牛久沼の釣れるルアー、クラップシューターの現状から読み解くルアー購入のすすめ

バス

こんにちは釣具マニアです

牛久沼で名を馳せたルアーがあります。

クラップシューターと言うのですが、第二次バスブームの時に一時期話題になりました。

シャロークランクといった方がいいのでしょうか?

今では大した人気がありません。



そして人気が無いのは釣れないからなのでしょうか?

いえ、人が釣れないだけです。



ある日の事。

人のタックルボックスを覗いていた変態Aが釣具マニアのルアーは古臭いのが多いと馬鹿にした。

まあ、釣が上手いかは別にしてバス暦だけは長い釣具マニアです。

相当前のルアーまで後生大事にタックルボックスに入れている。

ここ最近始めた人にわからない様なメーカー、潰れてしまったメーカーのルアーもたくさんあるのだ。



その中の一つを取り出して、変態Aが

「なんだこれ、この古臭いルアーは?」

と言ったのがクラップシューター。

「ああ、それか、それはな、クラップシューターと言うんだ」

「古臭くて、こ汚いんだが」

「やかましい! アメリカンルアーだから汚いのはあたり前だ」

「そうとう、古いのか?」

「相当古いのかの、相当の基準が何年までなのかわからんが・・・」

「まあ、コレクションだろうな」

「コレクションではい現役バリバリだ」



「こ汚いぞ・・・・」

「お前の股間よりはマシだ」

「何を云う俺の股間はな!ジャイアントドッグXと言うリッパな股間だぞ」

「ジャイアントドッグXは釣れるけど、お前の股間じゃ釣れないだろう」

「何を云う釣具マニア、この禍々しいジャイアントドッグXは数々の歴戦を戦い抜いた猛者なのだぞ」

「はいはい、お前が手に持ってるクラップシューターも数々の歴戦を潜り抜けてきたんだぞ」

「そうか、どうりで大怪我をしているではないか」

「はあ?何処がよ・・・」

「見ろ尻から腸がはみ出ているぞ」

「は、はあ・・・(_ _|||)

変態のいう腸がはみ出ているのは尻からスイベルで繋がれた小さなブレードの事らしい・・・。

「見ろ!釣具マニア」

「ヘイ、ヘイ」

「このクラップシュータを道路の脇に置くだろう」

「それが何だ」

「わからんか?」

「わからん」

「よく見るだろう」

「見ないよ!」

「鈍いな、これはだな、不慮の事故で車にひき殺されて腸がはみ出て死んだネズミの死体そっくりだな」

「・・・・・(_ _|||)



「クラップシューターと言うより脱腸ルアーだ、うんうん」

「何がうんうんだ!」

「名づけて、ヘルニア・デッド・マウスΨ( ̄∀ ̄)Ψ

「・・・・・(_ _|||)

「カッコイイ~!!(☆▽☆)

「日本語で言うと?」

「死んだ脱腸ねずみ!( ̄ー ̄)

「・・・・(_ _|||)

「売れるかな?(^―^)

「メーカーが倒産するな・・・Σ( ̄ロ ̄lll)



「そうか、もう売ってないんだろう?」

「とんでもない!今も現役で売ってるぞ!」

「この汚いルアーが?」

「なんたって牛久で釣れるというんで手に入らない幻のルアーと呼ばれた時期があって、高値で取引されてたんだ」

「何だと!(゜ロ゜)

「しかもクラップシュータが手に入らないらというので、シャローラビットと言うルアーが発売されたら、釣れると言うので、これも品不足になった」

「コンセプトが似てるルアーでシャローラビットと言う事は・・・・」

「・・・・・」

「ウサギが脱腸しているルアーか!」

「はあ・・・・(*_ _)



「釣具マニア、ウサギルアーの尻からなんか出てるのか?」

「何も出てないよ」

「そうか、じゃあシャローラビットは何処が後発で似てるのだ」

「細無くくびれたボディのカバークラウン、シャローの特にアシをすり抜けるのにが上手いルアーなんだ」

「脱腸は似なくていいのか?」

「脱腸がスキだな、これは姿勢制御の役割があるのだ」

「脱腸がか?」

「そうだ、カバーに当たってクラップシューターが姿勢を崩す、ヒラを打つと言うが、その時に姿勢を取り戻して泳ぐ役目をするんだ」

「脱腸が?」

「脱腸の認識は忘れる、ヘリコプターのテールローターは姿勢制御の役目を負ってるだろう」

「ほう!そうなのか」

「クラップシューターはグネグネと激しく動くからテールローターが必用なんだ」

「脱腸がテールローターみたいに回転するのか・・・気持ち悪いな・・・・( ̄¬ ̄*)

「気持ち悪い想像をするな、今ネズミが尻から腸を振り回しながら走ってる絵を想像しただろう!」

「ううっ シュールだな」

やっぱり想像していたようです・・・



「今も売ってるといったな、買ってみるかな」

アメルアーだからと馬鹿にしていたが興味をもったみたいです。

「ネットで調べてみるか・・・」

スマホを取り出してネットで調べる変態A

「釣具マニア~」

「何だよ!」

「売っていたけど本当に一度は幻のルアーだったのか」

「そうだ!」

「そうか幻が380円で叩き売られているぞ・・・」

「えっ・・・・(°◇°;)

「ポチポチしちゃった! 今では幻も安いな~Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

「・・・・・(_ _|||)

「釣具マニアは幾らで買ったのだ ( ̄ー ̄)

「くそ~(*_ _)

「脱腸の思いか? ( ̄ー ̄)

「断腸の思いでしょ!Σ( ̄ロ ̄lll)

「ちょっと俺もクラップシュータになりそうだ」

「お前、脱腸なのかよ!」

「腸ではない、アポロ11号の燃料ロケットように途中で切り離す物だ!」

「つまり・・・」

「香ばしい香りがする方だ (。´-д-)

・・・(_ _|||)



牛久沼最強と呼ばれていた幻のルアー クラップシューター (ヘドン)はどんなルアーだったのか

牛久沼で釣れると言われ、幻扱いされたクラップシュータ。

牛久沼で釣れるには、いくつかの理由がありました。



①水深が浅い(シャロー)

潜行深度50cmが水深の浅い牛久沼にあっていた。



②パラアシの中を泳ぐ

牛久沼はアシが多く、春先、浅い(シャロー)アシが深く茂る前のパラパラとアシが茂った状態の時。

アシの中を通してもアシを避けるように泳いでくれるので、ラバージグなどを打つよりスピーディーに探れる。



③クリンクリンとロールしてアシ間を抜ける

グリンクリンとロールするアクションが濁った水色にいるバスに丁度良いアピールをする。



その当時はアシの中でこんな動き方をするルアーは無かったし、手に入らなかったのでバスが非常に釣れた。



クラップシューターの特長

クラップシュータの特長を一言で言えばシャローのカバークランクだ。

今でこそカバークランクは多数存在するが、クラップシューターはアシだけでではなくシャローのゴロタ石周りにも強かった。



関東の湖沼、川には石が崩れないように金網で覆っている。

根がかりが激しくルアーの墓場みたいなカバー(障害物)なのだが、バスが付いているのはこんな所なので始末が悪い。

クラップシュータはこんな所も難なくヒラ打ちしながら通せてしまう。



カバークランキングの平打ちした時の軌道修正

クリンクリンとしたルアーアクションの為、カバーに当たると簡単に姿勢が崩れる、これをヒラをうつというが、このような魚が反転するような動きをルアーで再現した。

このヒラをうつアクションにバスが非常に反応しやすいのでバスが良くつれる。

ただ姿勢が崩れやすいルアーは立ち上がりが遅いので、脱腸みたいに尻から出ている小さいブレードが立ち上がりの早さをサポートしている。

飾りではなく実釣に則したものなのだ。



水深が浅い、障害物が多いシュチュエーション

牛久沼最強だった理由はわかったと思うが、牛久沼の様なシュチュエーションは結構多い。

つまり、牛久沼のようなシャローエリア、アシ、ゴロタ石周りは他のエリアでも多く存在する。

牛久沼のバスが特別好むのではなくこのような所だったらクラップシュータ良く釣れる。



見た目が汚いアメリカンルアー

日本製のルアーは綺麗だ、もちろんバスも釣れる。

日本製にも汚いルアーがあるが日本製は汚い(雑な作り)とバスは釣れない。

理由は外見だけではなくルアーの泳ぎまでが雑なのでバスが釣れない。



これに反比例するのがアメリカンルアー。

アメリカンルアーはまったく違う、外見は汚くてもルアーの動きが素晴らしい。

アメリカ人の発想は、泳いで、釣れて、安ければそれでいいのだ。

だからルアーの外見には気を使わないし、バスから見た視点での塗装でしかしない。

買うほうのアメリカ人も外見は気にしない、安くて釣れればいいのである。



昔は3000円から5000円の人気ルアー

クラップシューターは釣れると評判になり、手に入らないとなると、人の購買欲が刺激され値段が釣りあがっていった。

雑誌の煽りも手伝ってか3000円から5000円ぐらいの価格で取引されたこともあった。



また類似ルアーにシャローラビットと呼ばれる代用品みたいなルアーも後発で発売されたが、これも良く釣れた。

だが、これもたちまち品不足になり手に入らなくなってしまった。



その後バスブームと静まると共にクラップシューターは話題にならなくなり、そしてシャローラビットを作っていたウッディベルも姿をけした。

理由は人が釣れなくなったのだ。



でも、バスは今でも釣れるのだが・・・。



釣れるからメガバスがクラップシューターとコラボ

実物を見るとこんなので本当に釣れるんですか!と疑う人もいる。

外観が汚いし塗装も薄いから仕方がない。

ただ釣れないルアーとメガバスがコラボする訳が無い。

綺麗にすれば、一度は幻と呼ばれたルアー売れてしまうのである。



このような状況はクラップシュータだけではなく、過去色々とあった。



例えば羽物ルアーが人気がない時はクレイジークロウラーもたたき売りしてされていたが、今では通常価格以上だ。

安いときは安い。



アメリカンルアーだけではなく日本のルアーも同じような事がおきる、シャローラビットもそうだし、枚挙に暇が無い。

知っていれば安くて良いルアーが買えるが、知らないと素通りして、気になった時は通常価格以上でしか買えない。

安ければ根がかりを気にせず使えるし、そういうところにルアーを通せばバスが釣れる。



バスプロはスポンサー付いたルアーだと宣伝するために使うが、プライベートでこのようなノースポンサールアーを大量に確保してたり、プライベートで使っていたりもします。



シーズンのパターンガが過ぎてしまったり、人が飽きてしまってたたき売りされる。

今度は時期が来れば必要になったり、欲しくなった時には無いのがよくあるパターンです。

このようなルアーを拾うように購入した方がお金も掛からないしバスも釣れる。



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最期に

いい事ばかりを書いてしまったが、クラップシューターには塗装が汚い以外にもう一つデメリットがある。

アメリカンルアーの特徴でフックがあまいところだ。

交換すればいいように思うが、ヒートンじか付けなのでそれもできない、フックを研いで使う事をおすすめします。

釣具マニアの報告でした

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