プレッソ1003　ファクトリチューンリール

優良釣具販売評価術
釣具マニアです。
最近のスプーニングで使用されるライン
年々細くなってきました。
スプーンがマイクロ化したことにもよりますが
トラウト君のパワーは変わっていないわけですから
ラインを細くしたために
ラインブレイクの危険性はある訳です。
ラインブレイクを防止するには
細いラインに対応するドラグの設定が必要になります。
高級機リールでも通常ドラグワッシャーは
４，５枚の複数のドラグワッシャーで構成されたいますが
この構成だと最大ドラグ力は大きくなってしまい、
本来エリアで使うようなラインでの設定より高い所で
効果的なドラグの作動をしてしまう。
ドラグワッシャーが複数の方が全領域で
繊細な調整幅をもちそうな錯覚を覚えるが
ラインが細く低めの引っ張り強度の場合
有効なのはドラグワッシャーが単版式の１枚の方が
細ライン使用での有効なドラグ設定の幅が得られやすく
滑り出しは滑らかなのだ。
この単版式ドラグはダイワでは
フィネストーナメントドラグとの名称で呼んでいるのだが
搭載しているのは
プレッソ1003、プレッソ　イソリミのトラウト専用モデル
ルビアスなどではリールの番手が一番低い１００３番のモデル。
専用機にはベースモデルがあって
今回紹介するプレッソ1003はルビアス１００３を
ベースにしたエリアフィッシングモデルだ。
重量は１６５ｇと激軽い！
最近のエリア用ロッドは年々軽量化してきているので
ロッドのバランスを考えると１６５ｇの軽量化で、
タックルバランスがよく使いやすい。
ザイオンによるカーボンボディ、ローターによるものだが
ルビアスと比べると更に５ｇ軽量化されている
軽量化する為かなのか、プレッソ１００３は
ハンドルを３５ｍｍのショートにしているが
本当の理由はリアル４搭載と
（ダイワ得意の巻きの軽さがあればこそ出来ることなのだが）
ハンドルを短くすることで手により大きいトルクを感じさせることで
スプーンが起こす波動とか、波動が乱される前アタリを感じることが出来る。
このハンドルは実釣テストにより、
これ以上短くすると巻き辛くなる、
ぎりぎりのハンドル設定をファクトリーチューンしているのである。
更に説明すればファクトリーチューンもリアル４によるメインギアの大口径化と
オシュレートギアに噛まされているゴムローラーが
ノイズの少ない静振性を保つことで
アタリを感じる効果に大きく一役買っているのである。
更にスプーンを巻くには一番適したスピードのギヤ比
冬季での低温時でも硬くならないように
ベアリングの転動体へオイルを封入シールドしたベアリングで
ピニオンを支持するなどエリアフィッシングのことを
とことん突き詰めたチューンであるが
心残りなのが、ドラグに入っているカラーはそのままで
ベアリングに変更でされていない所が
非常に残念ではありますな。
価格ですが
このトラウト用に特化させたことで
ルビアス１００３と実売でも１万円の差があります
つまりチューン代が１万円と言うことですが
これが高いか安いかは、
明らかにメーカーでしか出来ないトラウトチューンにより
専門化したリールはエリアフィッシングを
突き詰めたい人には非常に価値があるもので
１万円は安いと釣具マニアは思う。
ところで突き詰めたくない・・・・いえ
他の釣りにも使いたい人は
汎用性の高いルビアスを選択すればよいと思います。