ヘラブナの万力は込み調整が必要 初めてでもできるコツを解説!

へら鮒

こんにちは釣具マニアです。



これからヘラ釣りの万力を購入しようと考えている方。

万力には込み調整問題あるのをご存じでしょうか?



すべての竿掛けに

すべての万力が合う訳ではありません。



万力はネジのような統一したJIS規格をもとに

作られている訳ではありません。



それが

万力と竿掛けの関係なのです。



今回の記事は

これから万力を購入しよう・・・。

または購入した万力を

自分の力だけで込み調整したい方向けの記事になります。



なので、プロにお金を払って卒なく綺麗に仕上げたい方は

あまり興味が持てないかもしれません。



それでは万力の込みの調整は自分でするということで

話を進めさせていただきます。



込み調整の仕方についてですが

それほど難しいレベルではないと思っています。



とはいえ自分が購入した万力に傷をつける訳ですから

最初から加工が難しい銘木の万力は避けて

安いものを購入した方が良いと思います。



それでは万力の込み調整について

素人ながら竹竿づくりで培った込み調整の簡単な方法を

伝授してみたいと思います。



とその前に・・・。



ある男の込み調整についての物語をお聞きください。



カーテンを閉め切って薄暗くなった室内。



テーブルの上に置かれた万力と竿掛けを

テーブルライトが照らしている。



「なんてこった・・・」

かすれた声で呻くと

橙色に照らされた万力の陰影が揺れる様に動いた。



男がテーブルに置かれた万力を掴んだからだ。



その万力を握って男が

悔しさのあまり 手がブルブルと震えている・・・。



「ふう~~」

とため息をつくと

グラスに入ったシングルモルトウィスキーを

煽るように口に流し込んだ。



カラン・・・。

グラスの中の氷が鳴った音が何故か痛々しく聞こえる。



「万力と竿掛けの込みがあわないとはなあ~
考えてもみなかったぜ・・・()´д`()

この男 へら釣りを始めて

やっと手に入れた竿掛けと万力がきつくて差し込めないので意気消沈している所だ。



名前は馬羅毛 練造(ばらけ ねりぞう)という。



練造はスマートホンを取り出すと

電話を掛けた。



プロリピンピン プロリピンピン

カチャ!

「この電話番号は現在使われておりません( ̄▼ ̄)



電話を掛けた先は

群馬埼玉海がないね釣具店

どうやら 負債を抱えて倒産したみたいなのだ。へ( ̄_ ̄へ)(ノ ̄_ ̄)ノ



それはいいのだが・・・

群馬埼玉海がないね釣具店で購入した万力がきつくて

竿掛けに差し込めないのだ!



調べてみると込み調整が必要な万力らしい・・・。



といっても

私は込みの調整などやったことが無い男なのだぞ!



頼みの綱の群馬埼玉 海がないね釣具店に頼めないとなると

自分でするしかない・・・。



そういう事で

私は込みの調整について

必死に調べてみた・・・。



所がいくら調べても

『万力を竿掛けの差し込み口に合うように
ピッタリと削ってください』

としか情報ぐらいしか探り出せないのだ・・・。



そんな中、私に一つの電話がかかってきた。



「馬羅毛 練造か」

「そうだが、あんたは誰だ| ̄ω ̄A;

「俺の事はどうでもいい・・・
いいか1回しか言わないのでよく聞けy( ̄Д ̄)。oO○

「何を言っているのだ(꒪꒪)

「万力の込み調整はクレヨンを塗って削るところを一目瞭然にせよy( ̄Д ̄)。oO○

カチャ!

ツーツーツー



「・・・」

電話が切れたようだ・・・

なんだ? 万力の込み調整はクレヨン・・・とか?

私はあわてて万力を取り出し

竿掛けに差し込む所にオレンジのクレヨンをヌリヌリ、ヌメヌメしてみた。



そして オレンジに染まった部分を

竿掛けに捻じるようにして差し込み

そして

ゆっくりと抜き出して万力の先を確認してみた・・・。( 〇□〇)ハァハァ



おおお!

確かに塗ったオレンジが剥がれている部分があるぞ!



私はそれ以降

万力の込み調整で苦労したことがない。



初めて自分で込み調整するために選ぶ万力は

始めて自分で込み調整をするのですから万力は安い物で十分です。



それに万力自体を

削ってしまうのですから

高価な物で試したいとは思いませんよね?



それで安い万力というものですが

価格=木材の種類で決まりそうですが

正しいようで正しくはありません。



木材の質で価格はもちろん上下します。

ただ同じ木材でも 

どれだけ乾燥させる時間と寝かし方

木目の美しい部分とかでも違ってきます。



工芸品的な要素もありますので・・・。

基本的には硬い木材(ほとんど広葉樹)でありさえすれば

問題はないかと思います。



万力の値段は手作業による加工費。

何処で作っているのか分かりませんが

ほとんど問題なく使えます。



ワゴンの中に転がっていたアウトレット2500円の
激安万力が問題なく使えた経験ありです。

木製でヘラ釣りらしい雰囲気もありました。



この事から始めて込調整をする万力は

木製で安かったら何でも良し!です。



とわいえ 硬い広葉樹を加工するのですから

万力は5000円は下りません・・・

結構高い釣り道具です。



万力が木製という部分にこだわっていますが

これは自分だけではありません。



始めて込調整をするのに

安いとはいえそれなりに高い

木製の万力を選ばなければならないのは何故でしょう?

万力は見た目が大事

他の釣りと違って

ヘラ釣りは極力木材などの自然素材を使います。



ですから万力にはプラスチック製品がありません。

ちょっと思うのですが・・・

万力がプラスチックで作られていたなら

工場で大量生産が出来ると思います。



なのに・・・1社もそんな万力を作る所はない・・・。

何故でしょう?



ハッキリ言えば売れないからです。

需要が無いんです。



なぜ需要がないのか・・・

この部分についてもう少し分かるように説明したいと思います。



例えば木製食器とプラスチックの食器を比べてみましょう。



プラスチックの食器は100円均一で買える食器です。

安いですし

問題なく食事を盛り付けて食べることができます。



それどころか、木材と比べて吸水することもなく

取り扱いが非常に簡単です。



それに比べて木材はどうでしょうか?



乾燥させるために数年木材を寝かし

一つ一つ削らなければいけません。

また吸水したり 表面が腐らないように塗装もしなければいけません。

当然値段も高い。



木製食器のような

高くて手間がかかる物を喜んで使うのは何故でしょう。



答えは簡単

食事は見た目が大事

見た目が違うだけで

美味く感じたり、不味く感じたりするからです。

これは私のようなオヤジでも同じように感じます。



へら釣りも同じで。

道具の見た目が違うだけで

ヘラ釣りが楽しく味わい深い釣りになるのか

それとも

つまらない、場繋ぎみたいな釣りになってしまうのかが決まるのです。



なので

あえて値段が高くても、取り扱いが面倒でも(込み調整をしなければならない)

ヘラ釣りに使う必要があります。



また、安い物ではなく

一目見て気に入った万力があったら

たとえ値段が高くても

込み調整を恐れずに購入すべきです。



なぜならヘラ釣りとは

道具の見た目 映え を重んじる釣りだからです。

見た目が気に言ったと高額な万力を買う前に・・・。

万力で使われる木材は広葉樹がほとんどです。

広葉樹は種類が多く

硬くて非常に木目と色合いが美しい物があります。

ただ高額で美しい木材ほど値段も高く加工も難しい。



今回の記事は込み調整自分でする人向けの記事ですが

高額な万力を購入するなら込み調整を誰がするかは

考えた方がよいと思います。

万力の込み調整を他に任せるのもアリですが・・・

自分は最初から釣り道具店で竿掛けに合わして込み調整済みの万力を買いました。

というか・・・

込み調整すら知らなかったのです・・・。



たまたま、竿掛けに差し込んでみたら会っていたので

込み調整が必用とも思っていませんでした。



今ではネット販売で釣り道具を買う方も多く

万力の込み調整は自分で出来るに越したことはありません。



高くても気に入ったものがあるなら

込み調整は自分でした方が納得できるクリアランスまで調整する事が出来ます

それは見た目だけではなく使い勝手が一番良い万力となるでしょう。



これは自分で込みを調整するしかありません。

素人でも万力の込み調整ができる

木製の万力の値段は5000円は下りません。



故に込み調整も失敗無く行いたいものですが

万力の込み調整を恐れる必要はありません。



これから話す込み調整の仕方を確実に守っていただければいいからです。

何も難しいことはありません

これから説明しますが

なんだその程度なのかと思うでしょう。



すぐにコツについて反したい所ですが

少しだけ込みが合わないという事について

もう少し説明させてください。

万力の込みが合わないとはどういう事?

万力の込みが合わないとは、どういう事でしょうか?

2つパターンがあって

竿掛けと万力を継いだ時の継が

きついか、緩いかです。



例えるなら試着して

ジーンズを履いてみたらウエストがブカブカだったり

ウエストがきつくて入らなかったりするのと同じ。



普通はあなたのウエストが変わらないなら

どのジーンズメーカーの物でも

標示してあるウエストサイズを選べばピッタリ合うハズです・・・。



でも・・・そうはならない。

万力も同じです。



きつくて入らない万力もあれば

緩くてブカブカな万力もあります。

これをピッタリにするのが込み調整。



きつい場合は削り。



緩い場合はウレタンを塗装して

かさ増ししてから

乾燥後同じように削ります。



なので

ほとんどの万力は削るだけで済むようにきつめに作られています。

※緩い場合もたまにある・・・。



所でどの位がベストな込みなのでしょうか?

並継ぎへら竿を継いだ感触と同じです。

かなりの精度ですよね・・・。



でも キツイ場合は万力が濡れて膨張して抜けなかったり

緩い場合は 竿を置いたらスッポ抜けたりします。



なので

自分ですると込み調整は

妥協する事なくできるのが良いとこでもあるのです。



さて・・・

自分で込み調整する重要性を話をしましたが・・・

込み調整が必要な所は1か所ではありません。

実は2ヵ所あるのです。

込み調整が必要な所は万力と竿枕の2か所

万力を買うと万力と一緒に竿枕が付いてきます



付属品のようですが・・・

竿掛け万力と同じように重要なもの。



このパーツですが万力と同じように込み調整をする必要があります。



整理しますと

込み調整が必要なのは

竿掛けの先に差し込む竿枕

竿掛けの元に差し込む万力

2か所込み調整をするのですから結構大変です。



でも 込み調整は慣れてしまえば簡単。

それどころか

竿枕も自作できます。



なにしろ 材料は

そこら辺に落ちている広葉樹の枝を使えばいいのですから・・・。



とはいえ

込み調整に慣れるまで何回そんな事をしなければならないの!

という事もありますので

最初から上手く行くコツを話したいと思います。

万力の込み調整のコツ

最初に言っておきますが

万力が砲台型でも弓型でも

込み調整のやり方は変わりません。



それでは

私のような素人でも

込みの調整ができる方法説明したいと思います。



万力の先にクレヨンなどで色を※薄く塗ります。

厚塗りすると削る部分の目星が狂ってしまう。



定着してしまう塗料ではなくて
拭えば簡単に消えてしまう塗料なら何でもOK


クレヨンなどを万力の凸状の部分に塗ります。



竿掛けの差し込み口に挿入すると

削らなければならない部分のクレヨンがはがれてなくなります。

この部分から少しづつ

紙ヤスリの400番で削りながら

確認しながらの塗って、ヤスリ掛けを繰り返します。



慣れれば

何も塗る必要はありません。



根気強く竿掛との込みを確認しながらヤスリ掛けするだけです。



これは自分が竿を作る際うまくいった込みの調整方法なので

初めての方も慎重に行えば問題なくできると思います。



最後にもう少しだけアドバイスするなら

込み調整は・・・



「焦っちゃダメ!」

です・・・。



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まとめると

万力はに込み調整ある事を知るべし。

万力の調整を自力でする方はクレヨンを使うやり方がおすすめ。

自分でする事で納得がいくまで込み調整ができる。

込み調整は慎重に削るべし焦ってはダメ!



釣具マニアの報告でした。

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