優良釣具販売評価術
釣具マニアです。
オクマのリールがである
最近釣り道具屋で姿を見なくなった。
一時期、某量販店でカットモデルまで展示しながら
あれほど宣伝していたのだが・・・
価格設定がユーザーの感覚と剥離していたようである。
本来、okumaリールは世界でも
低価格リールでは大きくシェアをもつリール。
世界で求められるリールの要求は
そこそこの品質、耐久性、低価格であり。
日本では変体といわれるまでに、
必要以上に求める性能用件が高い。
その軽量化、ハンドルの巻きの軽さ
手に伝わるノイズの少ない噛み合わせ精度から生まれる
シルキーなフィールは
世界からみれば、かなり尖鋭的、特質的である。
日本人が求める、繊細さを極めたような市場で
世界第3位のokumaでも日本人が求めるリールから剥離したから
ブランディングは失敗するのである。
しかもブランディング=高級化
これに必要な日本リールを上回性能ががない上
この時期okumaには
日本の2大釣具メーカーがこれでもかと
歩調を合わすように、
okumaに比べて!
軽く、滑らかで、トラブルの少ない
低価格で高コストパホーマンスリールを市場にリリース
日本市場から撤退を余儀なくされてしまったのです。
やはりサプライヤーに徹すべきなのか・・・
シマノ、ダイワのリール安くても性能が良くなってきた
ブランドを築くのは、なかなか難しいかもしれない。
それから、数年たち・・・
O氏からokumaリールを買ったとメールをもらった
このO氏、王道と呼ばれるような
鉄板系な釣り道具はあまり好きではない。
世間で注目されないような
それでいて、性能が高い
もしくは使い手しだいで性能が高くなる物が好きなのである。
O氏のメールには中々個性的で気に入ってると書いてあった。
当然ながら釣具マニアもokumaリールが気になってきた。
という事でokumaリールで
シーバスフィッシングをしようという事に相成った。
当日 O氏が持ち込んできたのが
okuma(オクマ) トリオール
普通の40がついたタックルと
40Sのハイスピードモデルのタックルの2セット。
トリオールを持たしてもらって
日本にはない質感に驚き、そして心がときめく。
正直、日本のリールより重いのだが
概観の質感と重量が良くマッチしてる。
なんか価格が安いのに質感が独特で
安物のように感じられない雰囲気が漂うリールなのである。
O氏が手にしたハイスピードモデルはなんと!
ボディを形成するところでグラファイト以外は
アルミにオレンジのアルマイト処理風な感じで
特に通常でも独特な外観なのにさらに
傾奇者のようなリールなのだ。
「釣具マニア
俺さ、ハイスピードモデル
もう、激!お気に入りな訳よ!!」
なんか、O氏
okuma(オクマ) トリオールの良さに興奮してるが、
相手にトリオールの良さを表現する
的確な言葉が見付からないのでイライラしているようだ。
「ふ~~ん
何処がお気に入りなのかな?」
「いろいろ在るんだが・・・
やはり一番は概観かな」
「おお!確かに画一的になってきたデザインの
日本のリールと違って
目を引くものがあるな、
それでいながらチープさが漂ってない所も
たいしたもんだ」
「そうだろう、そうだろう
そうなんだよ!
上手く言えないが心ときめくでしょ!」
「たとえばカーボンの模様と
所々でマシンカットしたようなアルミフレームを
グラファイトで挟むような所に高級感があるのかな?」
「う~ん、そんな感じだね」
まだ、何か引っかかってるようである
「それも、あるが
俺は+αでハイスピードモデルが絶対のお気に入りなのだ」
「何処が好きなんだ?早い巻上げ力か?
それとも、それ以外に理由があるのか?」
「いや、そういう物理的なものではないな・・・・う~~ん」
しばし、トリオールハイスピードを見つめるO氏
「やはり、俺は
アルミ部分がキラキラとオレンジのように綺麗に輝いているのが
好きなのかな」
「えっ!オレンジに輝くところなのか・・・」
「うん、俺さ活性高いと思うんだ」
「はっ・・・?」
「だってキラキラ光るオレンジだよ
活性高い時は最初オレ金でしょ!」
「・・・・?」
「いや、だからエリアじゃ
最初活性高い魚がオレンジと金のスプーンに食いつくでしょ!」
「お前は虹鱒か!」
ここ数年の日本製リールの性能には驚かされます。
逆に日本製リールの概観にはまったく新鮮味がありません。
特にエンントリーモデルは特徴的なものはなく
何か平らな感じがして
(汎用的な作りになるため当然といえば当然だが)
なにか、未知数なところがなく、
道具を使う方も面白くない。
人間もルアーと同じようにスレちゃうんですかね?
ルアーローテーションでいえば周りに地味系か中間系のルアーがあるところに
ぱっと!オレ金が・・・・
ありそうです・・・
そこでトリオールです。
アルミをグラファイトでサンドイッチした新鮮なデザイン
リールフットとローターもスプールもグラファイトと噛み合わせて
剛性とデザインを両立しているとは
日本メーカーにはないテーストじゃありませんか!
残念ながら楕円ギアで行う並行巻き機構は
シマノのナビのオシュレーション構造と同じにみえる。
そうすると同じ構造なのに
巻き上げの滑らかさ、軽さのが劣るのは
機械加工精度が劣っているということなのか?
ベアリング10個で支持しても耐久性は上がっても
滑らかさと、巻き上げの軽さはにはつながらないようだ。
それでもスプールに巻かれたラインが
フラットなのには安心した
ここが疎かなリールは、まず
トラブルが多く信頼に値しないリールが多数だからだ。
さて耐久性以外に、このリールのもうひとつの特徴を紹介しよう。
トリオールの売りのもうひとつは
デュアルフォース ドラグシステム
わかり易い説明をすればダブルドラグ。
スプール内部のワッシャーと
スプールスカート下に外周側に沿うように
ワッシャードラグで挟むようなダブルのドラグで
同じ大きさのリールに比べると
最大ドラグ力がグッと高くなる構造!
ドラグ力から導き出される強い魚に耐えられるドラグ
それに耐えられるように作られた剛性のあるボディ
この低価格と耐久性が世界でokumaと支持されてきた理由なのでないだろうか?
トリオールか・・・・
俺もオレ金に反応してみるかな・・・
実売価格5000円台のリールなら
トリオールの質感は秀逸だ。
HISPEED
okuma(オクマ) スピニングリールokuma(オクマ) トリオール HISPEED 20S |
okuma(オクマ) スピニングリールokuma(オクマ) トリオール HISPEED 30S |
okuma(オクマ) スピニングリールokuma(オクマ) トリオール HISPEED 40S |
ノーマルモデル
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