湾フグ釣りフグ4種類、本音の美味しい食べ方(ショウサイフグ、ヒガンフグ、トラフグ、サバフグまで)

船釣り

こんにちは釣具マニアです。



毒がある為、釣れても食べられないフグですが

フグ釣りの専門の乗合船では

フグの免許を持った船宿が捌いて渡してくれるので素人でも食べられます。

※フグの調理免許を持っていない人が独自で捌いて食べる事は
非常に危険なので絶対しないでください。



フグ料理と言えばかなり高級な料理です。



せっかく船に乗って食べれるようにしてくれたフグ。

料理方法も色々あるようだけど・・・。

自分が釣れたフグはどんな料理の仕方が合うんだろう?

と迷いますよね。



船宿で渡してくれたフグですが

あなたが釣ったフグの種類が違う分 色々なフグが渡されます。



フグは種類が違うと味も変わるので、

種類に合わして料理方法を変えた方が美味しいです。



今回は種類別に自分が料理してみて

やり易さも含めてフグの料理方法を解説していきます。



この記事を読む人は玄人はだしと言うより、魚をさばく経験が少ない人向きです。



ですから

船宿で捌いてくれたフグを料理するのに特別な技術は必要ありません。

特別な道具なども必要ありません。

フグが貴重という固定観念抜きに自分が美味いと思う事をストレートに乗せております。



一般的に湾フグ船で釣り物としてカウントしてくれるフグは

3種類でショウサイフグ、ヒガンフグ(アカメフグ)、トラフグの3種類になりますが

船宿が捌いてるのは

ショウサイフグ、ヒガンフグ(アカメフグ)、サバフグ、トラフグの4種類です。



サバフグ?が混じっていますが

これは・・・まあ後で詳しく話します。



普通はフグは割烹などで食べるもので、一般家庭では食べません。

当然ですよね、だって毒を持ってるので調理の免許を持っていないと捌けませんから。



ただ船宿はフグの調理免許を持ってるので毒の部位を取り除いてくれる分

ほとんど下処理が終わっています。

そのため料理するハードルが高くない様に思えます・・・。



てっちり、テッサ、から揚げなそんなに難しくない様に思えますよね

それでも美味かった食べ方、不味かった食べ方かありました。



でもねえ・・・

自分が違う種類のフグを色々料理をしてみて分かったのは・・・。



世間一般にもてはやされたフグの料理方法は

そんなにおいしくな無かったことです。



それで素人が料理するという前提で

各フグの種類の食べ方に付いて解説していきますが・・・。



本篇に入る前にフグ料理のイメージを強く思い浮かべてもらえるよう

変な記事が少しあります。

ご不快な方は目次以降の記事を読み進めていただくよお願いします。



私は某割烹料理店を営むものである。

正直料理の腕はからっきしだ。



しかし、親から譲り受けたこの伝統のある割烹料理店の看板を守らな無ければいけない。

それで、うだつの上がらないサラリーマン生活に見切りを付けて。

割烹料理店を継ぐことになった。



それでですね、当店では今までメニューには出していないフグを出すことになったのです。



そのため

私は一念発起してフグの調理免許を取ったのだ。

これで私の地位は不動のものとなるだろう。



ああ、私ですか・・・。

私は 宿六3年から連綿と120年続いている名店の当主

手吐露 独身(てとろ どくしん)31才 妻子なしです。



いや~ 大変だったです、本当のところ料理の腕がからっきしなので。



この前は危なくヒガンフグの白子出しそうになって

お客様を彼岸送りにする所でした~

「ひゃっひゃっ~~ ( ̄▼ ̄)



そういう事で手吐露ちょっと腕はポンコツです。

フグ料理を頑張っていたが・・・

結局は潰してしまった顛末を話します・・・。



「ご当主~ すいませ~ん、熟成するハズのフグですが 
忘れて3カ月寝かしてしまいました」

「なに~、貴様~3カ月だと!! Σ( ̄ロ ̄lll) 」

「ハイ・・・・すいませんでした! (´∩`。)

「大丈夫だ! 3か月も3日もそんなに変わらない、
おおすすめ塾成魚として客に出せ!! (*’へ’*)

「えっ!・・・・本当にいいのですか (°◇°;)

「そうだな~
腹壊されたらたまらんから、正露丸をよくまぶしてしておくのだぞ ( ̄  ̄)



「そ、それは・・・お客さんから文句が来るのでは・・・」

「薬膳料理と言って誤魔化すのだ!! ( ̄▼ ̄)

「誰がですか?」

「お前に決まってるだろが!!」



「この前そんなこと言って、保健所から目をつけられたばっかじゃないですか~」

「今度はフグの毒に当たったからと誤魔化せ 」

「余計ダメですよ」

「なんだ日本は面倒くさいな~~」



「あんたの基準はどこの国ですか!!」

「南スーダンだが」

「答えるな!!」



「しょうがない、新鮮なのを出すか~、俺がテッサを引くから見てろ」

「本当に見てるだけでいいんですね」

「何を心配しいる ( ̄~ ̄)

「いや・・・ ( ̄ー ̄;



「さ~てフグを薄く引きましょう~ ヾ( ̄∇ ̄=

「・・・ | ̄ω ̄A;

「薄く~薄く~」

「・・・ | ̄ω ̄A;

「やや薄く~」

「・・・・ | ̄ω ̄A;

「マアマア薄く~」

「・・・・ | ̄ω ̄A;

「普通でいいか~これくらいかな~」

「・・・・ ( ̄■ ̄)」

「テッサ・・・じゃなくて焼くかこれ」

「・・・・ ( ̄■ ̄)」

「面倒くさいな~ しゃぶしゃぶで出すか Oo。。( ̄¬ ̄*)

「・・・・ ( ̄■ ̄)」



「ねえ・・どうしよう こんなになっちゃったの 。:゚(。ノω\。)゚・。

「知るか! ヾ(◎o◎,,;)ノ



「責任取ってよ!! _(≧。≦_)

「やかましい!! (#`皿´)



こんな感じでお店を運営していたのだが

お客さんが来なくて・・・潰れました。 (꒪꒪)



原因は今でも分からない

皆さんは何でかわかりますか?



ええ~フグ料理は専門店のように自分からフグを捌いてテッサ作ろうとすると

すごい壁があります。



調理免許も必要ですし、特にテッサ。

大皿に透き通る様に薄く引き切るには技術も根気もいります。

結構苦労するんですよ。



いや本当ですよ、薄~~く、1枚1枚切ってごらんなさい、マジで集中力いりますから。



それで

湾フグ釣りは船宿で釣ったフグの毒にあたる部位を取ってくれるので人気になりました。

これで調理免許もいらないし

素人でもフグが食べられるからです。



後は3枚に下ろすだけ・・・で済みそうですが

素人料理なのでテッサはハードルがたかいかもしれません。



だから誰でも美味しく食べられるよう自分なりの方法を乗せてみます。

またフグの種類でも適した料理方法があるのでそれも参考にして欲しいです。

それではこれからが本編になります。

湾フグ釣りで釣れるフグの種類

ショウサイフグ
ヒガンフグ(アカメフグ)
トラフグ
サバフグ

この4種類が湾フグで釣れる代表的なフグになります。



基本的には湾フグ船のメインターゲットはショウサイフグですが・・・

冬季はアカメと呼ばれるヒガンフグをメインにしたり。



3月、4月はトラフグ狙いでマニア向けに

船中5~8匹と言うくらい貴重品のトラフグを狙ったり。



トラフグは1匹釣れれば御の字ですが

それでもフグ専門の料理店で出すフグですから皆さん夢と希望を持って狙います。



1日中 釣りが渋い時は

アタリが他のフグと違いハッキリ出ることから

難易度が低く  お土産狙いでサバフグなんて時もあります。



因みにサバフグは出来高としてカウントされませんが

外道扱いでも湾フグの船宿はちゃんと捌いてくれます。

フグの熟成期間

美味しく食べるにはフグは2~3日は熟成させた方が美味いと思います。



熟成は魚シートなどを使い冷蔵庫で

熟成させた方がより生臭さが少なく洗練された熟成魚になります。

素人が作るフグのテッサ

フグ料理と言えば一番先に思い浮かべるのがテッサではないでしょうか。



大皿に透き通るテッサ。

釣れたフグを一度はテッサにして食してみたいですよね。



ところが実際は素人が作るテッサを作ると・・・

くそ不味いです。



理由は薄く身を引ききれない事にあります。



薄く引き入れない事と不味い事にお関してもう少し詳しく話すと。

・技術的に薄く引くのが難しい。
・薄く引く事を続けるのは根気がいるので途中で厚みのある物になってしまう。
・使ってる包丁が柳刃包丁、フグひき包丁ではない。
・中仕上げ程度で仕上砥で研いでいない包丁を使っている。

どれか一つ欠けてもフグは引けないと思います。



出来上がったものは・・・厚めのテッサになっています。



しかしちょっと厚くなったぐらいで、何でフグのテッサはくそ不味くなるのでしょうか?



皆さんはフグは腹骨が無い魚のをご存じででしょうか?

普通の魚は内臓を守るために腹骨がありますよね

内臓があるのに腹骨がいらないのはフグの身がそれだけ硬いからなんですよ。



だからほんの少し厚く切っただけても

ゴムを食ってるみたいな食感になってしまうのです。



それなら視点を少し変えて

他の料理方法にするのもアリだと思いませんか?



もちろん、練習次第で薄いテッサを作る事は可能です。

ただフグを薄く引くためには

最低でも切れるように研いだ柳刃包丁と根気が必要になります。

透けるほど薄いテッサを大皿に引き詰めるのは大変ですよ。



とはいけ

せっかく釣ったトラフグ、ショウサイフグ、ヒガンフグです。

テッサの味を楽しみたいのもですね。

ちょっと厚めに引いてしまったこれらのフグはしゃぶしゃぶにすることで

驚くほどおいしくなるんですよ。

フグの最もおいしい食べかた

フグの最もおいしい食べ方はしゃぶしゃぶです。



しかも素人が透けるほど薄く引く必要はありません。

道具も牛刀程度で十分です。

(大丈夫と言っても包丁が切れるようにはしてください)



しゃぶしゃぶは素人が引いた程度の厚さの身でも熱いだし汁に通すことで

適度に柔らかくなります。



しかも テッサに比べて甘みもうま味も増すのでより美味しいのですよ。



これなら素人でもできます。

添える薬味もテッサと同じ。

紅葉おろしとネギを挟んでポン酢で食べると絶品です!!



あと サバフグに触れていませんでしたね。

意外! 素人はサバフグのテッサが美味い

素人が作るテッサはサバフグの方が向いています。



理由はサバフグの身が柔らかい事にあります。



ショウサイフグを含めたフグに比べると

サバフグはホタテとフグの中間くらいの柔らかさ



そのため、フグを引くための特別な柳刃包丁、フグ引き包丁が無くても

牛刀のような薄刃包丁でさえ十分引ける厚さで美味しく食べられます。



食味を味も違いますが、湾フグの釣り人は

テッサは少し厚めに引いたサバフグの方が好きと言う人が結構いるんですよ。

季節限定6月のフグ白子の食べ方

季節限定ですが6月を中心にフグは白子を持ちます。



この季節しか食べられない白子

毒が無いのは

ショウサイフグ

トラフグ となるので

基本的にはほぼショウサイフグの白子という事になります。



色々と調理してみて白子が美味いと感じたのは

白子料理3種
・白子のポン酢和え
・焼き白子
・白子の天ぷら

の3つですかね。



① 一番簡単なのは焼き白子出来れば両面焼けるグリルです。

柔らかい白子をヒックリ返さないのが為 重宝します。

調味料は焼けた白子に塩だけとシンプルですが

香ばしさと濃厚さのハーモニーがなんとも言えません!



②白子のポン酢和えは自分の場合長時間茹でます。

20分ぐらいです。



③白子の天ぷら

油で揚げる為 手間がかかる料理です。

白子だけ天ぷらにするとしたら・・・面倒くさいのですが

一度は食べる価値があります。



軽く、塩コショウをして

そうそう、白子は柔らかくて衣が剥がれ安いので

必ず打ち粉をしてから

てんぷら粉に付けてから揚げてください。



揚げたてのサクサクの食感と香ばしいさの後から  濃厚な白子の風味が!



白子は濃厚なだけに量はいりません。

ウニをドンブリ1杯食えと言われても気持ち悪くなりますよね。

突き出し程度に食べるのが丁度良い食べ方です。

てっちりはフグの入れすぎに注意

大量にフグが釣れた場合はてっちりが楽です。



3枚に下ろした後、 ぶつ切りにして鍋に入れるだけですから。



ただいくら大量に釣れたとしても入れすぎに注意しましょう。



フグを入れすぎて濃厚になったスープは匂いが・・・・

靴下みたいになるので おじやがあまり美味しくありません。



適正な量は大事なんですよ。

しゃぶしゃぶで食べた残り汁のおじやがあっさりとして自分は好みです。



フグのから揚げは意味がない

フグのから揚げが重宝されているようですが。

フグのから揚げと同じような食味の食材があるんです。



それは鳥の胸肉!

牛、豚、鳥この中の部位の中でも一番価格が安いですね



もったいないといいうか、似ているというか・・・。

もったいないので

フグをから揚げにするより、鳥の胸肉をから揚げにしましょう・・・。

各種類 フグの食べ方の特徴をまとめ

ショウサイフグ

テッサ ★★
しゃぶしゃぶ ★★★★
てっちり ★★★
白子 ★★★★★
から揚げ ★★


ヒガンフグ(アカメフグ)

テッサ ★★★
しゃぶしゃぶ ★★★★
てっちり ★★★
白子  不可
から揚げ ★★


トラフグ

テッサ ★★★
しゃぶしゃぶ ★★★★★
てっちり ★★★
白子 ★★★★★
から揚げ ★★


サバフグ

テッサ ★★★★
しゃぶしゃぶ ★★★
てっちり ★★★
白子 不可
から揚げ ★★★


湾フグ釣りでフグを釣って食べてみたい方

フグを捌いてくれる船宿さんで釣りをしてください。



おすすめの船宿は浦安 吉野屋さん

エサ、仕掛けも船宿で揃えられます。



※注意事項

他の釣物はレンタルを利用されている方もいますが・・・

湾フグに限りほとんどの方が自前のタックルを準備している事です。



湾フグ タックルの記事はこちらにありますので揃えたい方は参考にしてください。



釣具マニアの報告でした。

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