・・ | ̄ω ̄A;

竿受けでこのように遊んでいていいのでしょうか・・・?



そんな時です・・・。

「お~い 木村、何やってんだよ、早く品出しろよ!! (#`皿´)

「あっ ハイ~」

「てめ~ 木村~ 台帳に記入漏れしてんだろうが~ (#`皿´)」 

「すいません!」

「・・・ ( ̄■ ̄)」

「早くしろよ何してんだよ木村~ (#`皿´)

「ハイハイのハイです」

ええ・・・と
ロッドリゲス ノセーノは・・・木村だったんでしょうか n(ー_ー?)ン?

結局の所、店員さんは竿受けの説明が中途半端でした。



補足すると・・・。

第一精工が安くて。

シマノはVフラットで取り付け剛性の範囲が広い。

そしてダイワのまじめで優等生と・・・いう事はわかりました。



如何わしさと裏腹に結構特徴をとらえているというか・・・。



この不十分な説明を補うために比較も交えつつ

3社の違いを深堀していきたいと思います。

竿受けの役割

竿受けは釣り人の代わりをするのが役目です。



どうゆう事かと言えば

釣り人が竿を手持ちで魚が掛かるのを待ってる状態。

この時の 代行するのが役目なんです。



何でそんな事をする道具が必要かと行けば

釣り人が楽できるからですね。



もちろん、フグとか、カワハギとか一時も目が離せない船釣りでは

竿受けの出番はありません。

(船中で竿を置くだけの、竿掛は使用します)



コマセ釣りのように仕掛けを入れて待ってるような釣りではすごく楽ですね。

これは水深が深いほど、仕掛けが重いほど楽になってくるので

竿受けは必須の釣り道具になっていきます。



イメージは湾奥の小物はいらない。

それ以外は竿受けが無いと釣りにならない。

という感じでしょうか。



そんな竿受けですが

3社ほどメーカーはあります。

竿受メーカーはシマノ、ダイワ、第一精工。

竿受けはメーカーによってどんな違いがあるのか

どの竿受けを選べばいいの、違いは何なの?

と言う話を聞きます。



まずは竿受けは一旦、船にセットしてしまえば使い勝手は3社とも同じです。



違いが出るのは船べりに竿受けをセットするまでです。



少し意外ですか?

それでは、船べりにセットすると言っても3社にはどのような違いがあるでしょうか。



もう少し掘り下げて説明してみます。

大体は4つの項目に分類すると各社の違いは見えてきます。

シマノ・ダイワ・第一精工3社の違いを分ける4つの項目

船べりセット前の4つの項目は

  • 価格
  • 船べりの取り付けスピード
  • セパレートハンドルの対応、取り付け方
  • クランプの船べり取り付け強度

価格

価格は安い物から高いものまであります。



一番安いのが第一精工、次がダイワ、一番高いのシマノという感じ。



価格が安い第一精工ですが船べりに取り付けるまでは

ダイワ、シマノに比べて多少時間がかかります。



多少の時間がかかるというのは

船べりに取り付ける為のボルトを回す時間のこと。



竿受けは取り付け部がCクランプのようになっています。



DIYが好きな人なら使ったことあるかもしれませんが

クランプを取り付けるにはボルトを回して閉めななければいけません。



ダイワ、シマノはボルトの回す時間をショートカットできるようになっていますが

第一精工の竿受けはCクランプのようにボルトを回し続ける必要があります。

その回し続ける時間がダイワ、シマノに比べ時間がかかるのです。



だからと言う訳ではありませんが、 3社の中で価格が一番安い。

価格比較

    安い                             高い

第一精工 チビラークS → ダイワ ライトフォルダー → シマノ Vフォルダー 

船べりの取り付けスピード

価格の項目で言いましたが

シマノとダイワのクランプ部分はねじ回しがショートカットできます。



この2社の構造はほとんど同じです。



取り付け方は

ボルトを掌で押して
止まるとこまで行ったら
閉まるまでボルトを締め込むといったもの。

最後の数回閉め込むだけでいいので取り付けが早くて楽です。



取り付けスピード

      早い                         遅い

 シマノ Vフォルダー・ダイワ ライトフォルダーメタル → 第一精工 チビラークS

ヘッド部のサポートの形、取り付け方

出典 Amazon

竿受けのヘッド部は小物と深場大物で形状、取り付け方が違います。



分かりやすくする為に

ポピュラーで最も売れる小物用に的を絞って説明させていただきます。



3社の違いは

ヘッド部に取り付けるサポートの違いです。

※3社呼び方が違うためサポートに統一して説明させていただきます。



ダイワ

ダイワ ライトホルダーのサポート(クランプヘッド)は4種類

対応範囲 Φ11mm~27mm

最初から付属のサポートの種類が多く取り換えが簡単です。

第一精工

第一精工 チビラークタイプSはサポート(スマートヘッド)は

ハンドルの直径に合わして大きさを2種類用しています。

対応範囲 Φ7mm~25mm

サポートの取り換えに専用工具の交換専用レンチを使うので取り換えは少し面倒くさい。

シマノ

シマノ VフォルダータイプG サポートは2種類用意しています。

3社の中でサポートの取り付けが一番早い。



謎なのが・・・。

Vフォルダーの付属のサポートだと セパレートハンドルでは

直径が大きすぎて対応できない。



なんで・・・今ではセパレートハンドルばかりの船竿なのに付属サポートが大きいの・・。

アダプターか別売りのサポートを用意する必要があります。 

対応範囲 Φ17mm~29mm(別売り6mm~17mm)


各社に付属のサポートより竿径が小さい場合は別売りのサポートを使うか
アダプター(スペーサー)を使って竿径との隙間を埋めるようにします。


サポートの取り付けスピードは

   早い                               遅い

シマノ Vフォルダー → ダイワ ライトフォルダー → 第一精工 チビラークS

船べり取り付け部分のクランプの剛性

船べり取り付け部分は小物用ならCクランプのようになっていて

1点で止めます。

出典 Amazon

3社の中でクランプが違うのがシマノ



そのため

取り付ける強度はシマノのVフォルダーが一番強くなっています。



どのようなクランプかと言うと

折りたたんだ状態は第一精工、ダイワと同じ。



しかしシマノ竿受けはクランプはV字状に広げることで、

船べりに対しての支持点を増やす事ができるのです。

出典 シマノ

そのため、取り付け強度という事では

一つの竿受けで中物までこなせる適用範囲の広い竿受けになっています。



ただ・・・第一精工、ダイワは中物、深場になると

サポートを耐久性があるものにしているのに対してシマノは小物用のサポートのままです。

何か問題があるという訳ではありませんが釣具マニア的には心配なだけです・・・。



船べりに取り付けるクランプの強度は

シマノ Vフォルダー → ダイワ ライトフォルダーメタル → 第一精工 チビラークS

耐久性は

第一精工 チビラークS → ダイワ ライトフォルダーメタル →シマノ Vフォルダー


理由は

ボルトストッパーの破損。

途中までボルトを押し入れることでねじ溝がかみ合わない状態が発生

この状態が分からないまま増し締めすることで ボルトストッパー 破損するトラブル。



しっかりボルトを少し回してかみ合わせお確認すればいいのですが

たまに・・・気にされない人がおりますので。

竿受け3社の比較表

これらの3社の竿受けの違いを比較表にしてまとめてみます。

 第一精工 ダイワ シマノ
クランプの取り付けスピード遅い早い早い
価格7,000円16,000円20,000円
サポートの取り付けスピード遅い普通早い
クランプの取り付け強度普通普通強い
クランプ故障の少なさ全くない稀にある稀にある


3社、何処のメーカーの竿受けが良い?

一言、まず竿を取りつけたら使用上の優劣はほとんどありません。



第一精工 チビラークタイプS竿受けが向いている人

出典 Amazon

多少面倒なところがあっても安い方が良い。

クランプ取り付けに時間がかかってもイライラしない人。

シンプルで故障が少ない竿受けが好み。

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ダイワ ライトホルダーメタルが向いている人

出典 Amazon

面白みがないが、すべて安定している優等生

竿受けで失敗したくない人におすすめです。

クランプの強度、取り付けの早さ、サポートの取り付けやすさ

すべてにおいて、そつなくこなします。

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シマノのVホルダーが向いている人

出典 Amazon

一つの竿受けで釣り物の適用範囲の広さを求める人。

船べりの取り付けスピードはダイワとほぼ同じですが

サポートの取り付ける仕組みが第一精工とダイワの中間で中途半端感は否めません

ただクランプ部を開いて取りつけ強度を上げることで

対応魚種の幅が広くなってます。

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まとめ

竿受けは船べりに取り付け、竿をセットしたら3社大した違いはない

竿受けは取り付ける準備で違いがある

3社の特長は ダイワ 優等生、 第一精工 安くてシンプル シマノ早い、適用範囲が広い



釣具マニアの報告でした。

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