フルーガー メダリスト使い込むと味が出る 

優良釣具販売評価術
釣具マニアです。
所ジョージさんの番組を見た。
番組名は世田谷ベースという番組だ
世田谷にある自宅から
自分の趣味や自分の価値観を面白おかしく紹介している
車、バイク、看板、時計、バッグetc・・
紹介される製品のなかで共通しているのが
クラシックなアメリカ製品。
1940年から1960年代
アメリカが輝いていた時代
製品作りにも輝きに溢れていたのか
無骨ながら、心がときめくようなデザインなのだ。
塗装が禿げたところや、ガラスが曇たところ
光で退色したところがある古く汚れた
アメリカンクラシック製品は何故か心に響いてくるほど
味がありときめいてしまうのである。
実はフライのリールにも
こんなアメリカンクラシックなテーストが溢れでているような
心ときめくリールがある。
フルーガー メダリスト
最新のアウトスプール、ラージアーバーリールに比べると
性能的には見劣りがしてしまう、
重いし、塗装はムラがり
加工精度はお世辞にも良いとはいえない
ラチェツトのクリック音は甲高く
そして間隔があいた「カリカリカリ」との音がするのである。
構造上メダリストの最大の特徴であるインスプールであることも
重量が増える原因であるが頑丈である、
極めてアメリカンな特徴ではないか。
インスプールはアウトスプールに比べるとリムがある分
構造が丈夫なのであるが、
頑丈ついでに更にメダリストはラインガードとピラーが
構造体の補強部品のようにポストとして組み込まれているのだ
他の一体成型のインスプールリールのリムのポストはさりげなさ過ぎて
限りなく製品の中の風景に埋没してしまうが
メダリストは黒くペイントされたボディに
俺は構造体を補強しているんだとばかりに
銀色に輝くステンレスのラインガードとピラーが
カリカリとするクリック音と合わさると
無骨であるが存在感があり
惚れ惚れするくらいモダンなんである。
いま木製の机の上に
エリアフィッシングで使い終わって
1494を置いてみている
使い込んでフレームエッジの塗装がはげてきているのだが
そこがカッコ良い。
スプールリリースのカバーとハンドルは
最初には白かったのだが
使い込んで今は飴色に変色して鈍く光るのである
黒のペイントと飴色に変色したカバーとハンドルの配色、
このアールのつき方といい
良い時代のアメリカンなデザインは
なんで男心をここまでときめかせるのでありましょうか!
最新のマシンカットスプールで
アルマイト処理されたフライリール、
何か無機質で使い込んで傷がつきだしても
ときめくような美しさが生まれないのであります。
使い込むとほどに愛着がわくのがアメリカンクラシックなら
メダリストはまさしくアメリカンクラシックの代表的なリールなのだ
現在は中国製でアメリカ製ではないが
アメリカのメーカーで生まれメダリストは
やはりアメリカフライリールなのである。
最後に釣具マニアはメダリストとの
憧れる情景を
表現してみたいと思います。
木製タイイングデスクに便箋を置いた
横にメダリストとモンブランの万年筆絵を置く、
釣り遠征でガイドをしてくれ友にお礼を手紙にしたためるためだ
フルーガーメダリストの傷をさすりながら
あの日のフライフィッシングの新緑にあふれる風景を思い出し
濃い目に入れたコーヒーを一口含み
鼻腔に漂うこうばしい匂いを感じながら
モンブランを走らせる
絵になるでしょ!
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