こんにちは釣具マニアです。
気楽に女性から子供まで釣れると人気のライトタックルアジ。
気楽で釣れるからと言って、道具選びが適当だと大怪我をします。
乗船客は全員釣れまくるのものと、思いきや、釣れない人は釣れません。
釣れない理由はいくつかありますが、アジビシのカゴの差で変わるなんて信じられますか?
違いはイワシミンチが出るか、出ないかの差です。
はっきり言えば、竿、リールより、アジビシカゴは重要です。
正しくアジビシカゴを使いましょう。
F君が東京湾のアジが美味いと言うのを何処からか聞きつけたらしく。
激ウマ新鮮アジを食べまくりたいというので、アジビシ釣りに行く事になった。
F君は相撲取のように太っちょ大食漢。
そして美味しい食べ物には目が無い。
これからはこの、太っちょを 牛墳山と呼ぶ事にします。
話は少し過去に戻ります。
「つ、釣具マニアさん、東京湾のアジはそんなに美味いの どすこい!」
実は飲み屋で魚をつまみに東京湾のアジの美味さを語ったら、絶対食いたいと言い出したのだ。
「アジのたたきでしょ、なめろう、なめろう茶漬けに、さんが焼き、アジフライがね~全部美味すぎて激怒プンプン丸」
「何で美味すぎて怒るですか釣具マニアさん」
「美味いと笑顔になるだろう」
「それが当たりじゃないですか どすこい」
「ところが~ そのレベルを圧倒的に超えると 美味すぎて人は怒り出すんだぞ」
「そ、そんなに美味なんですか どすこい」
「ああ焼いても、煮ても、揚げても、そんじょそこらアジとは味の差が歴然だ!」
「あ、明日行きましょう どすこい!」
「明日会社だろうが」
「会社辞めましょう どすこい!」
「極端だな、お前・・・」
「俺のアジに焦がれる欲望は会社如き関係ない どすこい!o(>皿<)o」
目が血走って、今にも噛み付きそうな牛墳山。
「今週末にしようよ~」
「今週ですね、絶対にアジを釣りますよ どすこい!!」
「はい、はい・・・(_ _|||)」
と言うような訳でアジ船に乗船する事に。
当日
「釣具マニアさん、とうとうこの日がきました どすこい」
「大げさなんだよ・・・」
「アジのたたきに、アジフライ、なめろう・・・・ぶつぶつ白飯3号は食えるぜ どすこい・・・ぶつぶつ、白く湯気立つあつあつの白飯の上に、いひひひひひ・・・」
腐肉を漁る妖怪みたいな表情になっています。
そんな激ウマアジを熱望する牛墳山を横目にやっとポイントに到着。
船長のやってくださいとの合図で仕掛けを下ろします。
「アジ~、アジ美味いアジ~ どすこい、どすこい」
「アジを寄せるのでコマセをガンガン撒いてくださいね~」
船長のコマセを撒く指示のもと。
「コマセか!撒くぞ!我がもとに良型アジが来たまえ」
と意気込む牛墳山、竿激しく振って、振って振りまくります。
鬼気迫る表情。
「・・・・」
釣具マニアはといえば、コマセ撒きは牛墳山に任せて、のんびりと釣りを楽しむ事にします、まあ20匹もいれば事足りますから・・・。
すると・・・。
手元にグイグイというアタリがあり穂先がきゅんと引き込まれました。
ゆっくり竿を立てるようにあわせると竿がキュンキュン引き込まれます。
「アジがきた~」
ゆっくり巻き上げて取り込んだのは20cmを超える、丁度食べごろ激ウマアジです。
「うう、美味そうなアジじゃないですか~釣具マニアさん どすこい」
「食べごろでしょう」
「俺にはきませんよ~ どすこい~ 」
「そのうち来るって~」
必死になって竿をシャクル牛墳山。
「やっぱり釣れない どすこい(´∩`。)」
「そんなにしゃくってるんだから、もうコマセ無いかもしれないぞ」
「そうか!それで釣れないのか どすこい!」
仕掛けを回収する牛墳山、巻き上げた仕掛けを横目に見ると・・・
釣れない原因がわかってしまいました。
牛墳山はオキアミ用のアジビシを使用していたのです。
「牛墳山、アジビシにコマセが結構残ってるだろう?」
「そうですね~あんなに竿振ったのに~どすこい」
「それ網目が細かいオキアミ用のアジビシだぞ」
「へっ・・・・」
「アジビシにはイワシミンチ用とオキアミ用の2種類ある、それ、オキアミ用だね、コマセでないから」
「ふんぎゃ~アジが~どうすればアジが~」
「ハイハイわかった、わかった、これ貸してあげるから」
「ごっつあんです!親方!」
相撲取りかお前・・・・。
「はひー、これでアジが釣れるで どすこい!」
牛墳山アジビシを変えるとイワシミンチを入れて
盛んに竿をしゃくります。
「ツッパリ、ツッパリ~どすこい! 竿のシャクリは回転が大事~ 怒涛のシャクリをござんなれ~」
テンション高すぎてついていけない・・・。
そうしていると・・・。
「きた~どすこい!」
やっと来たようです・・・。
「アジ~どすこい、どすこい、怒涛のがぶり寄り~」
おとなしくリール巻けよ、相撲か!
「アジ~」
無事に取り込まれたアジ、牛墳山待望のアジを手にしました。
「ご・っ・つ・あ・ん・で・す」
アジを懸賞金と勘違いしてるのでしょうか?
そして・・・。
「どすこい、どすこい アジ どすコイコイ」
ちょっと煩いです・・・。
その後、順調に釣れ続くはずのアジですが・・・。
牛墳山のアジを釣るペースが鈍ってきました。
「ふひ~、アジがつれなくなってきたので どすこい?」
「どれ、どれ、ああ、それは牛墳山、イワシミンチの繊維が絡み付いてアジビシの穴を塞いでるからだよ」
「本当だ! 骨と皮と身の繊維が網目に絡み付いて穴がふさがってる、どすこい!」
「こまめに、とってあげるしかないんだけど~」
「釣具マニアさんのは イワシミンチの繊維が絡み付いていないじゃないですか どすこい」
「これは、更に網目が大きく、ロウ付けが綺麗だからイワシミンチの繊維が絡みつかないで、網目を塞がないんだ」
「自分のはもしかして・・・」
「まあ、予備だから少し網目が小さいのと、ロウ付けが適当だから網目の間に繊維が挟まってつまり易いかな~」
「お、親方のアジビシカゴだけずるいで、どすこい!」
いつの間にお前の親方になったんだよ・・・。
「といわれても・・・・今使ってるの一つしかないから・・・」
「自分のアジビシカゴにイワシミンチが~ どすこい(¬з¬)σ」
物欲しそうにチラチラ 釣具マニアを見る牛墳山・・・。
「こっちを見るんじゃない!(# ゚Д゚)つ」
「アジビシカゴにイワシミンチが残ってる、どすこい_(≧。≦_)」
「・・・・(_ _|||)」
「アジビシカゴにイワシミンチが~ノコッタ、ノコッタ!_(≧。≦_)」
「・・・・(_ _|||)」
「はっきょ~い 残った、ノコッタ、ノコッタ!_(≧。≦_)」
無視を続けると・・・。
アジビシカゴに残っているイワシミンチ掬って釣具マニアの横に盛り始める牛墳山。
「・・・・(_ _|||)」
更にイワシミンチを掬って釣具マニアの横に盛り重ねる牛墳山・・・。
「ああ~こんな所に牛糞がノコッタ、ノコッタ!」
今度は牛糞攻撃かよ!
「煩いな! わかったよ、俺の貸すよ」
「ごっつあんですヾ(°∇°*)」
「・・・・」
釣具マニアのアジビシカゴをまんまとせしめた牛墳山、今度は快調にコマセをばら撒きアジを釣り始めていきます。
「釣れますな~、どすこい!」
「・・・・・(_ _|||)」
「またきた、アジが 白星、白星~、さては大関、横綱か~、どすこい!」
「・・・・・(_ _|||)」
気が付けば先ほど釣具マニアの横に盛られている牛糞、じゃないイワシミンチがお墓の盛り土のように残っています・・・。
「おい」
「なんですか、どすこい?」
「俺の横にある牛糞を片付けろ!」
「・・・・・ ( ̄■ ̄)」
「ガン無視するんじゃない!」
「そ、それはお清めの盛り塩の代わりです、どすこい・・・(°◇°;)」
「牛墳山・・・(*_ _)」
横に盛られた牛糞を掴むと。
ツッパリ、ツッパリ!!!
「なに、わっ、臭い、どすこい~\(。´□`・。\)」
「あれ、牛墳山コマセ激しく撒きすぎて体中がイワシミンチだらけだぞ、コマセが出るのも考え物だな」
「ひどい、どすこい~(>д<;)」
イワシミンチ用のアジビシカゴは網目の大きなロウ付けが確りした物を選びましょう。
どすこい!
アジビシのカゴとは
アンドンビシの事を指しますが。
ステンレスで編まれたカゴの事です。
そのカゴの下にオモリがあるのがアンドンビシです。
アジビシカゴ(アンドンビシ)は大きく分けて2種類
一つ目はオキアミ用のアンドンビシ。
オキアミが出過ぎないように調節されているため網目が細かくなっています。
もう一つがイワシミンチ用のアンドンビシ。
これはイワシミンチが出やすいように網目が大きく作られています。
アジビシカゴ(アンドンビシ)
ライトタックルにはアンドンビシを使うのが主流です。
カゴの下にオモリをつけるタイプとカゴとオモリが一体成型されているアンドンビシがあります。
オモリが別付けは少し仕掛けがからみやすい特徴があるので、最近は殆ど一体成型のアンドンビシが使われております。
イワシミンチ
アジ専門の船が多く使用する。
アジはコマセの煙幕が張られると、突っこんでくる魚なので濁ったように煙幕を張るイワシミンチを使う船宿が多い。
イワシミンチは多く出した方が煙幕が張れるのでアジが釣り易い。
オキアミ
アジも釣れるが五目船に良く使われる。
アジビシ 30号
ライトタックルアジは殆どが30号か、40号を使用している、金沢八景あたりの船宿は30号を指定している。
水深が浅く潮の流れが緩い所を狙う船宿さんはアジビシの30号を指定する。
船宿マターですが 号数が少ない方が引き味が楽しめます。
アジビシ 40号
ライトタックルアジは40号指定の船宿が30号に比べれば多い。
水深が30号に比べれば深いところや、潮の流れが速い所で使われるが、ポイントの状況を選ばないのは重いほうがいいので、40号を指定する船宿が多い。
いずれにしても、号数は船宿が指定するので選ぶ余地は無い。
アンドンビシの作りの差で釣果が変わる
アジ専用で使われるアンドンビシには どのような差があるのでしょうか?
アジビシカゴの差は持続的にコマセが出るか、出ないかの差です。
コマセの持続的に出るか出ないかは、物凄く重要で、釣果に差がつきます。
アジは煙幕に突っ込む習性があります。
イワシミンチが好まれるのは煙幕がオキアミと違い張りやすいからです。
ただイワシミンチはオキアミと違い骨、身などの繊維が多く目詰まりしやすいので大き目の網目で作られています。
さらに煙幕を張るにはコマセを大量に出さなければいけません。
イワシミンチ専用のアジビシは下記の3種類になりますが
具体的にその差に序列をつけてその比較しています。
釣り道具屋オリジナル アジビシ 性能 (下)
激安アジビシです、もちろんアジは釣れます。
安いのでロウ付け(ステンレス同士を溶接)が汚い。
ロウ付けが汚いと、使っているうちにイワシの繊維が網目の間に引っ掛りやすい。
煙幕が少ないのでアジが急に釣れなくなります。
釣り船でレンタルでする場合は大体このてのビシ 安いです。
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ヤマシタ アジビシ 性能 (中)
網目の大きさは釣り道具オリジナルと同じです。
ただロウ付けが丁寧なのでイワシミンチの繊維が引っ掛らないので、コマセの出方は釣り道具オリジナルより長続きします。
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フジワラ アジビシ 性能 (上)
少し高いですが、上記のアジビシより網目が大きい。
効果は絶大でイワシミンチが流れる量がまったく違います。
欠点はコマセが出すぎるので40から50mの水深を狙う時はコマセが棚に到着するまで多く出てしまう所です。
ただ20mから30mぐらいの水深を狙うライトタックルアジには最強です。
1回使うと間違いなく愛用するようになるアジビシですね。
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まとめ
アジビシカゴには網目の細かいものと荒いものがある。
細かいにはオキアミ用、荒いのはイワシミンチ用間違えないようにしよう。
コマセが出る量が違いが釣果の差になる。
ライトタックルアジでメインで狙う水深20mから30mはフジワラのアジカゴが最強です、釣果も違う。
釣り道具屋オリジナルアジビシカゴは安いのですが、ロウ付けがいい加減なのでイワシミンチが網目の間に挟まって次第に網目を塞ぐ。
コマセが出なくなるのは、網目の大きさとロウ付け
釣具マニアの報告でした。
LTアジの竿選びの記事は下記に
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