ラディックスいそ X構造の普及モデル

優良釣具販売評価術
釣具マニアです。
ノーブランドモデルの磯ふかせ竿を使ってから
シマノ ラディックスいそを使うと
使用感の違いに驚いてしまう。
磯ふかせ竿はノーブランドメーカーが
本当の意味でのコストパホーマンスモデルを作るのは難しいのだ。
5.3mと長く、軽く、ガイドをセットしたときの
調子、竿の剛性分布から導き出される
カーボン素材の組み合わせ、そして
軽量化。
磯でまともなメジナを相手に
できるような竿を作ろうとすれば
資本規模の大きな大メーカーの方が有利。
特にシマノは価格が安いモデルにも凄く力を入れて作るメーカー、
その代名詞みたいなモデルがラディックスいそ。
そのスペックと価格を見れば
これが戦略機種と一目瞭然のコストパホーマンスモデルなのだ。
まず実感できるのがスパイラルX
カーボンプリプレグの繊維方向を内層で斜めに、
外層で逆斜めにすることで
45度のクロス状になったカーボン繊維は
捩れに対して非常に強いものとなる。
この効果は竿のティプを捻ればすぐに分かる
X構造のブランクスは穂先を捻った時かなりの抵抗を示すのに
X構造ではないブランクスは抵抗なく穂先がねじれてしまう。
実際に使用すれば釣り人が動かしたい方向に
竿のベクトルが動くのが実感できる。
通常穂先の振動は円を描くように振動するのに対して
X構造は穂先が一定方向に線上に振動する。
そのため穂先の糸がらみが少なく、
振込み時のラインをあまり叩かないので
仕掛けの振込みがスムーズに感じられるのである。
またブランクス全体がX構造の為、
竿の曲がり指向性の高い曲がりを示し
エネルギーロスが少なく、
使用感はシャープでシャッキリした感触を残す。
X状カーボンテープを新たに追加するより
積層したプリプレグの2層を
クロスさせることでブランクス全体でX状の構造を持たせるとは巧い考えだ
余計にカーボンプレプレグを1プライする必要性もないため
製造コストもかからず、軽量化することができる。
TAFTECカーボンソリッド穂先
軽量チタンIMガイド」(#1~#2玉口)
と少し前なら高級モデルに近いスペックを装備して低価格なため、
肝心のブランクスが悪いのでと疑うむきもありますが
ラディックスいそ はブランクスの効率的な作り方で
安く良くなったと言えるのではないでしょうか。

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