フリックシェイク 釣れない時の最後の手段

バス
出典 Amazon

こんにちは釣具マニアです。

第二次バスブームが興こり
20年間多くのソフトルアーが
消えては興りを繰り返すなかで
10年間淘汰されずにいたらそれは名品である。

第一線で使われ続けられるソフトルアーは
少ない。
ハードルアーと違い
消耗品とされるソフトルアーは
釣れて何ぼの実力が評価の基準だからだ。

一言で10年釣れると言ったが
10年もバスも人も魅了するのは生半可な事ではない。

最初は魅惑的でも
2年も使い続ければ
大概のバスはスレてしまうからだ。

バスがすれる度合いに打ち勝つような
食性に訴える事ができるソフトルアーこそが
真の定番ソフトルアーとなる。
フリックシェイクは発売から10年!

バスはいるけど口を使わないような
ピンスポットで多くの実績を上げてきた
食わせるソフトルアーなのです。

このルアー特長は
一見ストレートワームに見えるのだが
意図的に曲げてあることがキモなのである。

ある日の野池。
今日は入社してから日も浅いJ君と釣りに来た。

彼は、バス釣り得意らしい・・・。

喫煙室で聞いた話では
15年以上前からバス釣りをしていたらしのだが
ここ数年はご無沙汰のようです。

暫くぶりにバス釣りをしたいとのたまったので
一緒に釣りにきたのだ。

「釣具マニアさん
見てると、あまり釣れていないみたいですね~」

「そうね~バスはストックされているみたいなんだけど~」
取りあえず釣りますか・・・」
とJ君が観音開きのタックルボックスを開く

ゲ!

かなりクラシックな雰囲気が漂う
タックルボックス・・・。
中を見るとHedon系がごっそりと・・・💧
まずはクランクを結んでルアーを投げるJ君である。

クランクを投げつつ移動する
「つ釣れない・・・」

それもそのはず・・・
釣具マニアは先ほどからノーシンカーを入れ。

スプリットを試し。

そしてダウンショットを小さいマス針チョン掛けで試行錯誤しているの釣れないのである。

ダメだと呟きつつ又移動。
ポイントを広く探すべく芋クラブを投げ
ボトムの探りを入れつつ
ポイントを探す。

と岬の張り出しに
大学生らしき二人組みが
バスを釣ってるではありませんか!

暫く観察していると
彼らはチョイチョイと誘いを入れて
5秒ポーズのパターンを繰り返している。

何を使っているのか聞きたいので声をかけてみることに。
「さっきから見てると、君たちだけが釣れてるみたいだけど
凄いね、何使ってるの?」


「えっ!ああ、フリックシェイクですよ」

「フリックシェイクか~スレてるピン狙いじゃ最強とかの奴~」

「ココのポイントはバスが回遊してくるんで、回遊待ちなんです」

「そうなんだ~、「邪魔にならないように
横で釣りしてもいいかな?」

「どうぞ、どうぞ」
という事でジグヘッドに
スライダーを刺して
彼らと同じような釣り方で釣ってみる。

ワッキーリグなら釣れるだろうという甘い目論見なのである。

もう少し説明するが

適当にスライダーを選んでいたわけではない。

スライダーワームのスライダーと刻印されている、Dの部分にフックのポイントを入れる。
昔はDリグなんて一部の人が使っていたが
まあ、今で言うワッキーなのだ。

これで釣で釣れるかなと思ったけど・・・

全然つれない・・・。

隣はというと・・・
相変わらずグニグニとロッドを動かして後は誘ってゆくりと待つてると・・・

ズゥン! 激しくロッドが曲がってるではないか!

いきなりかよ。

ロッドが気持ちよく絞り込まれる、
ドラグがジジと鳴り出す、かなり大物の手ごたえ。

隣の兄ちゃん
無事ランディングしてみれば
少し細めの43cmのバス君である。
う~ん フリックシェイク恐るべし。

とJ君が駆けてくるでは有りませんか
「釣具マニアさん釣りましたね何で釣ったんですか?」

「ああ・・・、俺は釣ってない」

「何で釣ったんですか?ワームは何?え・・・ワッキー??」

「ワッキー? 何ですかそれ?ペナルティですか?」

「イヤイヤワームの真ん中にフックを刺すやつ」
リグを目の前に持っていき
「これこれ」
「何ですかそれ、初めて見ました!」

「これがワッキーと呼ばれるリグなんだ」

「そうなんすか?じゃあ、僕もストレートワームを
真ん中に刺して使います」

「いやいや、釣れるのはただのストレートワームではない。

「はあ・・・」

「少し曲がって奴だ」

「僕と同じですね・・・」

「不良品なのか?」

「ワザと曲げてるんだよ、これがキモでさ
ワームが釣れる動き方をするんだよ」
「話がかみ合いませんね」
と話してる時にまた横の兄さんに・・・。

「ゲゲッ!本当に釣れるんだ」
「釣れるんだよ」
「釣具マニアさん!
曲がってるから釣れるなんて目から鱗です」
「そうだろうな」
「釣具マニアさん!!」
「なんだよ」
「僕の偉大なるストレートワームは右曲がりなのに
女の子が釣れないんです!」

「・・・・」

何で俺のは
女性の食性に訴えることができないですかね!!」
「はあ・・・・💧」
「もしかしたら?
左に曲がってた方がいいんですかね」
「知るかそんな事」
「なんでだ~」
「お前の性格が曲がってるから嫌われてるんじゃねえの」
「ホワイ?ソフトワームは曲がってほうが良くて
性格は曲がると駄目なんて整合性がありませんよ」

「何処に整合性を論じる基準があるかわからんが
現実を受け止められないものに春は来ないからな」

フリックシェイクは10年釣れるワッキー専用の
ソフトルアーとして君臨してきた名品です。
釣れる秘密はストレートワームを
ワザと曲げてることにあることに尽きます。
これがシェイクしたときの独特の動きを
演出するキモなんです。

ただ切れやすいのが玉に瑕で
ギルごときにぶち切られる事もあるが不満ですが。

ここぞの時にピン狙いなんかは
フリックシェイクが最高です。

やり尽くして釣れない時にフリックシェイク&ワッキー。

出典 Amazon
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