釣り魚を捌きだしたら面直し砥石に行き着いた件

アクセサリー

こんにちは釣具マニアです。



釣った魚を皆さんどうしてますか?

釣具マニアは釣った魚は魚屋さんではお目にかかれない鮮度が良いので、生臭くなく、自分で捌いて大変美味しくいただいております。

実際、食べてみると分かるのですが、なんと、市場に出回ってるの魚の鮮度の悪い事。

魚は鮮度が違うだけで、こんなにも味が違うのかと!吃驚します。

所でこんな鮮度の高い魚も捌き方しだいでは不味い魚になってしまうのです。

それは魚を捌き方が正しくないからで?

いえ

丁寧に捌けば誰でも捌けるもんです、そして美味しい魚が食べられます。

上手く捌けないのは庖丁の切れ味が悪いから。

この庖丁の切れ味が悪い原因はなんでしょうか?



最近、海釣りを始めたけど釣った魚が上手く捌けないというO君。

O 君夫妻の要望もあり実演指導の為ご夫婦の家に行くことになりました。

何でもマダイが釣れたというので、ぜひ、お手本をという事でしたが・・・。



当日は100均庖丁と鉈を持って魚が捌けない、ご夫婦宅を訪問。

ピンポーン♪

「釣具マニアです」

「ああ、いらっしゃい!」

「ところで奥様!今日のお昼ご飯はなんですか!」

「はあ・・・(ー△ー;)

「奥様!今日のお昼ご飯はなんですか!!!」

「あの~・・・、 今日はもう夕方ですけど・・・・(ー△ー;)

奥様の戯言は無視して、キッチンに行くと1.5kほどのマダイがまな板の上に乗っています。

「あららら~、奥様今日はマダイですか!」

「・・・・」

返事がありません。

「これは何処でお買いになられたんですか、奥様!」

「・・・あの主人が釣ってきたんですけど・・・」

「あららら~ご主人!今日は釣ってきたマダイで豪華な昼ごはんですね!」

「夕飯ですけど・・・」

「あれですか、今日はご主人が捌いたマダイのお刺身で昼ごはんなんて、奥様本当にありがたいですね、じゃあ食べましょうか!」

「まだ、捌いてないですよ!」

「まだ捌いてない!あららら~」

「今日はどうしたんですか?・・・釣具マニアさん、魚を捌く実演指導で来てくれたはずだと思いますが」

「ああっ、そうでした! もとい! 魚が捌けない、ヘタレ夫婦に突撃ほうも~ん」
奥様をガン無視です。

「・・・・」
「・・・・」

「貴方ですか?釣った魚が捌けない旦那は!」

「は、はい!」

「高級包丁を使ったのに捌けない!」

「は、はい!」

「奥様!せっかく高い包丁を買って上げたのに、魚が捌けない旦那に何か言いたいこと事はありますか!」

「ええと、その、じゃあ!・・・甲斐性なし!」

「でました~、奥様の甲斐性なし発言! 旦那のヘタレっぷりに我慢の限界か!」

「・・・・・」
「・・・・・」

「奥様どうしますか?この高級包丁は」

「あの・・・釣具マニアさん出刃包丁をマイク代わりに突き出すのは危ないのでは・・・」

「ちょっと、ご夫婦の高級包丁を拝見させてください」
奥様をガン無視です。

「あの・・・これです・・」

「あららら~ひどく凹凸な刃が付いてますね、高級包丁が台無しです!」

「・・・・」
「・・・・」

「奥様・・・それでは、この100均包丁でマダイを捌いてもらいましょう!」

「あの・・・」

「奥様!」

「は、はい!」

「マダイを!捌きましょう!
(# ゚Д゚)つ
無理矢理、言う事を聞かせるつもりです。

釣具マニアが鱗を落として、背骨を鉈で断ち割りそして奥様に渡します。

「奥様それでは、三枚に下ろしてみましょう! では、この100均包丁を使ってください」

「はい!」

奥様が魚の背側にガイドラインを入れるように庖丁の先を入れます。

「あっ、凄く切れやすいです。」

「切れるでしょう?それでは骨に沿うように刃を入れてみましょう!」

「あっ!凄く切れます!」

さらに魚を捌き続けて刺身にしていく奥様、盛り付けた刺身を見て驚いた様子です。

「なんでご夫婦の高級包丁が切れないで、釣具マニアの100均包丁が切れるか分かりますか?」

「分かりません!」
「分かりません!」

「そうですか、それでは、このお宅にある、砥石を見てみましょう!」

「はい・・・」

「見てくださいこの砥石の反り具合を!この砥石の反りが原因なんです」

「本当だ! 凹んでる」

「凹でる砥石では刃物は まともに研げません!」

「そうなんですか?」

「この凹だ砥石は面直し砥石を使って修正する事で研げる砥石になります、ご夫婦の高級包丁も、面直し砥石で修正すればたちまちカミソリのような切れ味が復活して綺麗に魚を捌く事ができるようになります」

「へえ~」
「へえ~」

「では、マダイの刺身を食べてみましょう!」

夫婦がマダイの刺身を箸で摘んで食べると・・・

「おいし~い」
「激ウマ!」

「これは面直しをした砥石で研いだ包丁で捌いたマダイだから美味しいですね!なんと、この包丁はダイソーの100均包丁ですよ!ご夫妻!」

「へえ~」
「へえ~」

「それではご夫婦に一句」

「・・・・」
「・・・・」

「クソ夫婦、面直しできずに、クソ魚! 字余りでした ヾ(°∇°*)」

「ヨネスケか!Σ( ̄ロ ̄lll)
「悪意ありすぎ!Σ( ̄ロ ̄lll)



ご夫婦が上手く捌けなかったのは砥石を面直ししていないのが原因です。

砥石を使ってもうまく研げない

いくら庖丁を研いでも、包丁が切れるようにならないじゃない!

せっかく高い包丁を買ったのに!

せっかく高い砥石を揃えたのに!



包丁をいくら研いでも何故か研ぎ残しがある、何故か刃渡りの真ん中に刃が付かない。

自分の腕が上達しない、庖丁の研ぎ方を変えても、やっぱり包丁が切れないと悩んでいませんか?

釣具マニアも悩みました・・・・

でも包丁簡単に切れるようになります。

結論からいえば砥石の面直しをすれば誰でも切れる包丁が研げるようになるんです。



原因は砥石の反り(凹み)

庖丁の先と手元だけが切れて真ん中が切れないなんて状況は砥石の凹でいる証拠です。

まずは貴方の長方形の砥石を確認してみましょう。

砥石面の真ん中だけが凹でいませんか? 

もし、そのような凹だ砥石で包丁を研いでも、貴方の庖丁は未来永劫切れる庖丁にはなりません。



原因は砥石が凹でる事で砥石面に庖丁刃が均一に当たっていないことが原因なのです。



面直をして平面な砥石で包丁を研ぎましょう。

大事なのはいい加減に面直しをしないことです。

いい加減な面直し=少し凹みが残ってるけど、これ位は大丈夫でしょう、という妥協です。

砥石面が完全にフラットになってないから、包丁が切れないんです。

ココを丁寧にする事で包丁自体は短時間で研ぐことができるんです。

このくらいでいいやと諦めないで下さい。



プロの料理人、刃物屋さんは面直しが重要だという事を知っています。

かっぱ橋で包丁の研ぎをしている人がいますよね。

包丁の研ぎ方に目を奪われがちですが、その視線を砥石に向けてみると、砥石は本当にフラットな砥石を使ってます。

刃先から刃元まで満遍なくカエリが出ますから、頑張ってください!!

必ず切れる包丁になります。



面直をした100均包丁が驚きの切れ味

面直しをした砥石で研いだダイソーの100均の出刃庖丁を実験的に研いで見ました。

使用砥石はシャプトンの黒幕#1000、2000、5000の順番に研ぎあげました。

結果は剃刀のような切れ味になり、トマトが薄紙のように切れることを実際に確認、切れる庖丁を復活させるのは、やはり面直しすることが大事だと思います。

砥石を平らにする

砥石を平らにするには、3つ方法があります。

砥石同士を擦り合わせる。

異常なほど時間がかかる、ずっと面直しをしない砥石は砥石面がフラットになる気がしませんし、あまりにも時間が掛かるので、気が遠くなります。



地面にこすり付ける(荒砥石限定)

しゃがんで、地面に押し付けるので、下半身の疲労感が半端ありません、まるで和式便所で長時間頑張るみたいな物です。



専用の面直し砥石で面直しをする

おすすめ

圧倒的に短期間で面直しができました、また力も必要ないので本当に楽です。



砥石 平面 確認

面直しは平らになった事を確認することが大事です。

必ず平らになった事を確認してください。



<確認方法>

慣れると凹んだ所ろに砥汁が付かない事で凹みを確認できます。

慣れてないなら、砥石の表面に鉛筆で斜線を入れてください。

斜線がいやならクマさんでもいいです。

砥石の面に描かれたクマさんが面直し砥石で擦る事で、耳が消え、目が消え、鼻が消え、口が消え、クマさんが全て無くなったところで砥石の面直しは終了です。



面直し砥石

1000番未満の荒砥石と1000番以上の中、仕上げ砥石用の使分けが必要です。(必須)


<荒砥石用>

スエヒロ SS-1ニューセラミック修正砥石 荒砥用黒

安くて、短時間で面直しができます、金剛砂を使わなくても十分短時間で面直しができます。

荒砥石専用の面直としてお使い下さい。

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くれぐれも中、中砥石、仕上げ砥石には使わないように、砥石に筋ができてしまいます



スエヒロ SS-2ニューセラミック 修正砥石 中仕上砥石修正用

こちらの方は2種類あるうち溝が多いほうがおすすめです。

特に今まで面直しをされていない方は凹みがきつくて砥石面の4角の出っ張りが高くなってるので、四角を集中的に削る必要がありますが、そのような砥石は小さいストロークで削れる面直し砥石のほうが楽に削れます。

対応砥石#1000から#5000まで

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砥石の固定

面直し、包丁研ぐ場合砥石固定していないとズルズル動いて、しょうちゅう定位置に砥石を戻さなければならないので結構イライラしちゃいますよね。
砥石を研ぐにしても、面直しするにしても、砥石を動かさないようにすると、大変楽に短時間で面直しができます。

砥石を固定する台をお持ちならば、そちらをお使い下さい、また持っていないなら濡れタオル、ラバーシートは東京ハンズで売ってありますので、それをお使いになるのもいいのですが、やはり濡れタオル、ラバーシートは結構動いてしまいます



<砥石台>

伊藤製作所 123(ワン・ツゥ・スリー) ステンレス砥石台 センター付 GS-S

この固定台は砥石が薄くても、厚くても、大きくても、小さくても簡単に固定できるように調整ができます。

この手の砥石台は似た製品が多くありますが、軸フレームがメッキ製のものがほとんどです。メッキ製は錆びやすいので、ステンレス製の物が良いですね、使用後の管理が楽で長持ちします。

伊藤製作所123GS-Sが昔からあるオリジナルの砥石台です。似ている砥石台はステンレスフレームと謳いながら実はメッキ製で間単に錆が発生するので気をつけましょう。オリジナルは18-8ステンレスの軸フレーム使っています、ガッチリとしたフレームでねじ溝、などの精度などがまったく違い、砥石がガッチリと隙間無く固定できます、見た目が似てるから同ではありませんし機能も劣ります。購入の際には注意が必要です。
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砥石がを固定台で固定すると包丁が研ぎやすくなりますが、面直しも同じ事です是非物ではありませんが、固定台を使うと面直しも更に短時間で楽になります。



面直し砥石の使い方

十分水に浸してから使用してください。

固定した砥石面に全体に楕円を描くように回しながら溝がある面をこすり付けるだけでOKです。

注あまりにも凹が惨くなっている砥石は4角が欠けやすいので、先に少しだけ削り落としてから全体に回しながら擦るように砥石を削ってください。


面直し砥石を使うタイミング

包丁を研ぐ際は毎回面直しをしてください、包丁を研いでいて砥石が凹んできたと感じたなら、すぐに面直しで面をフラットにしてください。

使用後か使用前どちらか必ず面直しをしてください、砥石面の凹み深くなればなるほど、後で時間がかかり苦労するだけです。



面直し砥石のまとめ

面直しは

スタート 面直し砥石を使って砥石を面直しする。
面が平らな砥石で包丁を研ぐ→
切れる包丁になる→
魚の身がグズグズにならずに綺麗に切れる→
釣った魚の刺身が絶品!(やったね大成功!)

と、このように最終的には絶品の刺身に行き着きます。

当たり前の事を当たり前の手順でする事で誰でも包丁は切れるようになります

釣具マニア からの報告でした。

おわり。

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