こんにちは釣具マニアです。
皆さんは釣った魚を美味しく食べていますか?
大丈夫クーラーボックスに魚を入れているから、鮮度はバッチリさ!
と思われている人がいたら少し疑ってみましょう。
数年前の話になりますが、
時間ができたので、船宿に電話して釣り物を聞いてみると、タチウオが釣れているというではありませんか、昨年の秋以降タチウオを食べていないなと思い、新鮮な太刀魚が食べたくなってしまった。
そんなわけで、翌日にはタチウオの乗合船に乗船してしまいました。
その日は釣れに釣れて、竿頭が50匹を超える豊漁です。
下手糞な釣具マニアでも24匹は釣れてしまいました。
こうなると頭の中は太刀魚尽くし。
早速 家に持ち帰りタチウオ尽くしと行く予定だったのですが、船で6時間オモリをシャクッた事と寝不足で刺身用で1匹捌いただけで体力の限界です。
ご近所さんに20匹ほど配ると、翌日に捌こうと思い、今夜は捌いた太刀魚の刺身で一杯やってから風呂に入って寝てしまいました。
翌日には午前11時ごろまで爆睡して、十分な睡眠で体力・気力が復活した釣具マニア。
タチウオを捌く事にします。
ところがクーラーボックスを開けるとあんなに銀色に光り輝いていたタチウオ君の様子がおかしい・・・
なんと、タチウオの美しい銀色の鱗が禿げ掛かっているではありませんか!
恐る恐る鱗を触りますと・・・・
剥がれました・・・鱗が!
今度は匂いをかいで見ます・・・
「う~ん、この、そこはかとなく漂う生臭い臭い・・・・」
昨日とは明らかにタチウオの鮮度が変質しています。
追い氷したんだけどな・・・・。
すると
「ピンポーン♪」
玄関のチャイムがなります。
誰かと思い出てみますと、ご近所のOさん
「釣具マニアさん昨日はどうもありがとうございます、さすが高級魚のタチウオ、刺身にしても、バターソテーにしても絶品でした、これ、うちで栽培していたゴーヤです」
「えっ、ああご丁寧にすいません」
ご近所さん太刀魚が相当美味かったらしく、ご機嫌なご様子。
「釣具マニア、今の誰~」
「えっと、ご近所のOさんだよ。これタチウオのお礼だって、ゴーヤもらった」
「そうかい、この前は実家の山で取れた竹の子もらったし、タラの芽も貰ったね、もしかしたら、次は松茸かもしれないよ、せいぜい気を配るんだよ!」
「・・・・」
強欲な親です。
さてと、今夜の晩御飯はタチウオの刺身とバターソテー、太刀魚の田楽を予定していますが・・・・どうした物でしょう・・・。
太刀魚は皮から悪くなる魚です、つまり太刀魚の鱗が剥がれるということは鮮度が落ちたと言う事・・・・。
昨日の鮮度の良い太刀魚の刺身を食べただけに、ごまかしが聞きません。
とりあえず、クーラーを開けてもう一度太刀魚を確認してみると・・・。
3匹あった太刀魚の皮、全匹輝いてません、あんなに日本刀のように美しく輝いていたのが、今は竹光みたいな太刀魚になっています。
とりあえず気を取り直して太刀魚を捌く事にします。
刺身・・・・作りました・・・腹壊すかも・・・。
バターソテー 皮がくさくて食えません・・・。
塩焼き、酒で洗ってから・・・焼いて、田楽味噌に生姜、山椒をまぶしまくってて・・・誤魔化します。
「おかん!太刀魚尽くしできたぜ!」
「ほほ~、豪勢だね~どれどれ、先ずは刺身から」
「・・・・」
「どひゃ~不味い! あんた年寄り殺すつもりか!」
「殺したって死なないよ・・・」
「なんだって!」
「いや・・・」
「しょうがないやね、刺身は昨日食ったからね~酒で口でも消毒するかい」
「お前も消毒しろよ・・・」
「なんだって!」
「いあや~ 別に・・・」
「本当になんだって、こんなの育てちまったのかね~、作る飯は不味しセンスってものが無いよ」
「・・・・」
「刺身は諦めて、バターソテーでも行くかね~」
大口開けてバターソテーをほお張ると・・・。
「では~~げほほほ~クソ不味い~」
太刀魚を下品に吐き出します。
「なんだい、これは! 糠付けにバターを入て踏付けたような味がするよ、ひどい食い物だよ、ネコも跨ぐよ、ゴキブリしか食べないじゃないかこんな物は」
ひどい言われようです。
「じゃあ太刀魚の味噌田楽を食べてみてよ」
「ぶは~~~なんだいこれは!、味噌に臭いが移って本当にウンコくさいよ、こういうのを味噌クソ一緒と言うんだよ!」
「・・・・」
「ちょっとサラヤの汚物キットもってきな!こんなもの食えたもんじゃないよ! ええぃ!! 3品全滅じゃないか!」
「・・・・」
「釣具マニア、昨日の刺身は美味かったのに、今日の太刀魚の味は全然ダメだよ、もしかして昨日、魚の下ごしらえサボて寝たなって事はないだろうね!」
「ええっと~・・・・」
「下ごしらえもしないで風呂に入って寝たのかい!!」
「いやあ~疲れたから~」
「安いクーラーなんか買うから魚が持たないんだよ!」
「だけど全面真空パネルのクーラー高いんだよ」
「何いってんだい!朝から晩まで働かないから安いクーラーしか買えないんだよ!」
「ふざけんなよ!世の中働き方改革でスローライフの時代だぞ!」
「何いってんだい、お前みたいに、脳みそが真空パネルみたいな奴は1日36時間ぐらい働きな!」
「うるせえな! 発泡ウレタンみたいに皺くちゃな癖に」
「なんだい!アンタも堪え性が無い人間だね!金かけて、太刀魚釣って、ご近所に配って、てめえの太刀魚は腐ってますかいか、めでたいね~収穫はゴーヤだけじゃないか、ボランティアじゃないんだよ!藁しべ長者みたいにもっと美味しいお飯に変えたらどうだね!この唐変木!」
マシンガンのように大声で好き勝手言ってます・・・・。
ピンポーン♪
「あっ、誰か来たみたいだ!」
その場から逃げるように玄関に出てみると・・・
「釣具マニアさん~聞こえてますよ」
どうやら隣りのOさんに聞こえていたよう。
「なんだい、聞いてたのかい!ゴーヤぐらい持って来たからって偉そうに!」
「ご母堂、今度はネットメロンもって来たよ!」
「えっ!・・・、やだよ~Oさん、メロン持ってくるなら早くいいなよ」
「態度の上昇が激しいな」
「すいませんね、Oさん、気分がジンバブエ並なもんで」
「なんだいジンバブエてぇのは美味しいのかい?」
「お前の気分が1千万%えげつなくインフレしたと言う事だな」
「1千万%気分を上げるなら近江牛が食べたいねえ」
「釣具マニアさん・・・」
「我慢してくださいOさん、IMFに申請しますから」
「IMFてぇのは、なんだい?」
「お前は黙とれ!!」
発泡ウレタンのクーラーは当日に捌かなければ魚の鮮度は落ちます。
翌日まで十分な睡眠をとって、なおかつ鮮度の良い魚を食べたい人は全面真空パネルのクーラーボックスが必要です。
太刀魚が不味いのは当日捌かなかった事と釣具マニアのクーラーが全面真空パネルのクーラーで保冷していなかったからなのです。
魚は鮮度が大事
魚が釣れたなら、鮮度良い状態で食べたいと思いますよね、特に普段、口にできない高級魚ならなおさらです。
最近では魚の値段も高騰しておりまして、大衆魚の値段まで高い。
しかも魚の価格は鮮度に比例して高くなります。
安い魚は鮮度が悪く生臭い、スーパーで売ってる特売の魚ですね。
専門の鮮魚店は目利きも確りしていて、鮮度の良い魚揃えていますが、美味しいですが、値段はえっ!と思うほど高く。
高級魚ともなれば、とんでもない高値で店先に並びます。
冒頭で太刀魚を取り上げましたが、アメ横で店先に並ぶ太刀魚を見た事ありますでしょうか?
鱗が剥げて白っぽい身が胡麻だら状に見えています、太刀魚は皮から腐る魚です、鮮度が良い内は鱗は擦っても取れませんが、鮮度が落ちてしまうと皮から腐りだして、鱗も剥げ落ちます。
魚の味はほぼ鮮度で決まりますので、高級鮮魚店並の魚が食べたかったら、十分保冷するか、素早く下処理を終えてしまうことです。
下処理をしていない魚は臭みが身に回りますからね。
美味しく魚を食べるなら釣り用クーラーは必需品
鮮度の高い魚を食べるのは釣り人の特権です。
間違いなく貴方は生きている魚を手にしたわけですから、鮮度良い魚を食べる権利を獲得したことになります。
権利を獲得してもその状態をキープするには保冷力のあるクーラーボックスが必要になります。
正直申し上げて、保冷力は釣り道具メーカーが販売しているクーラーボックスが圧倒的に上です。
よくキャンプで使うクーラーボックスは下処理した食材の鮮度は保てますが。
内臓を落としていないお頭付きの魚の鮮度を保つにはイマイチです。
特に夏場は保冷力の差が顕著に出ます。
クーラーボックスの保冷力
釣り道具メーカーはクーラーボックスの性能を保冷力の時間で表しますが。
例えばダイワのクーラーボックスの保冷力は
外気40℃に調整された恒温室内に、クーラーボックス本体容量の25%に相当する角氷を入れたクーラーボックスを放置。
8時間後に氷の重量を測定して氷の残存率を算出します。
その氷の残存率から、残存率が0%になるまでの時間を計算して、「KEEP○○」という値で表示しています。 (ダイワHPから引用)
この指標は氷の残存率しか表していません。
釣った魚が50時間鮮度を保つことができるとは一言も言ってないのです。
クーラーボックスに入ってる魚の量(結構これで変わります)、外気温などの条件が変われば氷の溶け方も変わるので魚の鮮度をコミットする事はできないです。
魚の鮮度を保つ保冷力とは
例えばダイワの発泡ウレタンを使用した断熱材がKEEP50の保冷力だとします。
このクーラーだと現実は朝入れた氷では夕方までしか魚の鮮度を保てない。
夕方に追い氷を入れないと魚の鮮度は確実に落ちます。
船釣りでは朝、クーラーボックスの中に氷を入れす、そして船宿に戻ってくると、追い氷を入れる人が結構いますよ。
朝7時に入れて夕方4時に船宿に戻ってから追い氷です、約9時間で家に持ち帰るまで魚の鮮度を保つのに追い氷を入れています。
つまり氷の残存率が0%になる前に魚の鮮度が落ちるから追い氷りを入れてるんですね。
この乗船客たちのクーラーは発泡ウレタンのクーラーが大半です。
現実の話、朝釣った魚は夕方までに捌くか深夜の作業にするなら、追い氷を入れなければ魚の鮮度は保てないのです。
シマノとダイワ保冷力を比較しても無意味です
シマノとダイワをクーラーボックスの保冷力を比較しても無意味です。
具体的にはダイワの保冷力は過酷な条件での保冷力を指標として表しています。
対してシマノは緩やかな条件での保冷力をICEと表示で表しています。
ダイワがKEEP50、シマノはICE70とシマノの方が保冷時間が長いように思えますが・・・
条件が緩やかなシマノの保冷時間が長くなるのは当たり前ですよね。
違う条件での保冷力の指標は比べることができないです。
そもそもシマノとダイワを保冷力で比較すること自体がが間違えです。
基本的に両社の保冷力は同じと考えてもいいでしょう。
理由はメーカーは違えど、サプライヤーは同じだからです。
その為、基本的に両社の保冷力は同じと考えてもいいでしょう。
クーラーボックスを選ぶならメーカーを比べるのではなく使用している断熱材か保冷力以外の性能で決めた方がいいと思います。
断熱材比較 発泡ウレタンと真空パネル
クーラーボックスの断熱材には発泡ポリスチレン、発泡ウレタン、真空パネルの3種類がありますが。
保冷力の順位を着ければ
真空パネル>発泡ウレタン>発泡ポリスチレンの順番になります。
正直この中で発泡ポリスチレンでは魚の鮮度は保てません、特に夏場での使用はおすすめしません。
貴方のライフスタイルに寄りますがクーラーボックスはコスパの良い発泡ウレタンか保冷力がダントツに凄い全面真空パネルの2択。
そのどちらかを選ぶ事をおすすめします。
生活サイクルから選ぶべき理由と断熱材の保冷力
ここで申し上げるのはサラリーマン、サンデーアングラーの生活サイクルを基準とします、ほぼ、指標と言うよりは経験からと言う話になりますが。
通常サラリーマンは金曜日まで働いて、土曜日か日曜日に釣りに行きますよね
金曜日は週末です、週末は忙しい、当然帰宅時間も遅くなります、土曜日釣りに行くにしても睡眠時間はかなり削られますよね。
そして土曜日に魚を釣って帰宅後に魚を捌く。
これなら発泡ウレタンのクーラーボックスで鮮度は保てます。
いやいやすぐには捌けないよ、食事して、風呂入ってから夜遅くに捌きたい
この場合は追い氷しておけば(追加で氷を入れること)発泡ウレタンのクーラーボックスで魚の鮮度は保てます。
しかし、追い氷しておいて翌日十分な睡眠をとってから、気力、体力が充実してから魚を捌くとなると、発泡ウレタンのクーラーボックスでは役不足です。
翌日、鮮度を保った魚を捌きたいなら、1面真空とか3面真空でも役不足で全面真空パネルのクーラーボックスが必要です。
クーラーボックス 発泡ウレタンの特長
発泡ウレタンのクーラーボックスは値段が安い、クーラーボックス重量は軽い
クーラーボックス 全面真空パネル
全面真空パネルはかなり高額です、重量も重い、またパネルを真空にする事で圧倒的な保冷力を誇りますが、クーラーボックスのパネルにヒビなどの破損が生じると真空状態が維持できない為、保冷力が落ちる欠点があります。
ただ全面真空パネルは余程の事がないと破損なんてしません、また経年変化でダメになると言う話も間違いだと思います。
クーラーボックスの選び方をまとめると
①当日、魚を捌くなら発泡ウレタンのクーラーボックス、少し辛いですが価格は安い多くの人が発泡ウレタンのクーラーボックスを買っています。
中小物用 おかっぱリ、船釣り 発泡ウレタン クーラーボックス
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②翌日十分な睡眠をとって魚を捌くなら、全面真空パネル、まあ、高いですが、辛い思い出魚を捌きたくない、そのコストに全面真空パネルの価格が見合うなら全面真空パネルのクーラーボックスを思い切って買ってしまった方がいいと思います。
中型・大型 クーラー船釣り中心 全面真空パネル クーラーボックス
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せっかく釣り上げた鮮度の良い魚、普段は食べられない鮮度の良い魚は高額な割烹料理屋でないと食べられませんが・・・
庶民の我々が 食べることができるのは、 唯一釣り人だけです。
クーラーボックスを選ぶ参考になれば幸いです。
釣具マニアの報告でした。
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