こんにちは釣具マニアです。
針と糸、昔から釣りは この基本的な構成は普遍であり、この道具を使わないで魚を獲得する事は釣りとは呼べない。
現在に至るまで様々な道具が進化し、竿、リールを基、多くのアイテムが開発され、革新的なメソッドが開発されてきましたが、釣りを構成する糸と針、特に糸は釣りの骨格にあたる道具だけに、革新的な素材が開発されると、その糸の特性に合わせて竿、リールなどに改良を加えるほど影響力の大きな釣り道具です。
革新的な糸の革新的な素材と言えばPEライン、このラインの普及は多くの釣りのメソッド、リール、ロッドに影響を与える画期的なラインなのですが、値段が高い事が最大の難点だったのです。
仕事が終わったので帰ろうとすると、T氏、K氏が丁度、帰社するというので近くの居酒屋さんで少し酒を引っかけようという話になった。
このT氏、K氏、釣具マニアは類友と言う事もあって、酒を飲む時はほぼ釣り談義に終始する。
ちょっとだけ、この二人の経済状況を説明すると、K氏は経済的に裕福、それに対してT氏は経済的に困窮しているようだ、給与所得はそんなに差はないと思えるのだが、色々とあるのだろう、ここらアタリは深堀はしないが、ただ経済的な事情は二人の釣り道具に多くの影響を与えているのであります。
「釣具マニア~本当にPEラインは高いよな、この前、釣り道具屋でPEライン買ったら、2セットで4000円超えたぜ、痛いな~」
「釣り道具屋さんで・・・PEラインまあ、確かに高いですね・・・」
ここでK氏が厳しい一言を
「Tさん、ラインで4千円の何処が厳しい?」
「厳しいだろう、ルアー買えるし、リールだって買えるじゃないか」
「へっ・・・?4千円のリール、それ使えるの」
「なんだと!お前のリールはいくらなんだ!」
「4万くらいかな~忘れた」
「よ、よ4万円!」
お二人の値段の感覚は十倍ほど離れているようです、まるで先進国と新興国ぐらい貨幣価値が違うような・・・・
「別に不思議じゃないでしょ、でもTさん、4000円で厳しいなら酒飲んでいいんですか?酒」
「うるせえ!酒は特別会計なの」
更にT氏が追い討ちを掛けるように
「釣具マニアはPEラインが高いのはしょうがないと思うだろう?」
「ええと・・・僕のはですね、この前一つ買ったんですけど4千円くらいでしたね」
「1個で4000円か~金掛けてんじゃないか」
「う~ん、でも1000mで4千円くらいだから」
「あっそう、1000mね、1000?」
「ええ、1000mです」
「1000mで売ってんの!!」
「ちょちょ、ちょっと待ちねえ!1000mで4000円てえ事はよ・・・てえへんな事になってるじゃないか」
衝撃で岡っ引きみたいな口調になってきました。
「釣り道具屋さんで売ってる国産は150mか200mで2千円すよね、まあこのラインは200m単位だとすると・・・800円以下か、150mだと600円くらい・・・」
ここでK氏
「お前それ4本網だろう、俺の8本網だからな!」
「ええ、僕のは4本網です、8本網はそれでも300mで2300円位かな~」
「・・・・・」
「・・・・・」
「因みにですね、4本網は性能が悪いなんて話は誤解です」
「どういう事よ・・・」
「4本網は8本網に比べてコシがあるんですよ」
「だから、飛ばないんだろう?」
「ええ飛距離は多少落ちます・・・ただコシがある分だけガイド絡みとかのトラブルは少ないんですよね、」
ここでT氏
「何で4本網だとコシがあるんだよ」
「ええと、・・・・Tさん肩に抜け落ちてる髪の毛もらいますね」
「えっ! いいけど・・・」
「あっ、Kさんも髪の毛1本ください」
「俺のもか?」
「そうです」
Kさんが髪の毛を抜いて釣具マニアに渡しました。
「ところでお二方この髪の毛を比べてみてください」
二人とも釣具マニアが摘んだ髪の毛を凝視します・
「この細い髪の毛がTさんのそして太いのが、Kさんの髪の毛です」
「おおそうだな・・・・・・」
「ふん!・・・・」
「Tさんのは細くてコシがありませんね、Kさんのは太くてコシがあります」
「8本編みは1本一本が細いモノフィラメントを8本を編みこんでできたものですが、この細い髪の毛を・・・、足りないな、Tさん 後7本ください」
「えっダメだよ!」
「いいかから」
ブチ!
「いてえ!」
「ええここに、細い髪を8本撚りました、ああKさんも追加で3本ください」
K氏 髪の毛を抜いて渡してくれます。
「見てください、この細い8本を撚ってもこの髪の毛はコシがなくて、4本の方は撚って同じ太さにしてもコシがあります」
「・・・・・」
「PEラインにも同じことが言えるんですね」
突然笑い出すK氏
「ガハハハハ、確かにそうだな」
「分かっていただいて幸いです、ああすいません、Tさん、貴重な髪の毛を供給していただいてありがとうございました、頭に戻しておきますね」
そっと、8本網のラインを戻すと・・・
「てめえ!釣具マニア!」
ボカッ!
「いてえ!」
「今日の飲み代はお前が払え!」
「そんな~説明しただけなのに~」
「煩い!」
PEラインのコストは削減しましたが、余計なところで支出を余儀なくされた釣具マニアでした。
PEラインも発売当初は高額なラインでしたが、最近では激安のPEラインも販売されるようになりました、この激安PEラインですが中々の出来で、安くてもちゃんと原糸はダイニーマ(高密度ポリエチレン繊維、熱加工することで、分子同士の密度を高めることで強度アップした繊維)なんです。
激安PEラインの概要
- 原糸はダイニーマなので基本的には日本製と変わらないスペック
- m単価が異常に安い
- 日本製に比べて号数表記が太い
- 8本網では細ラインは対応していない(日本基準で1.5号から)
- 4本網は細いラインから対応している(日本基準で0.8号から)
- 特殊コートを謳っているのもあるが、気にするほどでもない・・・
- 日本製に比べてコシがあるためライントラブルが少ない。
ダイニーマ
ダイニーマはポリエチレン樹脂の分子密度を熱処理で高密度化したもので、原糸の強度が増したものです、ナイロンラインも熱処理で高密度処理ており、細くても引張強度が強いラインはこの製法によところが大きい
原糸の熱処理工程の違いでダイニーマの原糸の強度にはバラツキがある、日本製に比べ多少太いのが海外ダイニーマ
m単価が異常に安い
PEラインは製造技術が陳腐化してきた為、海外製造でPEラインの製造コストが安くなったのが原因しょう。この手のラインはメーカーは違えどサプライヤーは同じだと思います
日本製に比べて太い、
ダイニーマの原糸がやや太い事もあるが、そもそも日本と海外とではPEラインの表示規格自体が違う
下記が号数表記の違いです、PEラインの太さを測る時の条件が違うので違うのが当たり前です、号数対応表を乗せておくので参考にしてください。
海外表記→国内表記に修正した号数(号数表記はラインの太さを表したもの)
号数対応表
海外表記号数 | 国内表記号数 |
0.4号 | 0.8号 |
0.6号 | 1.2号 |
1号 | 2号 |
1.5号 | 2.5号 |
2号 | 3号 |
2.5号 | 3.5号 |
3号 | 4号 |
4号 | 4.5号 |
5号 | 5号 |
5号→5号 以降から号数表記は同じ
4本網か8本網か
8本網が全てのスペックで4本網を凌駕してるようなうたい文句は一時期ありましが、今では使用用途によって適材適所に選んで欲しい見たいな事になっています。
PEラインはコシが無いからガイドに絡む、わざわざコシを出すような表面処理をされたPEラインもあります、しかし激安PEラインはダイニーマの原糸が太い事く特に4本網はコシがあるのでガイドなどに絡むトラブルは少ない。
8本網はコシが無いのと表面の編み込みが細かい分、平滑で滑らか、 摩擦が少なく飛距離が伸びる 。
ルアーにもよるが最近の大型シーバスミノーで4mぐらいの飛距離の差はあるかもしれない、また波により常に砂が巻き上げられているサーフでは8本網がおすすめ、なぜなら編み込みが細かい為 隙間がない分、サーフで巻き上げられた砂を拾いにくいからだ。
表面コート
PEラインのコートは日本製も外国製もあてならない、 PEラインの表面のコートは編み糸故凹凸があり長持ちはしない
対策
ラインコートは自分でする方法(誰でも、簡単、安い)
釣りメーカーからPEにシュというフッ素樹脂配合の表面コートスプレーがあります、これを吹き付ける事で表面をコートする事がでます
これで何の問題も無いのですが、ラインは激安であります、釣具マニア何年も試して問題の無い激安表面処理の方法を教えます。
それは 呉のシリコンスプレーを掛けてください、呉じゃなくても構いませんもっと安い物もあります。
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ライン捌きもよくなるし飛距離も伸びます、砂などの微粒子も拾いにくくなりますのでおすすめです。
おすすめ激安PEライン
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最後に
PEラインを使ってよかった事は魚のアタリ、引きが、よりリアルにアングラーに伝わる事です、釣りは趣味であるゆに楽しい、面白いと感じることが大事ですね、是非、お手元のラインをPEに変えて試してください。
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