こんにちは釣具マニアです。
最近Y君は船のシロギス釣りにはまってしまったようだ。
きっかけはK氏からしつこく誘われて
重たい腰を上げての落ちキス釣行。
冬にキス釣りなんてと最初は拒否したようなのだが・・・。
「いやいや、Y君!
冬の落ちキスは大きくて、20cm越えはあたりまえだよ」
「はあ・・・」
「シロギスの刺身をさあ~ 食べた事ある?」
「いいえ・・・」
「もしカワハギに肝がなかつたら刺身の美味さはシロギスの方だよ~
甘くてさ~ コリコリ していて最高なんだよ~」
「・・・」
「あれれれ~よだれが垂れてきたみたいだね~」
「シロギスを釣りに行きましょう釣れるサイズのアベレージは25cmなんですよね」
「Y君シロギスのサイズ勝手に大きくなっているようだが・・・」
「早く シロギスを釣るべく、釣り道具屋に行きましょうよ!
そして、そして~ そのシロギスの刺身のネットリとした感触と
上品な極上の甘味を味わうのです・・・ぬぁーっはっはっはっはっ!」
「・・・」
「Y君 シロギス釣り行けて良かったな」
「ええ・・・バッチリですよ
でも安くて良いシロギスの船竿を探さなくては」
「高くて、良いシロギスの船竿ならいっぱいあるぞ」
「僕はKさんみたいに無尽蔵に竿を買える金はないですからね
もう少し お値打ち価格のシロギス竿じゃないと、
ねえ釣具マニアさん」
「う、うん・・・」
「ほらKさんの竿は高いじゃないですか~
安くて メチャ ええ竿ありますよね!」
「・・・」
「僕の希望はただ一つFuji工業製のガイドが付いてる事が望みで~す」
「そ、そうなんだ・・・」
「えっ、何ですか? そのいつにもまして冴えない顔は・・・
はっ! もしかして・・・
Fuji製のパーツの激安キス竿がないとか・・・
こりゃ また失礼しました~」
と言うと涙にむせびなが走り去るのでした。
実は数年前まではちらほらとありましたOリングFujiガイドセット
このパーツを搭載したシロギス竿は今は皆無・・・。
頼みの綱のアルファタックルのプロファイター美帆キスも今は昔。
「Yキュン 君が生れるのが少し遅かったよ」
と呟く釣具マニア。
「諦めるな釣具マニア、貴様の釣具バカとしての矜持はどうした?
世の中でまったく役に立たない釣り道具の知識なんかを持ちくさりやがって
今、その知識を使わないでなんとする」
という叱咤、激励?するK氏に・・・。
「確かに、今、釣具の森羅万象を司る私、必ず見つけだしてくれよぞ」
といと脱兎のごとく走りだす釣具マニアに
「釣具マニア・・・簡単すぎるぞ」
とつぶやくK氏。
数日後
Yキュンの所にきた釣具マニア
「み・みつけたぞ」
「はあ・・・」
「キ・キャスティングに行け」
「あんた目の下にクマを作って何を言ってるんですか!」
「スポーツラインだ」
「はあ?」
「グローブライドなのだ」
「グローブライド? なんですかそれ・・・」
「実はダイワの下位のブランドなのだ」
「ええとユニクロでいうところのGUみたいな物ですかね」
「それそれ~ 数年前までは
グローブライドのスポーツラインとして売られていたな釣り道具だ」
「そんな釣具ブラドありましたっけ?」
「大ぴらというか・・・積極的には宣伝してはいなブラドでなあ・・・」
「なんで宣伝しないんですか?」
「スポーツライン=グローブライド(法人名)=ダイワ(ブランド名)
という事が分かるとダイワのブラド名が毀損するからな」
「面倒くさいですね」
「そう言うなよ 釣具量販店が
オリジナルブラドの釣道具を出しているのは知ってるな」
「スズミが上州屋だとか~、
ポイントが武勇伝みたいな量販店オリジナ釣具ですか?」
「そうだ、では量販店のキャスティングのオリジナルブラド釣道具とはなんでしょう?」
「なんでしょうといわれても・・・」
「・・・」
「あっ! まさかスポーツラインはキャスティングのオリジナルブランド?」
「はっきりとはオリジナルブラとは言っていないけどな」
「どうして ハッキリとしないでしょう?」
「キャスティンはダイワの販売会社だからな・・・
勝手にオリジナルの釣具ブランドを作って販売させる訳にはいかないだろう」
「は~それで ダイワで作るけど、
安いからダイワじゃないよスポーツラインだよと言って
微妙な立ち位置になってる訳なんですね」
「まさにその通り、スポーツラインという格安ブラドの横に
ダイワの法人名グローブライドと表記してダイワですよ
しかしダイワじゃありませんが品質はそれなりに良いのは分かりますよね?
という訳」
「面倒なブラディングじゃないですか~」
「他のオリジナルブランドと違い、スポーツラインには特長がある」
「どんな特長なんでしょうか?」
「ガイドが信頼のFuji工業製なのだ」
「えええ~ ふ、Fujiガイドが~~」
「おどろき方がワザとらしすぎないか・・・」
「そうですね~
釣具量販店のガイド、リールシートは
Fuji製じゃないかもしれないと感じてましたけど・・・」
「なに~ ロードバイクにシマノパーツが組み込まれていないくらいダメダメな事だぞ」
「自転車に興味がない人には
何がいいたいのかまったく分からない例えのような気がしますが・・・」
「そうか、では例えなしで話そう、
量販店のオリジナルブラドのロッドにくっ付いている
ガイド、リールシートのパーツ類は中国製だ」
「そうだったですね・・・なんか違うな~なんて思ってましたけど」
「完成品のロッドにFuji製パーツが乗ってる場合、
金額の大半をFujiパーツが持っていかれてしまう、
それが量販店の安いオリジナルブラドなら比率はもっと高いものになるからな
だから中国製にならざるをえない」
「中国製は品質が良くないんでしょうか?」
「Oオーリングのガイドセットと比べるとガイドフレームに弱点がある」
「どのような所でしょう?」
「ガイドフレームは同じステンレスだが防錆の能力が違う」
「どっちが錆び易いのですか?」
「もちろん中国製だ」
「少しぐらい錆びてもいいじゃないですか」
「メンテナンスは好きか?」
「全然」
「・・・お前みたいなのがいるからFujiガイドが必用になるんだ」
「どう必用になるですか (`ε´♯) 」
「錆びは一旦、浮き出て進行すると
ガイドリングがフレームから取れちゃうんだぞ」
「ええええ~ 首と胴とが泣き別れ~」
「そういう所にあってスポーツラインなのだ、
量販店オリジナルブランドとはいえダイワ製品だ!滅多なことはできない、
この価格帯の中で唯一のFuji製のガイドが乗っているのだ」
「いや~ やればできるじゃないですか!」
「なんだその上から目線は
こんなにお買い得なキス竿をみつけてきたのに!」
「いや~ その節はありがとうございました」
「過去になってるじゃないか! 過去に!」
「さあスポーツラインCC船キスで釣って食べまくるぞ」
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