こんにちは釣具マニアです。
生き餌を生かすために使うエアーポンプ。
エアーポンプはエアストーンからブクブクが出てれば
生餌にとって何でもいいのでしょうか?
そんな事はありません。
と言うのは
とりあえずブクブクが出てれば 生餌が元気と言う訳にはいかないからです。
もし貴方が、アジを生餌に泳がせ釣りをするのに使ったり・・・。
はたまた
鮎の友釣りでおとり鮎にエアーポンプを使うのならば
抑えるとこはしっかりしておかないと
生餌は全滅の大惨事になるかもしれません。
という事で
エアーポンプは何処を抑えれば失敗しないで満足な物が選べるか解答します。
生餌を死なせないで生き生きと泳がせたいなら。
エアーポンプの送風量が一番抑えておきたいポイントです。
送風量?
なんかピンときませんよね?
それでは送風量が少なくて
起きてしまった・・・
あの悲惨な大惨事の事を振り返ってみましょう。
昭和76年の夏。
アジ亀家の一族に襲った忌まわしいは出来事を・・・。
太平洋側に面したリアス式の海岸線を持つ入り江にある
味亀家一族が根拠にしている村が味亀村だ。
この味亀家ですが当主は超がつくほどの釣り好き。
この入り江一帯は魚が豊富で
料亭などに卸すような高級魚が良く釣れるのである。
私はその味亀家の茂兵衛さんに呼ばれて
この入り江の村にやってくることになった。
漁港に足を踏み入れた私は
東京の小さい釣り道具店を営むもので
今田市 送風(いまいちだ そうふう)と申します。
最近 この入り江で捕れた生餌が謎の死を迎えるという事で
相談にのって欲しいという事でやってきました。
味亀家に行くと当主の茂兵衛は
堤防で泳がせ釣りをしていると言われたので
入り江の村にある一番大きな堤防によってみることにした。
さて・・・茂兵衛さんは
何処にいるのかなと・・・。
堤防を見回すと 先端で竿並べている人がいる。
近寄ってみると
泳がせには丁度よい小魚を釣りあげて
パッカンの中に入れてあります・・・。
「こんにちは」
私は声を掛けると
「あれ・・あなたはもしかして・・今田市さん・・・」
「ええ、そうです、茂兵衛さんですね」
「ええ、今日は今田市さんが来ると言うので、
泳がせの生餌をパッカンの中に入れておりましてな・・・」
「しかし、茂兵衛さん、すでに1匹死にかけてるのがいるようですよ・・・」
「アッ!
私が先ほど釣りあげた魚が白い腹を見せてヒックリ返っている・・・」
「これはアジですかな」
慌ててひっくり返っている魚を戻して確認すると
「えっ、なんでお前が~ 助清~~~」
「・・・・ ( ̄■ ̄)」
「助清~~~、何故なんだ 助清~~~」
「・・・・ ( ̄■ ̄)」
「だれが アジの助清をこんな目に!」
アジに名前まで付けている茂兵衛であった・・・。 (꒪ཀ꒪)
「魚は他にもいるようですが・・・」
「そ、そうだ苦しそうに水面をパクパクしているが
辛うじてイワシの助智と、コノシロの助武も生きている
一体 げ、原因は何なのだ! (((゜Д゜;))) 」
見れば分かるだろう・・・と思うのだが・・・。 | ̄ω ̄A;
「エアーポンプから出る空気が少ないのでは?」
「なに~~~」
「茂兵衛さん、もう一度確かめますが
生き餌にしようとパッカンに入れているのは、残りのアジが4匹と
イワシが5匹、 そしてコノシロ2匹ですね?」
「そうではない、
アジの助清が4匹とイワシの助智が5匹、そしてコノシロの助武が2匹じゃ」
「ええと・・・言いなおしますと (꒪ཫ꒪; )
先ほどまで5匹あった助清の内
1匹の助清が逆さになって死んでいましたね・・・」
「そんだ~」
「原因はエア不足です」
「な、なに~~、エアは今でも出てるではないか」
「送風量が足りないのですよ・・・」
「なんだ、送風量とは・・・」
「空気を送る量の事です」
「適当に送っておいてはダメなのか」
茂兵衛には送風量の大切さがわかっていないようである。
「失礼・・・このエアポンプはどこでお買いもとめられましたか?」
「妾の息子が営んでる
釣具卸問屋の屁助から買ったものだが」
「なぜそのエアーポンプを選んだのですか?」
「結構 安かったのだよ・・・」
「失礼・・・ポンプを拝見させていただきます。」
「どうぞ・・・」
「・・・・ (((( 。_ 。)_ 」
「ど、ど、どうですかな?」
「このポンプは本当に安物ですね・・・送風量が0.5Lしかありません」
「0.5Lではダメなのか?」
「釣り用のエアーポンプとして買ったものですか?」
「もちろん、泳がせ釣りの生餌を生かすポンプとして頼んだのだぞ」
「ふむ~~騙されましたな・・・」
「何~ 俺の息子を犯罪者扱いするな!」
「股間を突き出さないでいただきたい・・・」
「それでは、ダイワと言う釣り道具メーカーを知っていますか?」
「当たり前ではないか、釣り好きがダイワを知らないでどうする」
「ダイワのエアーポンプの送風量は1.5Lです」
「・・・・」
「儂のエアーポンプメーカーは」
「NENBUTU1919とロゴが貼ってあるぞ・・・」
「え~~と 知りませんな~
ネンブツいくいく・・・と読むのですかな」
「 そうかもな・・・ 送風量が少ないポンプを売りつけた屁助をここに呼ぼう」
というと茂兵衛は屁助に電話を掛けて
すぐに入り江の堤防まで来るように強い口調で言った。
すぐには無理ですと当初は抵抗していたようだが、激高する茂兵衛に驚いて
30分で行くと言って屁助は電話を切ったようだ。
30分後・・・
ホンダ カブを堤防の根元で止めると
慌てて走ってくる男が見える。
どうやら屁助のようだ。
「ハア、ハア、ゼエ、ゼエ、父上! 急に呼びだして何があったんですか」
「屁助、これを見ろ・・・」
この時はすでに助清も、佑武も助智も腹を浮かべて死んでいる。
「あっ・・・」
「お前から買ったエアーポンプが原因だと今田市さんが言っている」
「な、何を証拠に!」
「屁助さん、あなた、0.5Lの送風量で
助清以下10匹以上が酸欠にならないと思っているのですか?」
「・・・・」
「屁助さん、夏はエアーポンプで送られる酸素量が少なくなり、
そして海水に溶け込む酸素量も少くなくなるのは知っていますね?」
「そ、そんな事はおらあ知らねえ・・・」
「そうですか、あなたは釣具問屋だ、釣り道具メーカーには空気の酸素濃度と高水温時の海水の酸素濃度に関しての意見書を釣り道具メーカーに出していますね」
「・・・・ (꒪ཫ꒪; ) 」
「これがあなたの意見書です」
「・・・・ (꒪ཫ꒪; ) 」
「屁助、これは何としたことだ・・・」
「お、俺はもっとネンブツダイを・・・」
「なに~ネンブツダイだと!」
「茂兵衛さんお待ちください
貴方のそのようなネンブツダイに対しての態度こそがこの惨劇を生んだのです。
数か月前 屁助さんはあなたにネンブツダイの静馬も生き餌として使って欲しいと懇願した・・・」
「・・・・」
「ところが茂兵衛さん あなたはネンブツダイなんか生き餌として使い物にならないと
屁助に突っぱねましたね」
「確かに儂はあの時言ったかもしれないが・・・」
「屁助さんは頑なにネンブツダイを嫌うあなたを恨んだ
そのために仕掛けられたのが、真夏のエアーポンプ送風量少ない計画です」
「なんだと!」
「アジの助清、イワシの助智、コノシロの助武を殺害して
ネンブツダイの静馬の恨みを晴らすことが計画されたのです」
「なに~~」
「屁助さん、真夏のエアーポンプは魚の数を間引かなければいけないのを知っていて
確実に酸素不足を起こすこの計画を思いついたのです」
「屁助貴様~」
激高した茂兵衛。
「うっ・・・」
と言うと急にしゃがんでしまった。
「茂兵衛さん!」
「父上!」
「ぷっぷ~~~ スピスピ~」
「・・・・ (꒪ཀ꒪)」
「いや~ 急に来ちゃって、今のは送風量が10Lぐらい出たかもしれないな~~」
「酸素が入ってないだろうが」
「たしかに・・・」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ 苦笑いする茂兵衛、屁助、今田市であった」
めでたし、めでたし
エアーポンプを選ぶときは何処を気にしていますか
皆さんは釣りでエアーポンプを使われる時に
何処を気にしてお買い求められますでしょうか?
安い
耐久性
防水性
この3つぐらいですかね?
ですが エアーポンプの選び方は違います。
送風量で選ぶのが釣りで使うエアーポンプの選び方です。
生き餌の酸素が足りる安全領域を送風量から考える
たとえば5Lのパッカンに20匹のアジを入れたとします。
この時どのような高性能のエアーポンプをお使いになられようとも
アジは酸欠で死ぬことになります。
エアーポンプを使って酸素が足りる状態は
海水10Lに対してアジが10匹
1Lあたり1匹のアジで酸欠の状態にならない。
この時使うエアーポンプの送風量1.0L以上とします。
ただしこの条件は
高水温の夏場になるとあてはまりません。
夏場の酸素濃度の状況
夏場の海水の酸素濃度は少なくなります。
エアーポンプで送る空気の中に含まれる酸素濃度も少なくなります。
つまり先ほど述べた1L/1匹より
アジの数を間引かないとアジは酸欠の状態になります。
このような時に0.5L程度の送風量でアジは確実に酸欠になるでしょう。
いえいえ、パッカンを大きくして、ストックする数のアジを少なくするから大丈夫だよ!
と言う人は
低い送風量のエアーポンプをお使いください。
生餌を生かすうえでソーシャルディスタンスを保つのはいい事です。
でも・・・
ストックが少ないと生き餌がすぐに無くなってしまいますよ・・・。
それでは不安ですよね。
エアーポンプの送風量の基準は1Lあれば大丈夫?
エアーポンプの送風量は1Lあれば大丈夫と言う人もいます。
ですが、それは冬から春にかけての事です。
高温、高水温の時は下駄をはかした送風量が必要です。
釣り具メーカーのダイワを例にとります。
大手の釣り道具メーカーですから生き餌が死んでしまうようなエアーポンプは作れません。
そのダイワのエアーポンプの送風量ですが
Hiモードで送風量 1.5L のスペックです。
このぐらいはないとアジなどは酸欠になるという事ですね。
鮎の友釣りで要望が多かった送風量3Lのエアーポンプも存在します。
海老は送風量が少なくても結構生きています。
つまり送風量は魚しだい。
鮎のおとりは持ち運ぶとき1.5Lのダブルか
単体で3Lの送風量が欲しいようですが、そんなに必要なんですかね・・・。
何で釣り人は送風量を気にするのか
鮎の友釣りは
おとりの泳ぎが弱いだけで
釣果が落ちてしまうので、もっと空気を!!
という事で
富士灯器では3Lを出したみたいです。
でも海老は送風量が少なくてもけっこい生きてるますよね
メバル釣りの時は
エアな無しで4時間ぐらいは持ちましたから・・・。
友釣りは特殊なので考えないととして。
アジに使う前提で
1.5Lのエアーポンプを揃えれば大丈夫です。
生餌はよく泳いで生きがいいので魚は釣れる
だから釣り人は送風量を気にするんです。
でも・・・エアーポンプは本当に必要なのでしょうか?
エアーポンプを使う必要性を検討してみよう、スカリじゃダメですか?
生餌は生きが良いから釣れるから、だから酸素が必用という簡単な法則。
だからエアーポンプを使う・・・。
生きが良いという事なら
必要な時だけ釣りあげて使うじゃダメでしょうか?
それだったエアーポンプはいらないし。
えっ・・・釣ろうとして釣れなかったら泳がせの餌が無いだって・・・
確かに!
思い通りに釣れる保証はありません。
もう一つあります。
酸素量が問題ならスカリを使えばいいじゃないですか!
酸素は広大な海水の中に十分含まれてるのですから問題ないでしょ?
生き餌をストックするのならスカリで良いのではないか?
でも
釣り場を移動する時は
生き餌はパッカンなどに入れなければいけません。
その間は酸素が供給されないのですから
エアーポンプで酸素を供給する必要がありますね。
という事になります。
それならスカリは
移動しないのなら使えるのか!
という事ですが
いちいちロープを手繰ってスカリを上げるのが面倒くさい。
とか・・・
テトラやケーソンに引っ掛かるのが嫌だから・・・
と言うのが・・・使わない理由ようです。
たしかに面倒ですが、
それなりにメリットがあるので
面倒な事が苦にならない人なら使えると思います。
メリットは
- ポンプを買わなくてもいい。
- ポンプの故障を気にする必要がない。
- 真夏でも関係ない。
- 入れておく生餌の数もそれほどシビアじゃない。
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エアーポンプから逸れた話ですが酸素量という事で
少し寄り道的な提案をしてみましたが
面倒ではないと思える方は使えると思います。
それでは本題です。
エアーポンプ使用時の最悪のリスクについて・・・。
送風量が少ない時に起きる全滅のリスク管理
送風量が足りなくて生餌が全滅!
このような生餌全滅のリスクを無くすために
釣り人さんたちは送風量の多いエアーポンプを買っています。
ですから送風量を気にするのです。
それ以外にも全滅するリスクはあります。
それはエアーポンプの故障。
そんな事はあるのか! という事ですが・・・。
故障するからリスクヘッジを考えるとエアーポンプ2台体制
エアーポンプを2台使っている人がいますね。
そして
パッカンなども
エアーポンプが2台取り付けられるように なっている物もあります。
何故でしょう?
理由は簡単・・・故障するからです。
故障した場合はエアーポンプ1台体制だと生餌は全滅します。
それを防ぐために、エアーポンプ2台必要なんですね
つまりエアーポンプのバックアップです。
ただバックアップの1台は止めておくという事ではありません。
運用方法を説明します。
たとえば
1.5Lの送風量のエアーポンプは Loで0.7Lぐらいです。
通常はLoモードの0.7×2台体制で1.4Lの送風量を確保します。
その内の1台が故障した場合は
正常な1台をHiモードにして単体で送風量1.5Lの空気を送り
生き餌全滅のリスクを回避します。
エアーポンプの有名メーカー 富士灯器・ ハピソン
エアーポンプにも有名メーカーと言う物があります。
富士灯器とハビソン(旧パナソニック)
両社ともモーター寿命という表示で耐久性を表しています。
しかし
他はモーター寿命の表示のないメーカーが多く、そのようなメーカーは信頼できません。
富士灯器
富士灯器のエアーポンプは送風量の多さを売りにしています。
送風量 3.0Lの送風量を誇る
おとり鮎用として、送風量が超多い物エアーポンプまであります。
冨士灯器 パワーポンプ FP-2000
送風量 2.0Lもあって、しかも静穏です。
鮎以外なら余裕の送風量。
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好評です。
ハピソン (Hapyson)
パナソニックからの釣り具事業
電器ウキ、乾電池式エアーポンプ、乾電池式ハリ結び器、ラインツイスター、蓄光器、水中集魚灯、携帯型魚群探知機、電動リール用バッテリーなど
山田電気工業株式会社が買い取ってハピソンとしました。
元はパナソニックだったんですね。
という事でエアーポンプのもう一つの雄 ハビソンのYH739C 安定の送風量1.5Lです。
ハピソン(Hapyson) YH739C
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まとめると補
エアーポンプは送風量で選ぼう。
夏場の高水温の事を考えると送風量は1.5Lあると安心。
送風量不足は生餌の全滅を招く。
エアーポンプ故障のリスクヘッジは2台体制。
モーター寿命も表示できない物は壊れやすいモーター、生餌全滅の可能性あり。
釣具マニアの報告でした。
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